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更新日:2021年2月20日

令和2年12月20日福島市と福島市医師会合同緊急記者会見(福島市新型コロナ緊急警報)

記者会見資料

動画

 

発言内容

(広聴広報課長)
これより新型コロナウイルス感染症クラスター関連の、福島市・福島市医師会の合同記者会見を行います。本日は福島市医師会の岡野会長にもご同席いただいております。
 内容についてまず市長よりご説明申し上げます。

(市長)
 皆さんおはようございます。昨日速報で、福島西部病院におきまして院内感染によるクラスターが発生した旨をお知らせさせていただきました。本日はまず、そのクラスターの概要について私からご説明いたします。そして皆さまから基本的なことについての質疑を私が対応させていただきます。詳しいことはまた後ほど、事務方にご質問いただければと思います。その後、福島市と福島市医師会とで、福島市新型コロナ緊急警報を発令をさせていただきます。その話を、福島市と、医師会の岡野会長の方からお話しいただく、そういった段取りで進めさせていただきます。
 それではまず私から、西部病院における感染の状況についてお話をさせていただきます。これまでに合計27名の陽性が確認されました。内訳は患者が13名、職員が12名、出入り業者が2名であります。この職員の12名の中には、医師は含まれておりません。
 経過を申し上げますと、18日に職員1名の検査を実施した結果、陽性が判明しました。福島市保健所では、これを受けて、院内感染の恐れありという事で、早急に検査を実施し、昨日26名の陽性を確認したわけであります。現在までのところ、この2日間で54件の検査を実施していて、そのうち27名が陽性という状況です。私どもとしてはまず、感染リスクが高い方から、今回検査を実施させていただきました。そしてこれ以外にも、130余りの検査を実施していますので、今後その結果が出てくる見込みです。
 福島西部病院の概要を申し上げますと、職員は約160名ということで、内訳は医師が14名、看護師等が46名、その他の職員が約100名です。病院のベッド数は99床がありますが、現在は43名の入院患者さんがいらっしゃるという状況です。病院側では、18日に職員1名の陽性が確認されたのを受けて、19日から外来診療、新規入院患者及び救急患者の受け入れを休止しているという状況であります。
 現在福島市保健所では、病院に対する調査を実施しているところでありまして、感染経路等の調査はまだ、判明していないという状況であります。
 現在の状況を申し上げますと、感染が確認された入院患者さんは要介護の状態の方が中心で、なかなか移動が困難な状況です。そのために現在は、病院の中で治療を継続している状態です。病院では、福島県立医科大学の感染制御支援チームの指導を受けまして、病院内でのゾーニング、いわゆる感染の恐れがあるゾーンと安全なゾーンと、これを分けて感染防御を徹底し、懸命に対応している状況です。しかしながら、従事者にもこのように12名の感染者が出ておりますので、今後どのような治療を行っていくか、なかなか見通しが立っていない状況です。その点では、今後も外部のご支援もいただきながら、当面病院内にて治療を継続し、今後どのようにしていくかということを検討していくことになろうかと思います。
 それにあたっては、何よりもまず病院の中での感染の制御が重要でありますので、医大の感染制御支援チームのご指導をいただきながらそれを実施するとともに、入院患者にどのように医療を提供していくかということに関しては、医療機能維持調整のためのDMATというチームがありますので、それを派遣いただきまして、その指導を受けながら今後の方針を考えてきたいと思います。県からも応援をいただいておりまして、調査あるいは今後の指導支援に入っていただいているという状況です。
 ここで市民の皆さんにお願いしたいんですけれども、西部病院におきましては18から感染が始まったというよりは、これだけ広がっているところから見ると、それ以前から感染が拡大していたという推測ができます。そのために、西部病院を利用した皆さまには、ぜひご自分の体調を確認していただいて、そして症状があったりちょっと体調がすぐれないという方におきましては、まずはかかりつけ医のある方にはかかりつけの医療機関にご相談いただきたいと思います。それからかかりつけ医が無いという方に関しては、こちらの受診相談センター、あるいは発熱外来の受診相談電話に、できる限り早くご相談いただきたいと思います。その際には、西部病院を利用したということをおっしゃっていただきますれば、我々もそれなりの判断をしやくすなりますので、よろしくお願いいたします。特に12月以降ご利用された皆さまには、こうした注意をお願いし、かつご相談いただければと思います。その他、不安な方におかれては、新型コロナウイルスの一般電話相談を実施しておりますので、こちらにご相談いただければと思います。
