リポーター
じょーもぴあ宮畑は、今月、開園10周年を迎えます。
ナレーション
福島市岡島にあるじょーもぴあ宮畑では縄文時代の暮らしを感じながら、様々な体験学習をすることができます。
リポーター
じょーもぴあ宮畑は、どんなところでしょうか?
じょーもぴあ宮畑 齋藤所長
じょーもぴあ宮畑は、縄文時代中期から晩期までのおよそ2千年間にわたる、縄文時代の人々の生活を現在に伝える「史跡宮畑遺跡」を整備した公園で、平成27年8月に開園し、今年で10周年を迎えます。
まず紹介するのが、縄文時代晩期の『掘立柱建物』です。
縄文人が、幼児をあの世に送るまつりをおこなった建物です。
柱は直径90センチメートルほどの太さで、縄文時代の建物の柱としては最大級と言われています。
ナレーション
掘立柱建物の外側には、幼児のお墓がまとまって見つかりました。
お墓には土器が用いられ、母の胎内に戻る「再生」の願いが込められていたと考えられています。
じょーもぴあ宮畑 齋藤所長
こちらは縄文時代中期の「竪穴住居」です。
屋根には土がのせられていて燃えにくい構造です。
1棟でひと家族、4~5人が暮らしていたと考えられています。
ナレーション
体験学習施設「じょいもん」の展示室では、縄文時代についてテーマごとに学ぶことができます。
「縄文人の建築技術」では縄文人の建築道具を「縄文人とアスファルト」では、アスファルトを保存した容器や、アスファルトを接着剤に使用した石器などを見ることができます。
また、10周年を記念し、「宮畑縄文むらのくらし」と「縄文人のおくりといのり」について展示物やパネルを一部リニューアルしました。
じょーもぴあ宮畑 齋藤所長
「縄文人のおくりといのり」では、福島市内の土偶の移り変わりを、実物を並べて紹介しています。
縄文時代中期には、立った全身の姿を現した土偶なんですけれども後期になると、新たに座った土偶が出現してきます。
そしてこちらが、重要文化財の「しゃがむ土偶ぴ~ぐ~」です。
リポーター
これが実物なんですね!
じょーもぴあ宮畑 齋藤所長
地域の豊かな暮らしを願うまつりに使われた特別な土偶で他の土偶に比べてひときわ大きくて、顔や身体もとても丁寧につくられています。
みなさんにぜひご覧いただきたいと思います。
とても貴重なものなんですね。
ナレーション
8月24日には、開園10周年を記念し、「縄文シティサミットinふくしま」をパルセ飯坂で開催します。
各都市の縄文遺跡の魅力を再発見し、縄文を活用したまちづくりを考える首長討論や基調講演、イベント限定デザインのコースターづくり体験やさわれる土器・土偶の展示など、大人から子供まで楽しむことができます。
ぜひ、足を運んでみてください。
じょーもぴあ宮畑 齋藤所長
皆さんも、楽しみながら、縄文文化に触れてみませんか?
じょーもぴあ宮畑でお待ちしています。