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更新日:2017年3月1日
土偶のほかに、約3000~2500年前(晩期)のむらでは、土冠・石刀・石剣・石棒・岩版(どかん・せきとう・せっけん・せきぼう・がんばん)と呼ばれる独特(どくとく)のおまつりの道具が見つかっています。
土冠は、形が「かんむり」に似ているためについた名前といわれています。
東北地方を中心に晩期に見られる土で作ったものです。
おなじ形で石で作られた石冠(せきかん)も知れられています。
置いて使われたおまつりの道具と考えられています。
石刀・石剣は、かたい石から長い時間をかけてみがいて作られたもので、形は刀(かたな)や剣(つるぎ)に似ています。
実用的な武器(ぶき)としては使えず、特別なおまつりやまじないのために使われた道具だったのでしょう。
石でつくられた棒(石棒)も、長い時間をかけて、かたい石を割って形を整え、みがいて作られたものです。
宮畑縄文むらで見つかった小さな石棒には、コブ状の頭が見られ、飾(かざ)りがついています。
子孫(しそん)の繁栄(はんえい)を縄文人がいのる時やおまつりに使われたのでしょう。
岩版は、白色でやわらかい石を小判形にととのえ、両面に模様を彫り込んだもので、縄文人が大切にしたおもりだったのかもしれません。
晩期の宮畑縄文むらでは、おまつりやまじないに使われたと考えられる道具がたくさん見つかっています。
宮畑縄文人は、きっと自然のめぐみに感謝するおまつりを、季節ごとに、そしてむらで大きなできごとがある時ごとに行っていたのでしょう。
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