 クラスターの説明は以上ですが、ここでメディアの皆さまにお願いがあります。このクラスターの発表以降、多くのメディアが押し寄せまして、特にテレビですが、内部を撮影させてほしいとかそういった要請が来られて、ある意味病院の中での治療とか、あるいはこれからの調査の支障になってきつつあります。何よりも大事なのは、今ここで感染を防止して、そして入院されている皆さまの命を守ること、それから、できるだけ早く調査して感染の拡大を止めることですので、そしてまた、内部を撮影となるとさまざまな入院患者のプライバシーを阻害する恐れもあります。厳に、内部の撮影をさせろというような申し出は、つつしんでいただきたいと思います。皆さまにも感染の恐れがあります。雲仙の災害ではこうした要請を無視されて、危険なゾーンに入った多数のメディアの方が亡くなられたという事実もありますので、ぜひ皆さまには良識をもった対応をお願い申し上げたいと思います。
 クラスターに関する私からの説明は以上です。まず基本的なところで皆さまからご質問をいただければと思います。
(広聴広報課長)
それでは質問のある方は挙手の後、社名と氏名もお願いします。
(福島民報)
 先ほどの説明の中で、2日間で54件の検査をして27人の方が陽性ということは、54ひく27の数字の方は陰性だったということでよろしいですか。
(市長)
 その通りです。
(共同通信)
 昨日のリリースの段階では、院内感染とクラスターは疑いという表記をされていたと思うんですけれども、今日の段階では院内感染とクラスター、それぞれ発生したという認識を持ってらっしゃるのかどうかお願いします。
(市長)
 はい。その通りです。
(河北新報)
 12月18日の日に、職員1名の検査をするにいたった経緯というのはどういう経緯なんでしょうか。
(市長)
 これは事務方からお願いできますか。
(保健所長)
 この職員さんが18日まで勤務をされていたのですが、18日の勤務の途中で倦怠感とか悪寒が出てまいりまして、熱を測ったところ発熱もあるということで、その病院を受診されて、そこで検査をされ、さらに保健所に連絡がありPCR検査を実施した、そういった経緯です。
(河北新報)
 先ほど市長が12月に西部病院に関係がある方はこちらの方にお電話くださいというお話をされていましたけれども、いつ頃から病院のこの職員の方が、なんというか保菌状態であったかという推測みたいなものは今のところは。
(市長)
 分かりません。分かりませんが、やはりこれだけ広がっていたのを見ると、ごく近い状態ではないだろうというふうに推測しておりますので、その点では我々はできる限り広めに見て、12月以降で特にそういった懸念のある方はご相談いただきたいと考えております。
(朝日新聞)
 医師と看護師、職員の方なんですが、勤務の方は当面、感染が確認されていない方も含めて何日も出勤はできないということですか。それとも、感染が確認されていない方の何人かは勤務に当たられるのか、その辺を教えてください。
(保健所長)
 現在では、陽性の確認がされた方は自宅待機なり、ということで出勤しておりませんが、陰性の方、まだ確認されていない方は、今の段階では出勤して対応、業務につかざるを得ない状況になっております。
 今後どういう形でこれを継続していくのかということは、検査の結果を踏まえて、病院とも協議していきたいと思います。
(朝日新聞)
 そうすると現時点で医師、看護師を病院以外から派遣して受け入れている、というところまではまだそこまでは。
(保健所長)
 診療に関しては、今DMATの先生を中心に、そういったあたりのことを調整というか検討していただいているところです。
(朝日新聞)
 先ほどの質問でもありましたが、一気に27人、1人そして26人と一気に出てしまったんですけれども、もうちょっと早く何かこう分かるようなことが出来なかったのかという部分もあると思うんですけれども、その辺推測にはなっちゃうんですけれども、何か足りなかった点とか、一気に確認されてしまったこの辺の要因というのを教えてください。
(市長)
 要はこれまでに検査という機会が無かったわけですね。その点では、病院というのは何分にも今非常に多忙で、ちょっと調子が悪くてもなかなか休めないという現状もあったのではないかと推察しております。そこで、一定の異変を訴えていただければ、現在は非常に幅広に検査をしますので、検査が出来たんだろうと思います。それから、こちらの病院は高齢の、介護を必要とされる方が非常に多いわけです。介護の場合はどうしても職員と入院患者さんが非常に接近して、あるいは触れたりする場面が非常に多くなるわけですね。その点では、どうしても感染しやすくなる面があって、それでかなり広まる確率が高くなってしまったということではないかと思っております。

