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更新日:2023年3月30日
近年、地震や豪雨被害などが頻発し、災害がより身近になり、「防災」はわたしたちの暮らしに関わる大事な一テーマとなりました。
今回の市民大学講座では、福島市の気象特性、情報社会学・社会教育とのかかわりの3つの観点から防災について考え、33名の方々が受講しました。
講師福島地方気象台地域防災係長金谷均先生
金谷先生からは、「福島の気象特性」について、四季の移り変わりによる気候や浜通り、中通り、会津の3つの地域で分けられる気候特性について教えていただきました。
印象的だったのは、「温暖化」とそのリスクについてです。温暖化は、1850年代から懸念されている課題ですが、近年、急速に進んでいて、何も対策を行わなければ、50年後の福島市の年の平均気温は現在の宮崎県に相当する気温になってしまう可能性があるということ。
災害は特別はことではなく、素因(地理的要因、社会的要因)に誘因(気象による直接的な引き金)が加わることで発生することを「気象」について学ぶことで改めて考える貴重な機会となりました。
講師福島大学行政政策学類教授佐々木康文先生
佐々木先生からは、「情報と防災」をテーマに、メディアと人間とのかかわりをもとに防災についてご教授いただきました。データを用いて、豪雨災害の戦後から現在までの被害を客観的に捉え、情報が減災、防災につながることを学びました。
また、令和元年東日本台風の検証委員会によるアンケートより、誰もが自分は大丈夫だろうという心理が働いてしまうということがデータでわかり、防災に対する意識について、再確認できた良いきっかけとなりました。
講師ふくしま連携復興センター代表理事天野和彦先生
天野先生からは、東日本大震災時のビックパレットふくしま避難所運営の経験をもとに、避難時の人と人とのかかわりの重要性についてご教授いただきました。
モノの防災から考え方の防災へという見地で、普段のつながりづくりが災害に強いまちづくりへつながることを学びました。その中で、避難所として地域の防災拠点となる「学習センター(公民館)」について、公民館の成り立ちや社会教育による防災について学び、「防災」とは何かについて考える、貴重な機会となりました。
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