今週のトピック
百日咳の流行が継続しています
- 7月14日から7月20日までの福島市の報告数は4件で、約2か月間横ばいの状況が続いています。また、福島県及び全国の報告数は、過去最多を更新しており、引き続き注意が必要です。
- 百日咳は、百日咳菌によって引き起こされる、けいれん性の激しい咳を伴う病気で、鼻水・咳による飛沫・飛沫核感染が主な感染経路となります。
- いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心です。特にワクチン接種前の乳幼児では重症化の恐れがあるため、保護者を含めた家庭内の感染に注意が必要です。

百日咳に注意が必要です (PDFファイル: 121.0KB)
伝染性紅斑の流行が継続しています
- 福島県内で警報継続中の伝染性紅斑は、福島市においても流行が継続しています。
- 飛沫感染や接触感染が感染経路となるため、手洗いやマスク着用、定期的な換気等、基本的な感染対策が有効です。
- 過去に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫や流産になる場合があるため注意が必要です。
夏を安全に楽しみましょう
- 夏は、蚊やダニの活動が活発化する時期です。このような害虫に刺されると、「つつが虫病」や「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」などの動物由来感染症にかかる危険性が高まります。
- 海、山にキャンプなど、野外でレジャーを楽しむ場合は、肌の露出の少ない長袖、長ズボンで、明るい色の服(マダニを目視で確認しやすい)を着用するなどして、感染症から身を守りましょう。
海外へ渡航される皆さまへ
- 海外には、国内に存在しない感染症や高い頻度で発生している感染症があります。
- これまでに自分が接種した予防接種を母子健康手帳などで確認し、渡航前に必要なものは、余裕をもって接種しましょう。
- 蚊やダニ媒介の感染症にも注意しましょう。
関連リンク
夏を安全に楽しもう!感染症対策ガイド(厚生労働省ホームページ)
海外へ渡航される皆さまへ!(厚生労働省FORTHホームページ)
定点把握対象疾患の発生状況

福島市の報告数(直近2週分) (PDFファイル: 173.2KB)
福島県の流行状況
福島県感染症発生動向調査報告(第29週報)7月14日から7月20日まで
急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランス
- 感染症施行規則の改正により、令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法上の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。
- 急性呼吸器感染症とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ等が含まれます。
令和7年7月14日から7月20日までの福島市定点当たりの報告数は、67.57です

急性呼吸器感染症(ARI)令和7年7月14日から7月20日まで (PDFファイル: 211.4KB)

令和7年4月7日から急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスが始まります。 (PDFファイル: 580.9KB)

病原体定点サーベイランスへのご協力をお願いします。 (PDFファイル: 390.0KB)