ナレーション
夏のレジャーシーズン。海や川、プールなど水辺で楽しむ機会が増える季節です。
そんな時に注意したいのが、水の中で起きる事故。
命に係わる危険な状況が考えられます。
リポーター
今回は、水の中でおぼれかけた時などにどのような行動をとればよいか。
具体的な方法を伺います。
リポーター
こちらでは、何が行われているのですか?
消防本部水難救助隊 佐藤隊長
水難救助の訓練です。
福島市消防本部には、20人の水難救助隊員がいます。
水での事故に備えて訓練を行っています。
ナレーション
市民の命を守るため、日々厳しい訓練を行っています。
リポーター
もし、私たちが水の中で溺れそうになった時、命を守るためにどのようなことをすればよいのでしょうか。
消防本部水難救助隊 佐藤隊長
ウイテマテが大切です。
リポーター
ウイテマテ?
消防本部水難救助隊 佐藤隊長
人間はあばれると水の中に沈みます。
まず、慌てずにジッとすることが大切です。人は体の2パーセントしか水から浮きません。
ですので、上を向いて口と鼻だけを水面から出して落ち着いて浮いて、救助を待つ。
それが、ウイテマテです。
リポーター
その2パーセントが鼻と口ということが大切なんですね。
消防本部水難救助隊 佐藤隊長
はい。人は、助けを求めて手を出してしまうと、その手が2パーセント、3パーセントと比率が重くなってしまいます。
リポーター
なるほど、だから横になってウイテマテなんですね。
消防本部水難救助隊 佐藤隊長
はい。特に、肺に空気を入れることが大切です。
空気を吸うことで人は落ち着きます。
肺を空気でいっぱいにすることを意識すると良いです。
そして落ち着いて救助を待ちます。
水難救助隊による溺れている演技です
助けて!助けて!
リポーター
もし、私たちが、溺れている人を発見した時には、どのようなことが大切なのでしょうか?
消防本部水難救助隊 佐藤隊長
助けようとして、すぐに水に飛び込まないことが大切です。
緊急の場面に出くわすと、飛び込んで助けたくなりますが、溺れている人は助かりたい余り、助けに来た人にしがみつき、ともに水中に沈むという最悪の事態になりかねません。
ですので、周りに浮くものがあれば、例えばペットボトルなどを投げ入れて、119番に連絡することが大切です。
ペットボトルでも十分浮力がありますので、それにつかまって救助を待つことが大切です。
リポーター
やむをえず水の中に入って救助する場合、どのようなことに気を付ければよいでしょうか。
消防本部水難救助隊 佐藤隊長
大切なのは、溺れている人に抱き着かれないようにすることです。
先ほども説明しましたが、溺れている人は助かりたい一心で抱きついてきます。
そうすると、救助者も動きが取れなくなり、一緒に沈んでしまうということになりかねません。
ですので、やむ負えずの場合は、抱き着かれないように背後から向かうのがよいです。
リポーター
抱き着かれないように背後から近づくことが大切なんですね。
消防本部水難救助隊 佐藤隊長
その際、暴れている人の手などにぶつかってケガをしないように注意してください。
リポーター
水の中で溺れそうになった時は、あわてず騒がずウイテマテ。
そして、溺れている人を助けるときには、ペットボトルなど浮力のあるものを投げ入れ、そして、119番。救助を待つということですね。
消防本部水難救助隊 佐藤隊長
はい、そうです。水の中で命を守るためのすべと、救助する際の注意点を意識し、緊急の際には落ち着いて行動してください。