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更新日:2019年3月8日
2月20日(水曜日)福島市高湯温泉の旅館で、外国人宿泊者が病気やけがのため救急要請が必要になったことを想定し、旅館関係者と救急隊が協力して、在日外国人の方を模擬傷病者とした救急対応シミュレーションを実施しました。
また、訓練に先立ちまして、福島県国際交流協会の職員による「やさしい日本語」講習を実施しました。
大きな問題として「言葉の壁」が!
そこで、消防署では次の「2つのアイテム」を準備しました。
≪Action-1≫
救急要請時情報提供一覧
多言語救急対応シート
これは、どう使用するの?
その前にちょっと「やさしい日本語講習」を実施しました。
≪Action-2≫
普段使っている日本語を、外国人にもわかるように簡単に言い換えた日本語。外国人はもちろん、子どもや高齢者、障がいを持った人など、いろいろな人に配慮したコミュニケーション方法の一つとして注目されています。
例:「痛くないですか?」→「痛いですか?」
ポイントは、「短く・はっきり・簡単に!」この3点ね!
それでは実際にロールプレイング形式で、シミュレーションしてみましょう。
≪Action-3≫
1.外国人宿泊客が旅館内での急病やケガなどにより救急車を要請が必要となった場合、旅館関係者が外国人に対して、救急要請時情報提供一覧及び多言語救急対応シート、ジェスチャー等を用いて正確な情報を収集し119通報します。
2.出動した救急隊は119番通報で得られた情報から現場に到着するまでの間、手当に必要な資機材を準備します。
3.到着した救急隊に旅館関係者は、傷病者の状況を伝え引き継ぎます。
4.救急隊が旅館関係者から内容を聴取した後、外国人に対して観察を行っています。
今回の訓練は、2020年東京オリンピック・パラリンピックで来日する外国人に対して、温泉旅館の従業員と救急隊が連携して正確な情報を聴取するために実施しました。
初めての取り組みで参加いただいた方々は、当初戸惑いが感じられましたが傷病者役として協力いただきました外国人の方々のあまりの熱演ぶりに「何とかしなくては!」との真剣な訓練姿勢と『多言語シート』が有効に活用されることが確認できました。
今後、多くの外国人の方が温泉旅館や観光地に訪問すると思われますので、救急隊だけでなく市民の皆さんも、外国人とのコミュニケーション方法をもう一度考えていただきたいと思います。次回の訓練も来年度実施予定ですので、多くの方に訓練に参加していただき、オリパラ対応をしていきましょう。
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