令和8年6月号
【ロケットエンジン燃焼実験で見た、学生の挑戦。】
5月2日、東北大学の学生が手がけるロケットエンジンの燃焼実験がふくしまスカイパークで行われ、現場を訪れました。
「3、2、1、0」ー
次の瞬間、地鳴りのような轟音とともに炎が噴き上がりました。
実験後、「よしっ!」と肩を組み合う学生たちの姿。その背中からは、ここに至るまでの試行錯誤と積み重ねの重みが、まっすぐに伝わってきました。
自ら設計し、組み立て、何度も失敗を重ねながら、それでも空へ挑み続ける。その姿は、想像以上に力強く、まぶしいものでした。
話を聞くと、「前回の課題は概ね克服できた。一歩前進」とのこと。うまくいかないことがあっても、仲間と議論し、原因を探り、また挑む。その積み重ねが、確実に次の一歩につながっています。
人口減少が進む時代において、まちの未来をつくるのは「人」です。なかでも、自ら考え、動き、挑戦する若者の存在は、地域に新しい風をもたらします。若者は支えられる存在ではなく、まちを動かす主体になりうる。そう確信しました。
だからこそ市としては、「応援する」だけでなく、挑戦できる環境を整えていきます。地域とつながる機会、思い切って挑める場、そして失敗を次につなげられる余白。その積み重ねが、挑戦を当たり前にするまちをつくります。
ロケットは、一度では飛びません。何度も試し、改良を重ねて、ようやく空へ届きます。まちづくりも同じです。
一人ひとりの一歩が、やがて大きな推進力になる。学生の挑戦も、市民の皆さまの挑戦も、そのすべてが福島の未来を動かします。
現場で見た確かな一歩を、まち全体の力へ。
ともに前へ、次の福島をつくっていきましょう。



令和8年5月号
「ゴッホ飯が教えてくれたこと」
この春、福島県立美術館で開催された「大ゴッホ展」が、5月に閉幕を迎えます。多くの皆さまに足を運んでいただき、そして支えていただいたことに、心から感謝しています。
今回、市として挑戦したのは「ゴッホ飯」です。正直、始めた当初は少し手応えに悩む場面もありましたが、やるからには振り切ろうと取り組みました。結果として、市内77店舗の皆さまが、それぞれの感性でゴッホの世界観を“食”で表現してくださいました。
実際にまちを歩いてみると、「次はあのお店に行ってみよう」と、楽しそうに巡る姿があちこちにあり、とても嬉しく感じました。一つの展覧会がきっかけとなって、まち全体が少しワクワクする。そんな空気が生まれたことは、大きな価値だと感じています。
この企画を通して、福島にはエンターテイナーがたくさんいる!そう確信しました。つまり、まだまだ面白いことを仕掛けられる力があるということです。
そして実は、大ゴッホ展は来年も第二弾が予定されています。今回の経験をしっかり次につなげ、もっと楽しく、もっと広がりのある取り組みにしていきます。
文化をきっかけに、人が動き、まちがつながる。この流れを一度きりにせず、観光やまちづくりへと活かしてまいります。
皆さまと一緒に、より良いまちをつくっていきたい!
ぜひ、ご一緒に、福島の面白さを、もっと広げていきましょう。

令和8年4月号
『え!日本一位!?』
春になると、花粉症に悩まされる方も多いのではないでしょうか。実は私もその一人で、この季節はティッシュが手放せません。そんな日々を過ごしていると、少し気になるデータを目にしました。
先日公表された総務省の家計調査によると、福島市は桃の消費をはじめ、ティッシュペーパーやマスク、さらには切り花などでも全国上位、あるいは1位となっているそうです。
こうして並べてみると、少し面白い組み合わせです。桃は福島を代表する特産品ですが、ティッシュやマスクは日々の健康を気遣う暮らしを思わせます。また、切り花の消費が多いというのは、生活の中に花を飾るご家庭が多いということかもしれません。
もちろん、これらを特別に意識して選んでいるわけではないと思います。それでも、日々の暮らしの中で自然と選ばれているものが、こうして統計の数字として表れているのを見ると、私たち福島市民の生活の姿が少し見えてくるような気がします。
体を気遣いながら暮らすこと。季節の恵みを楽しむこと。そして生活の中にささやかな彩りを添えること。そうした何気ない日常の積み重ねが、このまちの豊かさを形づくっているのではないでしょうか。
そんな福島市の状況が誰にでもわかるよう、市では3月に「まるごとデータブック」を作成し、広く公開を開始しました。統計の数字の向こうには、市民の皆さんの暮らしがあります。日々の生活の中にあるこうした豊かさを大切にしながら、これからも福島らしいまちづくりを進めていきたいと思います。

福島市が誇る「日本一」の大わらじ(まちなか広場にて)