外国人材活用セミナー
令和6年10月から11月にかけて外国人材活用セミナーを開催しました。社会保険労務士や外国人材受け入れサポート機関の代表などの専門家を講師に、基本的な制度概要等を学ぶ「基本編」、次のステップとして実際に外国人材を受け入れる際の流れ等を学ぶ「実践編」の順で実施しました。
「人手不足をなんとか解消したい」「優秀な人材を確保したい」「新鮮な発想を社内に取り入れたい」などの悩みを抱えている企業の方にご参加いただきました。
開催のようす
Step1 基本編
第一部では、講師の竹前社会保険労務士より、外国人採用の際には「入国管理局への在留資格の申請」が必要になることや様々な在留資格の種類とその内容、定着のためのポイント等についてお話しいただきました。参加者の方からは複数の質問が出るなど、みなさん自社での外国人材活用の可能性について積極的に検討されている様子でした。
第二部では、市定住交流課より、外国人向けの求職サポート窓口や外国人同士・外国人と日本人が気軽に交流できるスペース「Yuiverse」、外国人向けに行っている買い物支援や日本語教室などの生活支援の紹介を行いました。実際に外国人を雇用した後、外国人従業員に福島での生活になじんでもらうことは定着のためにも大切なポイントであるため、第一部に続き第二部でも参加者からは積極的な質問が出されました。
参加された方の感想
・入門編であったので、在留資格等の制度面など理解しやすかったです。
・もう少し人材採用についての他社の活用事例を知りたかったです。
・外国人材を雇用した後の生活面での福島市のフォローアップ体制がわかり、外国人材の雇用に前向きになれました。
Step2 実践編
第一部では、講師の清水氏より、ベトナム国内での労働市場の現状や国外への派遣労働者数の推移、実際に受け入れる際にかかる費用や企業側が行う準備等についてお話しいただきました。また、セミナー中には、べトナム国内で日本で働くためのスキルを学ぶ学生とオンラインで繋いで、日本でどのような業種で働きたいと思っているのか等の話を聞く時間も設け、実際にベトナム人材がどのような方たちなのかを参加者のみなさんに感じていただきました。
第二部では、市定住交流課より、コミュニケーションをとる際に気を付けるポイント(「やさしい日本語」)についてや、外国人材を雇用する際には、住まいの面でのサポートも重要であること等の紹介を行いました。
参加された方の感想
・外国人材受け入れ企業の成功パターンで、人材への処遇の手厚さは、企業側が人手の補填と後継者候補の獲得のどちらと捉えて対応しているのかの違いだと感じました。単に外国人材と考えるのではなく日本人の後継者候補として対応する企業は、結果として海外の人材ネットワークで広まり、定着につながっていき、好循環を生むのだという考えを学ばせて頂きました。
・ベトナムの若い方々が、目的意識と意欲をもって日本での就労について語っている姿が印象的でした。
・「やさしい日本語」の活用は、自店舗の外国籍スタッフと話しをする際に今まで以上に気を付けようと思いました。
・新規に事業を立ち上げることを検討中だが、その中で、外国人材にともに成長しながら中心メンバーとしての活躍を期待するようになりました。
Step3 介護事業所実践編
第一部では、講師の瀬戸氏より、介護現場の現状と課題やフィリピン人材にスポットを当てた外国人介護士のメリット、他社の成功事例と失敗事例の紹介を交えた外国人雇用を成功させるポイント等についてお話しいただきました。また、実際に介護施設で働くフィリピン人職員へのインタビュー映像を紹介し、外国人介護士が感じていることやどのくらい日本語での会話が可能なのか等に触れていただきました。
第二部では、市定住交流課より、国籍に関係なくさまざまな人が気軽に交流できるスペース「Yuiverse」のフィリピン出身スタッフや外国人材の孤立を防ぎ交流促進を図るための運動会やクリスマスパーティーなどのイベントの紹介を行いました。
参加された方の感想
・外国人介護士を雇用するメリットを聞くことができて良かったです。
・全3回のセミナーからヒントや気付きをたくさん得ることができました。
・セミナー参加前は外国人材の雇用について不安が勝っていたが、前向きに雇用を検討していきたいと思うようになりました。
お問い合わせ先
福島市役所 産業雇用政策課 雇用促進係
(住所)〒960-8601 福島県福島市五老内町3番1号
(電話)024-515-7746