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更新日:2020年12月25日

令和2年12月25日緊急記者会見(医療機関への緊急支援事業)

記者会見資料

動画

 

発言内容

1.開会
(広聴広報課長)
みなさん、おはようございます。
本日は医療機関への新たな支援事業について市長から発表申し上げます。


2.市からの発表
(市長)
おはようございます。連日お集まりいただきありがとうございます。
まず、クラスター関連のご報告をさせていただきますが、午前中は具体的な動きはありません。
昨日発表しました学生クラスターは、学外活動を一緒にされていた方々に対するPCR検査を進めておりまして、150あまり検体を取っておりますが、大方今日の夕方までには市の方に報告が来るのではないかと考えております。
このクラスターに関しましては、大学とか学生たちに対する誹謗中傷が懸念されるわけであります。しかしながら今我々に必要なのは、非難することではなくて、お互い励まし合い一人一人がそして集団が感染防止対策を徹底することだと思います。心ひとつに市民の皆さんと乗り越えていきたいと思います。
続いて西部病院の関係ですが、こちらも院内から院外の関係者の方に今検査を広げております。とりわけ退院した方の陽性が確認されていますので、それらの方から、さらなる拡大に至らないようにと今検査の範囲を広げておりまして、逐次これも検査結果が入ってくるだろうと思います。
さて、福島市の患者さんの急増に対しまして、県の調整のもと県内各地の病院にご協力いただいて受け入れていただいております。本当にありがたく感謝を申し上げる次第です。そして、今福島市にとって大事なのは、私たちがしっかりと地域の医療をまず自分たちで支えるという事でありまして、そのために今回新たな医療機関への緊急支援事業を、予算としては予備費を充当して実施することにいたしました。
これをご覧いただきたいのですが、先日お話ししましたように、福島市内に2次救急病院10あるのですが、そのうち2つが今受け入れ窮地になっております。その他の病院にかなりしわ寄せもいっておりまして、2次救急を回すのが、難しい状況になっております。そのために病院に対して経済的な支援、あるいは支援をすることで皆さんに心理的にがんばっていただけるだろうという意味も込めて、年末年始の輪番病院への支援金を交付することにいたしました。
この期間に1診療科目あたり5万円を病院に交付するというものであります。
もともと日輪番に関しましては年間で予算を確保して必要な額は交付しているのですけれども、昨今の状況を鑑みてそれに上乗せして事業を実施するというものであります。
一応、当番いただいた回数に応じて交付する予定でありまして、期間としては12月15日から1月15日の1カ月を期間として算定の根拠とさせていただきたいと思っております。こうしたことで病院の皆さまには苦しい中ではありますけれど、何とか2次輪番を支えていただきますようお願いを申し上げたいと思います。
一方で今回クラスターが発生して休診となった福島赤十字病院、西部病院、こちら本当に苦しい中で医療の再生に向けた取り組みを進めていただいております。特に感染が発生すると医療スタッフの確保もほかの病院以上に苦労されるのではないかなと思います。地域全体としてみれば、このような院内感染が発生した病院にいち早く通常医療に復帰していただいて、また救急医療の一翼を担っていただく必要がありますので、医療再生支援金という形で1病院あたり100万円、診療所に関しては50万円という制度を設けて、そして再生にむけた取り組みをご支援したいと思います。
それから今クラスターの発生で人材不足で厳しくなっている西部病院などに対して、看護師の派遣などをお願いしております。しかしながら、皆さんご承知のように、ただでさえ病院の中人不足で大変です。そうした中でも、我々の呼びかけに応じて派遣して下さるところもありまして、感謝に堪えないところであります。そうした病院に対して、看護師さんへの手当、あるいは、しわ寄せを受ける他の看護師さんに対する手当もまたあるでしょうし、あるいは病院のさまざまな経費もあるでしょうが、そうした看護師派遣に対して市としての補助を行いたいと考えております。派遣看護師につきましては、福島県において看護師派遣の制度があります。通常看護師さんを一日8時間派遣すればだいたい2万7、8千円になる仕組みがあるんですが、それに福島市として上乗せをして、派遣看護師一人当たり1日1万円。その看護師さんが、いわゆる汚染区域、感染の恐れのある区域で働いていただく場合には、1万円ではなくて一日3万円という形をですね、上乗せをして派遣いただいた病院を支援させていただきたいと考えております。
そして医療機材の提供ということで、やはり院内クラスターが発生してしまいますと、医療器材も通常以上に消耗することになります。そうした中で実は医療資材、ただでさえ確保が困難な状況になってきておりまして、そうした病院のために福島市では、4月からですね、特別な予算を設けて、医療資材の確保に努めてまいりました。今回、病院側から足りないといったお話もいただきましたので、既に赤十字病院には、ビニールエプロン1万枚、フェイスシールド500枚を提供させていただいております。また、西部病院に関しましても、ガウン、マスク、手袋など必要な資材を提供しておりまして、こうした事業はこの予算とはまた別ではありますけども、引き続き提供して支援していきたいと思っております。
こうした、事業を進める上で、救急病院への支援に関しては2つ合わせて2,010万円、それから応援看護師、病院への支援に関しましては250万円を計上し、合計2,260万円をこの度予算措置をして実施していきたいと思っております。
なお、この財源については、実は今年ふるさと納税で新型コロナ対策として、ほんとに暖かい応援を全国の方からいただいております。だいたい2,900万円くらいが新型コロナ対策としていただいているんですが、今回、このような医療を支えるという、特にこの辺をですね、応援いただいた皆さんのお気持ちに添う事業ではないかと考えまして、ふるさと寄付金を充当させていただいて、活用させていただきます。こちらに我々の気持ちを乗せさせていただきましたが、ふるさと寄付金でのご支援本当にありがとうございます。これを使ってですね、何とか福島の医療を支えていきたいと思います。
私からは以上です。


