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更新日:2020年12月2日

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2018年移住
移住元 神奈川県

永井 康統さん

Iターン / 地域おこし協力隊 / 起業

NPO法人0073(おおなみ)

国道115号線沿いにある、一軒家の2階に立てられた大きな看板が目印の「NPO法人0073(おおなみ)」。
その名の通り、福島市東部に位置し、山々に囲まれた大波地区で活動している、永井さんとひまわり畑を再開したメンバーで立ち上げた団体です。
大波地区でのひまわり畑の活動は、震災後、2016年に再開されました。
毎年夏が近づくと恒例行事となっている種まき作業は、特に力を注ぐイベントの一つです。
お盆の時期に満開をむかえるひまわり畑は、多くの人を楽しませると共に元気を与えています。
地域に人を呼び込むため、小学生を対象に寺子屋やこども食堂などの事業も行い、新しいことに積極的に挑戦し地域を盛り上げる永井さんに、大波地区での活動を中心にお伺いしました。

地域住民が苦境に立つ姿を目の当たりにして見えてきたもの

2018年から地域おこし協力隊として移住を始めた永井さんの前職は、東京電力の社員でした。
永井さんと福島市の出会いは、東日本大震災後の2012年までさかのぼります。当時除染対応で大波地区を担当したことで、この場所で風評払拭をすることが自分の使命だと気付いたといいます。
「原発事故の影響で、福島市の中で一番ひどかったのが大波地区。線量が高いことで、作物への影響はもちろんだけど、たくさんの人が移転し、結果的に大波小学校も廃校になってしまった。地域住民が苦境に立つ姿を目の当たりにし、自分に出来ることから活動を始めました。」
その第一歩として、休日を利用し、地元神奈川県の友人を中心に大波米の売り込みを開始。
「当時福島の米はスーパーで売っていなかったし、まずはおいしかったら買ってと試食品を提供したんです。そうしたら、「おいしかったから買うよ」と。最初は勢いもあったと思うけど、続いているのは本物だからだと思うね。自分でも大波米を食べて衝撃を受けたよ。今まで俺は何を食べていたんだというくらい。」と話します。
口コミで評判が広がった結果、販路も拡大し、2019年度は約8トンの販売実績を有します。

得意なことを生かした復興活動

転勤して福島市に住み始めた当初は、県立美術館近くのアパート住まいでしたが、地域のことをもっと知りたいという思いから、大波地区への引っ越しを決意しました。
「大波地区にはアパートはなかったので、自治会長さんに家を借りたいと相談したんです。「えー⁈」って驚かれましたね。」
原発事故の影響が大きく出た地域に、東京電力の社員が住むという状況に、一番心配だったのは人間関係だといいます。
「地元の人たちとうまくやれるのか不安はありました。東電社員の私にお米を売ってくれるのかとか一緒に動いてくれる人がいるのかとか。」
大波地区復興のために一生懸命に活動する熱意が地元住民にも伝わり、信頼を築いてきました。
その後、東京電力を退職し、NPO法人を立ち上げた永井さん。
2018年には、地域おこし協力隊としても働くことになりました。
「最初は「畑も田んぼもあるからやらないか」って声を掛けていただいたんですが、自分が得意なことを伸ばしてみんなのためにやるなら、販売や加工に専念することに決めました。」

大波地区を盛り上げるため、幅広い視点で活動中

大波米の販売と並行して、近年はサツマイモの加工商品の開発販売に力を注いでいます。
「干し芋、冷凍焼き芋、無加糖プリン。甘いサツマイモが作れるかが重要だけど、加工方法と販売場所を検討中。」なんだそう。
後継者を呼び込みたい永井さんに嬉しい出会いも。
「冬に体験に来てくれた加工に興味のある県外の若者が、春から新規就農を目指して移住してきてくれました。今後もニーズに合わせて、新規就農を目指す若者の支援をして、移住者を獲得していきたいですね。」と意気込みます。

また、大波小学校が廃校になったことで、子供たちのつながりを気遣う永井さん。
両親が共働きという子供が多く、スクールバスで学校に通っている小学生を対象に、寺子屋として遊びや勉強の場を設け、食事を提供する活動を実施しています。
「この活動は、子供連れの移住者を引っ張ってくることが狙い。一人でやってるから今は月2回が限度かな。地域の学校がなくなると、保護者とのつながりや地域のつながりが全くなくなっちゃう。個人情報もあるし、お年寄りは把握されていても子供の状況までは分からないというのがありまして。子供たちの面倒を見ることで、学校とのつながりも出てきたし、楽しくやらせてもらっています。」と話します。
流しそうめんを実施したりと、子供たちにとっても貴重な経験となっています。

さらに地域復興活動の一つとして、大波地区の交通手段がない高齢者を対象に、週に1回最寄りのスーパーから自宅までの片道のみ無料で送迎する仕組みを作りました。
「デイサービスでのバスの使用は朝と晩のみだから、空いている時間を貸してもらえないかなと。運転は自分がやるのを前提に施設にお願いしたら、運転も全部やってもらえることになりまして。小さな村社会ではお互い助け合いましょうという気持ちがありますね。都会でそんなこと言ったら金銭問題が出てくるかもしれないけど、田舎ならではですよね。」

今後の目標をお伺いしました

「2021年に地域おこし協力隊の任期が終わるので、後任を引っ張ってこれると良いなと思っています。狙いは6次化が得意そうなパティシエ。サツマイモがペースト状になったもので何が作れるか。砂糖なしの自然の甘味で出来る食べ物は、女性にとって興味があるものが出来るんじゃないかな。
それに付随して、サツマイモを使った商品をブランド化することで、年間を通してサツマイモ商品を作りたいですね。浜通りへ行き来する際は、みんな東北中央自動車道を使うだろうから、これからも交通量はきっと変わらないはず。季節ごとの商品のバリエーションを増やして、「大波を通るならこれ買ってきて!」って家族に言ってもらえるように展開していきたいと思っています。」

移住を考えている方へメッセージ

「福島市はコンパクトで生活しやすい所。市街地も車で15分。そして米も野菜も果物も旨い。
自然も豊かで、大波を含めた中山間地帯は夏でもエアコンなしで安眠できる避暑地なところもおすすめ。
首都圏在住者からすれば、温泉、果物が充実していて羨ましい地域だと思うよ。人も温かい。
そしてなにより、信夫山の烏ヶ崎からの眺めは最高!温泉がいっぱいあるのもいいよね。でも一番は米かな。大波米は冷めた時においしさが際立つから、弁当屋さんに褒められたくらい、おいしいよ。」

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