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更新日:2024年11月29日
令和3年人口動態調査(厚生労働省)によると、高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水の死亡者数は交通事故死の2倍以上でした。冬場は家の中でも冷え込みや温度差が生じやすく、事故が起こりやすい季節です。安全に入浴するため以下の点について心がけ、ヒートショックや入浴中の熱中症に気を付けましょう。
急激な血圧の変動を防ぐため、暖房器具などを使い脱衣所や浴室内を暖めておきましょう。浴室に暖房設備がない場合は、「湯を浴槽に入れるときにシャワーから給湯する」、「浴槽の湯が沸いたところで、十分にかき混ぜて蒸気を立て、ふたを外しておく」など、できるだけ寒暖差が少なくなるように工夫しましょう。
熱いお湯や長湯は注意しましょう。高体温などによる意識障害を起こす危険が高まります。お湯の温度は41度以下にし、湯につかる時間は10分までを目安にし、長時間の入浴は避けましょう。冬場はつい長湯をしてしまい、気づかない間に脱水症状を起こしていることもあります。浴室内での熱中症を防ぐためには、入浴前に水分補給しましょう。
入浴中に浴槽から急に立ち上がると脳が貧血のような状態になり、意識を失ってしまうことがあります。浴槽から立ち上がった時に、めまいや立ちくらみを起こしたことがある方は注意が必要です。浴槽から出るときは、手すりや浴槽のへりなどを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。
食後、飲酒後、服薬後は血圧が低くなるので、できるだけ時間を空けてから入浴するようにしましょう。特に高齢者は、食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧によって失神することがあるため、食後すぐの入浴は避けましょう。
家族などの同居者に入浴することを知らせておくことで、入浴中に異変があっても気づいてもらえる可能性が高くなります。
高齢者の入浴に気を配り、長時間の入浴、音が全くしない、突然大きな音がした、など異常を感じたらすぐに声をかけましょう。
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