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更新日:2021年10月31日
近年、地震や台風、集中豪雨など被害の大きな災害が多発しています。
災害はいつ発生するかわかりません。あなたの災害への備えは万全ですか?
中央学習センターでは、災害について学び、災害時に求められる役割や行動をみんなで考えるため、地域の防災力アップ講座と題して、9月26日、10月3日、10月10日の3回に分けて講座を実施しました。
講座には17名の申し込みをいただき、福島市の災害特性や災害に備えるための基礎的な知識、ハザードマップの利用方法について学びとても参考となりました。また、グループワークを通じて自助・共助・公助についてみんなで考え、意見をまとめることにより受講生皆さんそれぞれの考えや意見に触れることにより多くの学びや気づきを得ることができたようです。受講生からは大変有意義な講座であった。ぜひ継続して実施してほしいなど多くの声が寄せられました。
中央学習センターでは、防災教育の重要性をふまえ、今後も継続して当講座を実施していきます。次回、皆様の参加をお待ちしています。
つどい・まなび・むすび中央学習センターへぜひお越しください!
9月26日(土曜日)、中央学習センターにおいて、渡邉要一氏(福島市総務部危機管理室防災専門官)を講師に迎え、災害に備えるという演題で、1回目の講座を実施しました。
渡邉氏からは、まず福島市の防災上の地域特性について話があり、福島市は吾妻山からの各河川が形成した扇状地となっており、水害が発生しやすい地域であること、福島盆地西縁に活断層が確認されており、活火山である吾妻山もあることからいつ地震や火山の噴火による大規模な災害が発生しても不思議ではない地域条件であるといった話がありました。
次に、中央地区の洪水・内水ハザードマップについての説明があり、ハザードマップには災害の内容に応じて様々なものがあり、自分たちの住んでいるところが、ハザードマップではどの凡例に該当しているのかを常日頃より確認しておくことが重要といった話がありました。
また、市町村が出す警戒レベル情報5階についての説明もあり、逃げ遅れによる犠牲が相次いだ平成30年度の西日本豪雨を踏まえ、情報の重要性を直感的に理解できるよう見直しがあったこと、気象庁などから出る河川水位や雨の情報を参考に自主的に早めの避難をすることの重要性について話がありました。
最後に、災害に備えるための重要なことについて説明があり、避難行動とは指定避難所へ移動するだけでなく安全な場所へ移動することや近隣の高い建物へ移動すること、建物内の安全な場所で待機することも含まれること、避難行動の原則として各人が自らの判断で避難行動を取ることが重要であること、避難する場合にもっていくと便利なもの、災害について避難を軽減するための重要なことなどについて説明がありました。
参加された方々からは、日頃からの備えが重要であると感じた。防災について考える良いきっかけとなったので家族にも話したい等の感想が寄せられました。
10月3日(土曜日)、中央学習センターにおいて、安齋剛氏(福島市建設部河川課管理係長)、佐藤佑樹氏(同副技査)を講師に迎え、土砂災害・洪水から身を守るためにという演題で、2回目の講座を実施しました。
佐藤氏からは、まず過去の福島市の洪水被害について写真を交えた説明があり、河川氾濫の恐ろしさについて学びました。
次に、洪水ハザードマップについての説明があり、ハザードマップの目的は、自然災害による被害を予測し、その被害の範囲を地図化したものであるが、災害時の避難だけでなく、防災学習や土地利用の検討など幅広く活用されていることを学びました。また、ハザードマップの使い方を学ぶことにより、洪水が発生した場合、自分の住む地域にどういった被害がもたらされるのかを学びました。
さらに、過去の土砂災害についての説明があり、写真を交えて被害の状況を確認し、土砂災害の特徴、局所的・突発的に発生すること、斜面があればどこでも起きる可能性があることを学び、土砂災害ハザードマップの使い方を学びました。
最後に、災害に備えてについての説明があり、テレビによる情報収集の方法や災害情報メールマガジンの登録方法、浸水害の場合の自主避難所、福島市で取り組んでいる河川事業について学びました。