詳しいことはまた後程、事務方のほうにご質問頂ければと思います。それではですね、こちらのほうに掲示をさせて頂いておりますが、福島市新型コロナウイルス緊急警報を発令させていただきます。
お手元の資料にありますようにですね、福島市では12月に入って感染例が急増し、発生率は東京、大阪並みに上昇しています。感染経路不明な陽性者も増加しています。年末年始、人の動きが活発化し感染拡大が加速していく恐れがあります。手術が可能な救急医療機関も、この度の福島西部病院の休止によりまして、2つの病院が休止となりました。市内の医療体制は非常に厳しい状況続いており、さらにひっ迫して救急医療など命を守る通常の医療が行えなくなることが懸念されます。感染を抑え、医療を守り、自分の命、大切な人の命を守らなければなりません。このため福島市新型コロナ緊急警報を発令いたします。
正月三が日までの間、最大限の警戒をお願いいたします。市民の皆さま、事業者の皆さまと心を合わせて、感染防止対策を徹底していきたいと思います。感染拡大を抑え込んで、年明けを迎えることができるよう、ご協力をお願いいたします。
年末年始、市民の皆さまへ特にお願いしたいことを申し上げれば、まず一つ目には、できる限り不要不急の外出はお控えいただきたいと思います。二つ目、家族などいつものグループでお過ごしください。帰省はできるだけ控えて頂くよう呼び掛けていただきたいと思います。3点目です。忘年会等は控え、会食はいつものグループ、小人数、短時間でお願いいたします。4つ目です。初詣等において混雑、あるいは人前でのマスクを外す行為、飲食ですね、こういったことは避けていただきたいと思います。それから5つ目です。今回のこの感染状況を見てみますと、飲食店とかそういったところから、非常に身近な家庭とかそういった場所に移行しつつあります。このために家庭内など、近しい人との間でも、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。マスク、手洗い、距離を取るといったことを油断しないで、本当に身近な人との間でも徹底をしていただきたいと思います。これは福島市と福島市医師会からの共同の警報発令という形にさせて頂きます。
こちらをご覧いただきたいと思うのですが、市内の救急体制はこのようになっております。まず入院が必要のない場合の軽症なケースはですね、一次救急機関ということで、いわゆる診療所などで受診を頂く形になっております。そして、日曜、休日とか夜間に関しては、休日当番医あるいは夜間急病診療所といった形で対応しているわけですが、なかなかこの一次救急では対応できないような症状の場合、入院が必要だったり、手術が必要だったりとか、このような場合は二次救急医療機関というので対応しております。そしてこの二次救急も輪番制ということで、やはりお医者さん、通常の医療をやりながらの夜間などの対応ですので、我々は回しているわけであります。現在、福島市ではこの三次救急の医大を含めてですね、10の機関があるわけですけど、今回赤十字に加えて西部病院も休診ということになったわけで、この二次救急機関、医大も含めると8つに減ってしまいました。ただでさえ年間1万3千件あって、この二次救急の対応というのは非常に厳しい状況にあります。ここに今回2つの病院が診療休止になったということで、さらに他の病院の皆さんにもしわ寄せが行きますし、厳しい状況になってくるわけであります。この二次救急では対応できないのは、医大が3次救急としてあるわけでありますが、とにかく年末年始はこういった対応の中でも、特に医療機関の状況が手薄にどうしてもなってしまう。我々今回コロナがありますので、できる限り手厚い対応をお願いしておりますが、それでもやはり年末は手薄になりがちであります。従いまして、この年末年始、なんとか病気の方を出さない、あるいは新型コロナの感染者を出さないことが、極めて医療を守るためにも重要になってきますので、是非ただ今の緊急警報に基づいた対応を、市民の皆さまにお願いしたいと思います。
