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更新日:2017年3月1日

ドーナツの形をしたむら

掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)と呼ばれる建物が、ドーナツの形に並んでいるのが縄文時代晩期の宮畑縄文むらです。

直径が90センチメートルの大きな柱を使った掘立柱建物もドーナツに並んだ建物のひとつです。

掘立柱建物は、家という考えと倉庫(そうこ)、あるいはまつりなどに使われた特別な建物という考えがあります。

宮畑縄文むらの掘立柱建物は、家や倉庫やおまつりに使われた建物が集まってドーナツに並んでいたのかもしれません。

むらの中心では、家や建物などが発見されていません。

おまつりや作業をするむらの広場だったと考えられます。

このように、ドーナツ形に掘立柱建物が並ぶ縄文晩期のむらは、全国でもあまり発見されていません。

宮畑縄文むらは縄文のむらを考える上で貴重(きちょう)なむらです。

晩期の宮畑縄文むらでは、たくさんの埋甕(うめがめ)というこどもの墓が発見されています。

埋甕は、古い埋甕を壊して新しい埋甕を埋め、十個以上の埋甕がまとまっている場所が何ヵ所もあります。

ドーナツ形に並んだ掘立柱建物の外側に埋甕はあります。

縄文晩期のむらの中で、こどもの墓はむらの中の決められた場所にあったようです。

縄文むらでは、多くのこどもが成人前に死んだのではないかといわれています。

現在のように、病院がなかった時代には、大人まで成長することが難しかったといえます。

ドーナツ形の南側にある掘立柱建物跡(ほったてばしらたてものあと)

ロープで結んだ4つの穴が建物の柱を埋めた穴です。ロープが重なり合っているので、何回か立て直されていることがわかります。

掘立柱建物跡の写真

掘立柱建物跡の近くで見つかった埋甕群

黄色の”はし”が立っているところが埋甕(うめがめ)です。上記写真の掘立柱建物跡のすぐそばで見つかりました。古い埋甕を壊して埋めた埋甕もあります。

埋甕群の写真

埋甕が埋まっているようす

埋甕が埋まっているの写真

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