公開講座「明治初年に来福した横濱居留英吉利(イギリス)国人 「フープル」」開催報告
・講 師 小松賢司氏(福島大学人間発達文化学類教授)
・開催日時 令和8年8月1日(土曜日) 13:30~15:30
・参加人数 50名(公開講座、歴史人材養成講座 受講者等)
県北地方の養蚕業は、江戸時代に発達し、明治時代からも輸出の大切な産業として日本の経済を支えました。
このような養蚕業が盛んな県北地方に、1872(明治5)年、横濱居留の英国商人フープルが生糸の買い付けのためにきて、騒動に発展した事件がありました。
当時の条約では、外国商人が産地で生糸を仕入れる行為は禁じられており、違法な取引をしているという疑いをかけられました。そのため、福島県当局によって身柄を取り押さえられ、所持していた資金2万円も押収される事態となりました。
この逮捕と所持金の没収は、後に英国との間で外交・司法上の問題として扱われ、外務省の記録にも残る大きな出来事となりました。
このような騒動を、史料に基づいて小松賢司氏に解説していただきました。受講者の皆さんは、この史料の説明に興味深く聞き入っていました。

講師の小松賢司氏

講座終了後、数人の受講者の方々から講座内容について質問があり、関心の高さがうかがえました。