この警報の関係の中で、市として対応していくものを簡単にまとめました。最優先で行わなければならないのは、このクラスター関連の対応であります。関係者の検査、調査、あるいは入院患者等への対応等、早急に実施してまいります。そして先ほどお話ししましたように、病院利用者への呼びかけをして、そして検査を実施していく。そしてもし感染している人がいらっしゃったら、そこからの拡大を抑えていくといった対応を急ぎたいと思っております。そして緊急警報の市民への呼びかけであります。やはり市民の中では、危機感についての温度差がかなりあります。その点では、我々隅々までこの危機感を共有できるように訴えていかなければなりません。
そのために一つは市民への直接的な広報強化ということで、実は昨日から先週木曜日に、最大限の警戒をということに対応して広報車を市内巡回させまして、市民への呼びかけを行っております。これを緊急警報にまた変換をいたしまして、市民の皆さんに訴えていきたいと思います。その他にも直接的な広報強化も、様々な手段を通じて実施をしてまいります。それから、新聞、テレビ、ラジオなどでの広報強化ということで、昨日も特にラジオの皆さんには福島市の最大限の警戒をということを合間、合間に入れて頂いて、広報していただきました。本当にありがとうございます。こういった対応を、是非メディアの皆さんにお願いするし、我々もメディアを使って市としての広報を実施してまいりたいと思います。
それから3点目です。対策強化であります。一つは県との連携強化をさらに図ってまいりたいと思います。既に保健師派遣につきましては、福島市の感染が拡大する中で、毎日2、3人の保健師を他の中核市などのご協力をいただきながら派遣を頂いておりますが、今回のクラスターを受けましてさらなる増員をして頂けるという、このようなお話をさせて頂いております。こういった点で県との連携強化を図ってまいります。
また本市も検査の枠などの拡大を図ってまいりましたが、これだけ今検査が必要になっておりますので、県との検査支援などの連携を図ってまいりたいと思います。その他諸々、県とは連携を強化して、なんとか福島市あるいは、県北地区の感染拡大防止を連携して図っていきたいと考えております。
それから高齢者施設向けの対策徹底の要請であります。本当に寒い中で、高齢者への感染というのが危惧される状況でありますし、いつ従業員の皆さんに感染が及ぶということも考えられるわけでありまして、その点ではですね、昨日高齢者向けの対策の徹底について文書をもって要請をさせて頂きました。
それから年末年始の新型コロナについての受診相談、あるいは一般相談を市のほうで、実施をしてまいります。
それから福島駅東口地区飲食店のPCR検査期間の延長であります。既に多数の飲食店からお申込みいただいておりますが、まだ申し込まれていない所もありますので、延長し、また希望される居酒屋などもいらっしゃいますので、そういった所にもできる限り対応できるように検査期間は延長したいと思います。
その他4点目、成人式であります。こちらはですね、式典は見送って、そしてオンライン開催とさせていただきます。新成人の写真をインスタに掲載していただくなど、新成人の思い出に残る工夫を検討して、オンライン開催にいたします。
それから、1月4日、仕事初めの日に、福島市では商工会議所と新年市民交歓会を実施しておりますが、こちらはこの度の新型コロナへの対応に集中するために開催は見送りたいと思います。中止にするか、延期にするかは現在検討しているところであります。
それから、今般のこの新型コロナの感染拡大に伴いまして、飲食店などを始めとして、市内で非常に厳しい経営状況にさらされているお店が増えております。そのために福島市では、事業者向けの年末年始の緊急融資をこの年内にも実施すべく、今準備を進めております。無利子無担保で事業者の皆さまには負担がないような形で、この緊急融資を実施してまいりたいと考えております。詳細については、近日中にお話しできるのではないかと思いますが、今準備を進めているところであります。福島市の対応、それから緊急警報の概要については以上になります。では医師会長のほうからお願いいたします。

