和台遺跡とは
和台遺跡は縄文中期(約4000年前)に営まれた東北地方南部を代表する拠点的な大規模集落です。国指定史跡。
遺跡の概要
和台遺跡は、県道川俣安達線改良工事に伴う発掘調査で明らかになりました。
発掘調査により、230軒を超える竪穴住居、掘立柱建物、子供のお墓である埋甕、食べ物をためる貯蔵穴、動物をとる落とし穴など多数の遺構が見つかりました。
数多くの縄文土器や石器、動物の骨、クリの実なども見つかっていますが、中でも人体文土器と狩猟文土器は非常に珍しいものです。遠隔地との交流を示す多様な資料も見つかっています。

人体文土器

狩猟文土器
和台遺跡の位置

密集して見つかった竪穴住居
和台遺跡の特徴
- 縄文時代中期の230軒を超える竪穴住居(県内の縄文遺跡では最多)。
- 広場を中心に、掘立柱建物跡群、竪穴住居群、貯蔵穴等が配置された計画的な集落構成。
- 全国的にも珍しい人体文土器と狩猟文土器。いずれも県重要文化財。
- 遠隔地との交流を示す多様な資料(海産物、黒曜石、ヒスイ、アスファルト付着資料)
- クリの管理栽培の可能性、豆類(ササゲ属)の利用。
指定年月日
平成18年7月28日
関連リンク 福島市の遺跡3 (PDFファイル: 5.3MB)
和台遺跡保存活用計画
福島市では、和台遺跡の適正な保存と将来的な整備・活用の指針として、令和4年度に『史跡和台遺跡保存活用計画』を策定しました。