リポーター

皆さん、凍み豆腐を食べたことはありますか?

ナレーション

福島市の南部に位置する立子山地区は、天然の凍み豆腐の生産地として名高く、今が生産の最盛期をむかえています。

リポーター

今日は、斉藤吉光食品にお邪魔しています。
まずは、こちらで作っている凍み豆腐のお煮しめをいただきたいと思います。

いただきます。
うん!噛めば噛むほど、豆の甘さと、優しい出汁がおいしいです。
 

リポーター

改めて、凍み豆腐とは、なんでしょうか?

斉藤吉光食品 齋藤利幸さん

木綿豆腐を冷凍庫で凍らせ、低温で熟成させ、天日乾燥した保存食です。
地域によっては「こうや豆腐」とも呼ばれていて、福島市では、およそ300年前が起源といわれています。
立子山地区の凍み豆腐は、手作業、自然乾燥にこだわっていてやわらかく、きめ細かいのが特徴です。

リポーター

凍み豆腐の魅力はなんでしょうか?

斉藤吉光食品 齋藤利幸さん

常温で長期間保存でき、健康維持や美容にぴったりな栄養素を手軽にとれるところだと思います。
最近の研究では、原材料の大豆に含まれるタンパク質の吸収率はおよそ70パーセントですが、凍み豆腐に加工すると、およそ90パーセントに上昇することが分かっています。
他にも、豊富に含まれる成分が多く、ぜひ皆さんに食べていただきたい食品だと思います。
 

リポーター

凍み豆腐を、今後どのようにしていきたいですか?

斉藤吉光食品 齋藤利幸さん

皆さんに凍み豆腐の良さを知ってもらい、多くの方に食べていただきたいです。
凍み豆腐づくりには、寒さが欠かせない条件ですが温暖化の影響で、外干しが難しくなってきています。
伝統の味をどう残していけるか、考えていきたいと思っています。

ナレーション

凍み豆腐の魅力を発信しようと、尽力する人もいます。
地域おこし協力隊で、福島大学研究員の、原中慎太郎さんです。

リポーター

どんな活動をされているんですか?

原中慎太郎さん

今年5月から、凍み豆腐のよりよい製法を科学的に分析し、将来の担い手の確保につなげるため、活動しています。
また、凍み豆腐づくりを詳しく知るために立子山で大豆を栽培しようと思っておりまして、今年はプランターにて大豆づくりをしています。

リポーター

立子山地区の地域おこし協力隊になろうと思ったきかっけはなんですか?

原中慎太郎さん

元々神奈川県で仕事をしていたのですが、自然豊かな場所への移住に興味をもち、情報を集めていたところ、凍み豆腐を福島大学と共同研究するという活動を知り、やってみたいと思ったことがきっかけです。

リポーター

原中さんの凍み豆腐への想いをお聞かせください。

原中慎太郎さん

地域に愛されてきた凍み豆腐を、後世に残す手伝いがしたいです。

ナレーション

今回取材した立子山凍み豆腐は、福島市内のリオンドールなどで販売しています。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

斉藤吉光食品 齋藤利幸さん

立子山のおいしい凍み豆腐を、ぜひ食べてみてください!

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