(福島市医師会 岡野会長)
福島市医師会会長の岡野でございます。
今、木幡市長から発表ございましたように、私ども医療を預かる身として、一言お話ししたいと思います。
市長が申し上げましたとおり、非常に医療体制がひっ迫しております。その一例をお示しします。
18日に保健所と我々医師会の集まりがありました。市内の11の病院長の先生方にお集まりいただいて、第6回の会合を開きました。
その場で申し上げましたように、最初に日赤病院さんで都合5人のPCRプラス患者さんが出ました。今のところ、そこで踏みとどまっている状況にあります。
また、昨日から今日にかけて27名のPCR陽性患者さんが西部病院から出たということで、非常に私はびっくりしております。
一気に27名という大人数が出たということに対して、これまでにない数ですので。それで、28日の会で色々検討いたしまして分かったことが、非常に福島市内の、今、市長が申し上げました一次、二次、三次の救急医療が切迫しているということがわかって、その時点では日赤さんオンリーワンでしたけれども、それに対してどうするかという色々方策を話し合った訳で、このようにあるのですけれども。二次輪番の表があるんですけれども、黄色のところが日赤さんが抜けたところをどういう風にして穴埋めするかということがひとつ。どうしても年末年始の27日のピンクのところが埋まっていないんですね。それほど、福島市内の輪番はひっ迫しております。
また一方で、患者さんがどれほど多いのかといいますと、これが16日の段階で図抜けて多いのがこれですね。24.20となっておりますが、これは人口10万人当たりの陽性者であります。県の平均が5.87です。郡山とかその他の市はみんな下になっているんですけれども、福島市だけがずっと12月3日から右肩上がりに上がっているんですね。
皆さんもご存じのように、人口10万人当たりの数だけで言いますと、20人以上はステージ4になるんです。ステージ4というのは医療状況が崩壊していると言ってもおかしくないという状況なんですね。
他の郡山さんとかいわき市さんとかは、さほど上りが鈍いんですけれども、福島市は16日の段階で24です。西部病院さんがこういうことになって、この曲線はさらに急角度に上がるんではないかと思います。
まず一つは、地域医療が非常にひっ迫していると。それはどういうことを意味しているのかと言いますと、通常診療を非常に圧迫することになります。一例を申し上げますと、ある病院でPCR陽性疑いの人が来て、では検査しましょうということで検査します。そこに救急車が入って、急性心筋梗塞の疑いの人が入ったとします。最初に入った人をまず診ますよね。そうしたら、次の人は診られません。ということは、これは命の選別になる訳ですよ。言葉は非常にきついですけれども。こういう状況に今なりつつあるということです。決して命の選別はあってはならないことではありますけれども、せざるを得ないという状況がもう目前に迫っていると言っても過言ではないと思います。
我々日々、私もコロナ陽性患者さんのお話とか、あるいは実際診療とかも若干対応しているのですけれども、私の私見でございますが、悪くなる人は皆さんわかるように若い人はほとんど悪くなりません。お年寄り、高齢者、それから持病を持っている人ですね。特にその中でも高血圧と糖尿病、これはちょっと要注意です。このふたつとも生活習慣病です。すぐやめたからすぐ良くなるというものではないですから、常日ごろの生活習慣をいかに良くするかということです。
それにもうひとつ、喫煙です。これは今日からでもやめられますよね。喫煙も非常に肺の状況を悪くして、コロナ肺炎の増悪を助長しております。
そういうことで、できることとできないこと、たばこなんかはすぐやめられますよね。百害あって一利なしでございます。ストレス発散になるなどと言われる方もおられますけれども、あれは脳が騙されていることなんですね。そういうことで、若い人にこれから特に注意するというか、情報を発信する場合、お年寄りとかみんな真面目に新聞とかテレビとか見ているんですよ。見てない人たちが危ない。自分はかかっていないと思っている。それが一番若い人たちなんですね。ですから、これからのメディア戦略は、若い人に対しての情報発信が大切で、若い人の協力を得るということが大切ではないかと思っております。
最後になりますけれども、病床のひっ迫程度です。12月17日現在、福島市内のコロナ患者さんを受け入れている、医大も含めて4つ、日赤病院、大原病院、済生会病院、医大病院があるんですけれども、そこでの予定している病床数が60床あるんですが、そのうち43床が埋まっております。
これは、病床占有率71.67%で、これは圧倒的にステージ4の段階に突入していると言って過言ではないと思います。
いずれも、何回も口をすっぱくして言いますけれども、今年の10月23日に新型コロナウイルス感染症対策分科会が発表いたしました「5つの場面」を言いますけれども。飲酒を伴う懇親会。二つ、大人数や長時間におよぶ飲食。三つ、マスクなしでの会話。四つ、狭い空間での共同生活、例えば寮生活であるとか、トイレなどの共用部分とかという狭い空間での共同生活。五つ目に居場所の切り替わり、これはどういうことかと言いますと、更衣室など、あるいは喫煙所、休憩室などでの感染が見られておりますので、今申し上げた5つの場面を避けていただく。
これは10月23日に政府から発表されておりますけれども、これは決して古いことではありません。
皆さんくれぐれもここにいらっしゃるメディアの方々は、もう一回市民の皆さまにこういうことを発していただきたいと思います。以上です。

