令和2年度福島市水道事業会計決算について

事業の概況 

 令和2年度の水道事業は、新型コロナウイルスの影響を受けながらも『「いのちの水」を絶やすことなく信頼され親しまれる水道に向けて、次の100年へ挑戦します』を基本理念として、「ふくしま水道事業ビジョン(福島市水道事業基本計画2016)」の基本方針である「安全でおいしい水の供給」、「災害に強い水道の構築」、「持続可能な水道経営」、「地球にやさしい水道へ挑戦」を事業の軸として、水道水の安定供給の確保と健全な経営の確立に努めました。

 主な事業として、「安全でおいしい水の供給」においては、南林、林ノ内の両民営水道組合の統合事業を実施し、令和2年12月に統合を完了したほか、「災害に強い水道の構築」としてアセットマネジメントの手法に基づく老朽管更新事業等を継続して推進するとともに、一部仮稼働であった水道施設情報管理システムの構築業務委託が完了し維持管理の強化及び効率化に向けた体制を整えました。
 
 「持続可能な水道経営」においては、経営基盤の強化を図るため、配水管布設工事助成制度や大口需要者を対象とした個別需給給水契約制度などにより上水道利用を促進し、将来的な水需要の確保に引き続き取り組んだほか、遊休施設の整理として、しのぶ台高架水槽施設撤去工事を実施しました。また、組織力の強化を図るため、水道事業の中枢である厚生労働省、水道事業のトップランナーである東京都水道局へ職員を長期研修として派遣するとともに、戦略的広報広聴の推進として、飲食品のミシュランガイドと言われる国際味覚審査機構の審査に出品し、水道水として日本初の優秀味覚賞二つ星を獲得するとともにモンドセレクションで4年連続最高金賞を受賞するなど、ふくしまの水のブランド力向上に努めました。
 
 「地球にやさしい水道へ挑戦」においては、北部配水池において民設民営方式による小水力発電事業を引き続き実施したほか、水素自動車を購入し環境負荷低減を図りました。
 
 経営の状況は、主たる財源である水道料金収入は、新型コロナウイルスの影響を受け家庭用使用水量が感染予防対策や外出自粛などにより増加したものの、旅館業などのサービス業をはじめとする大口需要者に係る使用水量が減少し、料金収入が減少しました。
 
 なお、新型コロナウイルスに伴う支援策として、旅館業の水道料金を4カ月間減免する措置を講じたほか、水道料金の支払猶予を設け使用者の負担軽減の措置を講じました。

 また、2月13日に発生した福島県沖地震により水道施設が被害を受けたことから、ただちに災害復旧工事を行い、水道施設の復旧に努めました。
 
 今後においても、災害に強い水道の構築を目指し、基幹施設、基幹管路の計画的な更新に取り組み耐震化を図り、限られた財源の中での効率的な施設更新を実施するため、水道施設情報管理システム等を活用するとともに、予防保全型による維持管理、漏水防止に努め長寿命化を図ります。

 一方、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済動向の低迷が長期化しており、水道事業へ与える影響は厳しいものでありますが、状況に応じた対応を検討し、将来にわたり持続可能な水道事業の確立に努めます。

決算の概要

令和2年度決算概要【PDF形式ファイル:278KB】

決算書

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令和2年度決算書【PDF形式ファイル:1.0MB】
 
 
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