フィールドワーク「信夫山と福島の地質」開催報告
・講 師 野中俊夫氏(元福島県立高等学校教諭、日本地質学会、第四紀学会、植 生史学会会員、元福島県自然環境保全審議会専門委員)
・開催日時 令和7年11月8日(土曜日) 9:00~12:30
・参加人数 21名(講座信夫山物語受講者等)
信夫山は、マグマの熱変成で硬化して陥没盆地に残された残丘(孤立丘)といわれる地形をしています。
今回のフィールドワークは、「なぜ、平坦な福島盆地のなかに、信夫山があるのか」ということを、信夫山の岩肌や講師の方が準備した鉱物標本を手にし、また、複数個所で地層の走向やクリノメーターを使用して傾斜を計り、考えるものでした。
受講者の皆さんは、クリノメーターの使い方にてこずりながら、信夫山の生い立ちについて、探求していました。
フィールドワークの終了後、講座信夫山物語の修了式が行われ、修了証書が受講者の方々に交付されました。

講師の野中俊夫氏。フィールドワークを始める前に、受講者の皆さん
に説明をしています。

準備した鉱物の標本を説明する野中先生

クリノメーターの使用方法の説明を受ける受講者の皆さん

クリノメーターを使って地層の走向や傾斜を確認します。

本参道・児童遊園の上側の山肌を確認しながら、歩いていきます。

春日町緑地で休憩します。

岩谷観音に向かいます。

岩谷観音磨崖仏

岩谷観音磨崖仏付近では、魚の背骨などと思われる化石を見つけることができました。

第二展望台付近の重箱石

第二展望台で休憩です。

信夫山ガイドセンター付近

護国神社駐車場で閉会の挨拶

講座修了証書交付
フィールドワーク「信夫山の植物」開催報告
・講 師 黒沢高秀氏(福島大学共生システム理工学類教授)
猪狩資子氏(福島大学多様性保全研究室客員研究員)
・開催日時 令和7年10月11日(土曜日) 9:00~12:00
・参加人数 20名(講座信夫山物語受講者等)
当日は、あいにくの雨模様で、短縮したコース(駒山公園、黒沼神社、弘安の逆さ板碑、羽黒神社、第ニ展望台、護國神社北側)を廻りました。
コース上、信夫山における主な植生であるアカマツ林、コナラ林、スギ植林のほか、カシ類などの暖帯系も見られました。人間の活動の活発化のためか、外来植物が至るところに生育しており、なかには、アレチウリ(特定外来生物)も見られました。
このホームページでは、フィールドワークの様子の一部を写真で紹介します。

講師の黒沢高秀氏(マイクを持っている方)、猪狩資子氏(緑色の服装の方)

駒山公園の西側

駒山公園の北側。ドングリを観察しています。食べることもできる
ということのなので、食べている受講者の方もいました。

しのぶ山会館付近の擁壁。ノブドウの木です。この実は食べること
はできません。

黒沼神社からしばらく歩いたところです。雨が本格的に降ってきました。

信夫山ガイドセンター北側のゆず畑です。

羽黒神社の参道を歩いています。篠竹が茂っていました。

第二展望台で、黒沢先生から信夫山の植物の説明を受けています。

帰路途上、ゆず畑の近くの道路脇に、特定外来生物に指定されている
アレチウリが生育しているのを見つけました。
フィールドワーク「信夫山の史跡めぐり」開催報告
・講 師 紺野義行氏(元福島県遺跡の案内人会長)
・開催日時 令和7年9月27日(土曜日) 9:00~12:00
・参加人数 19名(講座信夫山物語受講者等)
駒山公園をスタート地点として、旧祓川橋、護國神社、黒沼神社、薬王寺、御神坂、弘安の逆さ板碑などの史跡を巡りました。
当日は、晴天に恵まれ、適度に風もあり、山歩きに最適な天気でした。信夫山の史跡の多さに驚かされましたが、講師の紺野義行氏のユーモアを交えた解説により、終始楽しい雰囲気でフィールドワークを行うことができました。
このホームページでは、フィールドワークの様子の一部を写真で紹介します。

講師の紺野義行氏

受講者の皆さんに、お一人お一人自己紹介していただいて、出発です。

旧祓川橋

護國神社

黒沼神社

薬王寺

大鳥居(赤鳥居)

羽黒観音

弘安の逆さ板碑
開講式・第1回「信夫山の歴史と文化」
令和7年6月14日(土曜日)、開講式と第1回目の講座「信夫山の歴史と文化」を開催しました。
この講座は、福島市民の皆様に親しみのある信夫山を、歴史や文化だけでなく、民俗や自然といった多様な視点から、座学(1回)やフィールドワーク(3回)を通して学ぶ講座です。
ご存じのように、福島盆地の中央にある信夫山は、羽黒山を中央の峰として、西の羽山(はやま)・東の熊野山の三つの峰から成ります。信夫山は古代から信仰の山と仰がれ、神聖な「御山(おやま)」とされてきました。
そのような信夫山について、元福島県遺跡の案内人会長 紺野義行先生をお迎えし、福島盆地を含めた信夫山の生い立ち、信仰、歴史などについて、解説していただきました。この第1回目の講座は、福島市歴史人材養成講座の受講者の方々にも、受講していただきました。
◎講座信夫山物語 開講式、第1回「信夫山の歴史と文化」の日時等
1 日 時 令和7年6月14日(土曜日) 13:15~15:30
2 会 場 福島市市民センター312講義室
3 受講者 講座信夫山物語の受講者 20名
福島市歴史人材養成講座 20名
計40名
◎令和7年度講座信夫山物語の日程(予定)

※上記1は、「講座信夫山物語」の受講者(20名)のほか、歴史人材養成講座(20名)も受講者も受講します。

開講にあたり、福島市文化振興課 課長 今野奈穂子から 受講者の方々へのあいさつです。この講座に申し込みいただいたことへの御礼や、申込が多数あり、信夫山に対する市民の皆様の興味・関心の高さを実感したことなどについて話がありました。

講師の元福島県遺跡の案内人会長 紺野義行先生です。市内の小学生や教職員の方々に郷土史を教えています。また、中央学習センター主催の「ふくしま歴史散歩」(4月~6月、9月~11月)の講師を務めています。郷土史の普及にあたり、精力的に活動をされています。

講座終了後、数人の受講者の方々から講演内容について質問があり、「信夫山の歴史と文化」に対しての関心の高さが伺えました。