(広聴広報課長)
それでは緊急警報発令関係についてご質問があれば挙手お願いします。
(時事通信)
緊急警報についてなんですけれども、期間は1月3日までで、1月4日からは基本的に自動的に解除される形なんでしょうか。
(市長)
はい、このままであればですね。解除できることを、なんとかそのようにしていきたいと思います。
(NHK)
医師会長にお伺いしたいんですけれども、先ほど言っていただいた10万人当たりの陽性者数の数字はいつの時点のもので、何人かもう一度教えてください。
(福島市医師会 岡野会長)
12月16日の段階で、24.20です。
(NHK)
関連してなんですけれども、先ほど病床のお話で、福島市内で60床に対して43床とありましたけれども、市内の陽性者を鑑みますと、もう他の医療圏に陽性患者を運んで協力してもらっているという状態だという理解でよかったでしょうか。
(福島市医師会 岡野会長)
おっしゃるとおりです。市内では、もう受け入れ困難という状態ですので、県内24の受け入れ医療機関に県の統括の方でやっております。
(河北新報)
岡野会長にお伺いしたいのですが、先ほど日赤の穴埋めとして輪番でやっているけれども、27日が埋まっていないというお話をされていましたが、これまた福島西部病院が休止ということになると、なお厳しくなるという状況になるのでしょうか。西部病院が受け入れられなくなったことについて、どのように対応されるのでしょうか。
(福島市医師会 岡野会長)
まったくおっしゃるとおりで、頭が痛くなる状況です。ただでさえ、年間1万3千件の患者さんを受け入れている中で、この二つの大きい病院が抜けるということは、本当に痛恨の極みです。
それでとりあえずは、とりあえずという言葉は非常に軽いんですけれども、医大の方にお願いして、快く鈴木弘行院長先生に快諾していただいて、27日のはまだお話していないのですが、この黄色いところ、埋まっているところは、皆さんには小さくてみえないんですけれども、福島医大と書いておりまして、そこは医大の鈴木院長のご厚意によっております。今後どうするか、また医師会内、市役所と医大と3者で協議したいと思います。
(河北新報)
つまり、西部病院の休止によって、さらにもしかしたら輪番の体制を強化しなければならないけれども、事実上それは難しいということでしょうか。
(福島市医師会 岡野会長)
強化というよりも穴埋めにどうできるかということしか私ども考えておりません。

(広聴広報課長)
それでは福島市と福島市医師会の合同緊急記者会見を終了いたします。

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福島市五老内町3番1号

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