3.質疑応答
(広聴広報課長)
それでは、質問のほうに移りたいと思います。
挙手ののち社名と氏名、ご発言をお願いいたします。マイクのオンオフの方も忘れずにお願いしたいと思います。
(福島民報)
まずは、医療再生給付金について伺いたいのですけども、赤十字病院、西部病院も該当になるでしょうか。既に休止になっていますけども。
(市長)
もちろんなります。
(福島民報)
さかのぼって適用するということで。
(市長)
今も休診中ですから。
こういった支援金を活用して、ぜひ医療機能を再生していただきたいと思っております。
(福島民報)
輪番病院についてはあくまで救急病院が対象ということですか。
(市長)
2次輪番を担当してくださる救急病院が対象です。
10病院に加えて、実は、しのぶ病院も今回輪番に入って一部担当いただいているので、そちらも交付させていただきます。
(福島民報)
いわゆる休日当番医は対象ではないですか。
(市長)
対象ではありません。
(河北新報)
2番の方の看護師の支援についてですが、先ほど人不足だとお話ししていましたが、看護師をなかなか確保しにくいからインセンティブを行うという事なのか、それとも心理的にがんばってもらいたいとお話しされていましたが、むしろ人はある程度確保できているが、頑張ってもらいたいからやるのか。
(市長)
そもそもですね、病院から別の病院に派遣していただくのは今の医療の状況をみれば非常に難しいと思うのです。それぞれの病院が非常に人員が厳しい中でされているのですね。しかし、これは緊急事態だからということで、西部病院などに派遣をお願いしているのです。
そうなりますと、やっぱり病院もさらに人振りが厳しくなりますし、それから、やはり西部病院に派遣するとなると、特に危険区域に入る方は、一定の手当てを差し上げないといけないと思うんです。これは最終的には病院側が、さまざまな要素を考えてやっていただけると思うのですが、そういった意味も込めて看護師さんの手当てとか、あるいはその病院の他にかかるしわ寄せがする分とか、そういった部分にも充当していただきたいということで県の支援に上乗せをさせていただきます。
(河北新報)
あと、実際もう西部病院の派遣は行われているとは思うんですけど、この2番に基づくこの支援というのはいつからスタートするのですか。
遡ってやるのか、それとも後日やるということなのか。
(市長)
いえいえ、ちょっと私今、西部病院で現実に動いて始まったかどうかは確認していないのですが、仮に始まっていればそれは今回のものは適用できるようにしてやります。
(福島放送)
この3.の医療資材の関係で、独自調達が困難な病院に対してとあるのですが、市内の病院ですと、金銭的に調達が難しいのか、それとも物資不足的な要因で調達が難しいのか、どちらの要因なのでしょうか。
(市長)
あの、全体的に言うと物資不足です。
実際は4月のときもそうでして、私ども市は、通常こういったものは、市の仕事の中には入っていないんですけれども、病院の方で大変だということを聞きつけまして、それで実は通常の病院の資材を提供する業者さんというのも本当にないわけです、品物が。
それで例えば市だったら、ビニール手袋とかエプロンとか、そういったものは、例えば市内の工場の食品工場とか、そういったところにお願いをして確保したり、あるいはマスクは建設事業者の皆さんから寄贈いただいたり、そういう色々な他業種にわたって、声掛けをして確保させていただきました。
その後一旦、ひっ迫期は多少和らいだんですけれども、またこういうことがあるんじゃないかということで市も多少資材に余裕のあるときにストックをしてまいりました。さらに、実は夏、手袋をですね、夏に注文をして実はまだ入っていない。今申し上げたとおり、1つは品不足、医療機関も通常は本当に医療関係の会社しか付き合いがないわけです。そういった面での調達ルートの困難さから、我々が確保してやっているということであります。
(時事通信社)
医療再生支援金のところでですね、現時点で赤十字と西部病院以外の病院・診療所で対象となっているところはありますでしょうか。
(市長)
病院とか診療所の場合、例えばドクターが感染すれば2週間は動けないわけです。ですから、おおむね2週間をめどに休止しているものに対して交付しようと考えていまして、今のところそこまで該当いっているところはない。ただ、出てくれば、当然このフレームを発動して、支援いたします。
(時事通信社)
すみません、あともう1点、2.のところで、汚染区域での業務というところにあると思うんですけれども、具体的にどういった定義があるのでしょうか。
(市長)
定義というと例えば、西部病院でも病院の中で清潔区域と汚染区域で分けて業務しているわけですね。とにかくそれは、感染のリスクをできるだけ避けてこれ以上感染させないように仕事できる部分と、多少危険であるリスクの部分と集めてそういうオペレーションをやっているわけです。その汚染区域の業務というのは、その区域の中で行う病院の業務ですから、色々な看護業務とか、診断・診察とかそういったところがありますが、看護師さんの場合は、まさに患者さんのお世話とか、ようするにそこで行う方に対してということになります。


4.閉会
(広聴広報課長)
ほかに質問ございますでしょうか。
よろしいですか。
それでは以上をもちまして緊急記者会見を終了いたします。
ありがとうございました。

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このページに関するお問い合わせ先

政策調整部 広聴広報課  

福島市五老内町3番1号

電話番号:024-525-3710

ファクス:024-536-9828

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