参加された方からは、ハザードマップの使い方が理解できた。災害に備えてなど改めて重要だと感じた等の感想が寄せられました。
10月10日(土曜日)、中央学習センターにおいて、今野通宏氏(防災士)を講師に迎え、自助・共助・公助についてみんなで考えようというテーマで、3回目の講座を実施しました。
3回目の講座はグループワークによるディスカッション形式で行われました。
参加者はまず、4名ずつ2つのグループに分かれ、グループ内で自己紹介を行いました。次に、過去2回の講座の内容を踏まえ、自分が考える自助・共助・公助について考えをまとめる時間が設けられました。その後、自分がまとめた考えをグループ内で発表し、内容について質問や意見を取り交わした後、グループ内の意見を取りまとめる。最後にグループとしての考えを全体に発表し、その発表した内容について質問や意見を取り交わし理解を深め、お互いの意見を全体で共有する形で行われました。
各グループから発表された意見等
テーマ\班 | 1班 | 2班 |
自助について |
【平時から】 家の中の家具等転倒防止 水、食料の備蓄 非常持ち出しの準備 避難場所の経路の確認 【災害時】 災害、避難情報収集 自分の身を守りながら安全な場所へ避難 |
自分の命は自分で守る 危険が伴う前に避難する 避難する前の心構えを家族で話しておく 自分及び家族で行動する 日頃から家族での避難場所の確認及び連絡先の確認 |
共助(近助) について |
【平時から】 コミュニケーションや交流を図る 近所の避難困難者の把握 【災害時】 自分が助かったら、高齢者、障がい者への声かけ確認 避難の手助け |
隣近所の人と協力し合う 横のつながりがない 市役所⇒学校等⇒町内会で要望する 災害時要援護者登録制度の利用 |
公助について |
【平時から】 町内会の防災対策の支援 ハード、ソフト面での防災対策 【災害時】 救助のフォロー 安全、安心な避難所の運営 素早い復旧 |
市役所の横の連絡を密にする コロナウイルス感染症の影響により、 避難所の定員が半減しているので、 早めの避難を心がける |
これら各グループから発見された意見に対し、参加された方々からは、水、食料だけでなく情報を得る手段としてスマートフォンと充電器を持っていくことも有効であるとテレビで紹介されていたといった意見や個人情報保護制度の影響もあり、隣近所の情報を得ることが難しいといった率直な意見が出されました。
これに対し、講師の今野氏からは、防災の基本は自分の身は自分で守ること、阪神淡路大震災において、要援護者の約77%を救出したのは近隣住民であったことなどや情報を得る手段としてスマートフォンは確かに有効であるといったアドバイス、また、ご自身が自主防災組織の活動に携わってきた経験から、自主防災組織の活動を充実させようとすると、どこかで必ず個人情報の壁にぶつかるが、あきらめてはいけない、一朝一夕で共助は成り立つものではなく地区の民生委員と連携を図るなどして根気強く進めていくことが重要といったアドバイスがありました。
最後に、今野氏からは、自然に想定外はない、災害に備え日頃より少しづつ備えておくことが大事といった話があり、身近でできる防災対策として、家族防災会議のススメ、地震・火災に備えて事前にやるべき事、実際に災害にあったときを想定して考えておくべきことについて話がありました。
参加された方々からは、自助・共助・公助についてみんなで考えることができ有意義な時間だった、さっそく町内会でも話をしてみたいとの感想が寄せられました。
今回の市民学校地域の防災力アップ講座の1回目と2回目については、ふくしま市政出前講座を活用して実施しました。
ふくしま市政出前講座とは、市民の皆さんや企業などが主催する集会や会合に市の職員等がお伺いし、市の取り組んでいる事業や各種制度など、市政に関する情報を分かりやすくお伝えする制度です。概ね10名以上で構成された団体やグループ、市内に事業所を置く企業であればどなたでも利用できます。
ふくしま市政出前講座を活用して、あなたの学び深めてみませんか?
詳しくは、サイト内「ふくしま市政出前講座」をご覧いただくか、広聴広報課(電話:024-563-7488)までお気軽にお問い合わせください。
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