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更新日:2020年11月30日

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2011年移住
移住元 三重県

大内 徹也/美千代さん

Iターン / 農業

大内果樹園

福島市には、「フルーツライン」と呼ばれる県道があります。飯坂温泉街から土湯温泉入り口までを結ぶこの道路には、約50軒の農家が立ち並び、桃やりんごをはじめ、四季折々の果物が栽培されています。その中の農家のひとつが大内果樹園です。
農家を営むため、福島市に移住した大内ご夫妻。数々のメディアに取り上げられている大内果樹園ですが、新規就農から現在に至るまでの道のりを、移住・定住部分にスポットを当て、お伺いしました。

夢実現のため福島市へ

「住宅の確保、本当に大変でしたよ。」と語る、ご主人の徹也さん。
大学卒業後に一度は大手スーパーに就職するものの、「大好物の桃を育てたい」という夢の実現のため、奥様の美千代さんと共に、2011年に福島市にやってきました。
徹也さんのご両親が福島県二本松市出身で、福島県には馴染みがあったのだそう。

三重県に住んでいる頃は、関東中心に、自治体が主催する就農地を巡るツアーにも積極的に参加したといいます。いくつかの候補の中から福島市を選んだ決め手は、「桃をはじめとする栽培出来る果物の多さと、新規就農者でも安心して始められる環境が整っていたこと。そして、その環境の生活の便が良いこと。」だと教えてくれました。
さらに、温泉が近く、気軽に入りに行けるところもお気に入りの一つだといいます。
気候に関しては、「雪はまあまあ多くて夏が暑いけど、慣れれば大丈夫」と美千代さん。

苦労した、農家が出来る一軒家の物件探し

福島市にやってきた当初は、福島県農業センター果樹研究所での講習生としてということもあり、一般的な住まいを決定するのに苦労はありませんでした。
しかし、いざ農業を始めるには、一軒家は必須条件で、ある程度の庭(作業スペース)や駐車場が必要です。不動産業者や知人の紹介の物件など、何十軒も見て回るも、なかなかイメージの物件とは出会えなかったといいます。
情報交換するためには、業種関係なく色々な人とつながることの大切さを知りました。
苦労して、やっと出会えた現在のお宅は、フルーツラインを走っていた時にふと見つけた不動産業者の紹介から。昭和23年に建てられた、あたたかでほっと心休まるような落ちついた雰囲気です。お部屋の雰囲気に合った家具も、「前の住居者が残してくれたもの」というから驚きです。

実感するコミュニケーションの大切さ

自宅が決まると、近所の方の紹介などもあり、畑などの環境も徐々に決まっていったといいます。
「福島市の人はやさしい。でも恥ずかしいのか、気にかけてはくれるけどなかなか話しかけてはこないんです。近所の人と畑が隣同士だったり、話始めると打ち解けてきて仲良くなれました!地域のイベントに参加して、つながりが持てたのも大きかったかな。」と美千代さんは振り返ります。
さらに、「一軒家に住んだら大きな犬を飼いたかった!」というご夫婦の夢も実現しました。大内家の家族の一員になった、ラブラドールレトリバーの福ちゃんも、散歩中に親しくなった方もいるほど愛嬌たっぷり。ご近所の方とのコミュニケーションをはかるために一役買っています。
知り合いが増えたことも幸いし、新たな畑のお話もあり、管理する畑の大きさも増えてきたといいます。
今では、就農を始めた当初の3倍の大きさの畑で、桃だけで約20種類、その他に、りんごとさくらんぼも栽培しています。
「1年目は友人や親戚に配りました。そこから枝分かれして、知らない方からも注文が来るのが面白いですね。おいしいと言ってもらうことが1年間一生懸命自分たちがやったことの評価だと思っています。次年度に向けての栽培意欲がわいてきます!出来が良いと、消費者の反応も明らかに違いますから。」

毎日の日課は畑との対話

そんなご夫婦の楽しみをお伺いしました。
「朝は犬の散歩のため、3時半頃には起きますが、そのあとコーヒーを飲みながら畑の状態を2時間くらい確認しています。これは雨の日も同じ。カッパを着て畑に出ます。この時間が日課であり、楽しみですね。」と徹也さん。
飯坂温泉の伊勢屋さんで温泉に入った後、照井の餃子とビールを味わうのも楽しみだと教えてくれました。喜多方ラーメンを食べに行ったりもするのだそう。

木の健康が一番

今後の目標をお伺いしました。
「農業は天候に左右される、本当に難しい仕事だと思っています。引き続き良い果物を作れるように、マメに畑の葉などの状態を確認したりして、木の健康状態の維持に努めます。」

就農を考えている方へメッセージ

「昔自分が紹介してもらった農業フェアのブースで、現在は自分が先輩としてアドバイスする立場となっています。
農業は体力勝負ですが、慣れれば何とかなるので、一番は好きかどうかです。好きな気持ちがあれば、勉強しますし、待つだけじゃなく自ら動くことが出来るはずです。よっぽどの覚悟がないと、成し遂げる意思がない人は厳しいと思います。機械を買ったり金銭的にもかかりますが、新規就農者には次世代給付金制度もありますので、市役所の農業企画課にご相談ください。」

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