設立趣旨
介護保険制度が始まって25年。
制度が成熟していく一方で、地域の在宅介護を支える現場では、慢性的な人材不足、制度や運用の複雑化、事業所間の連携の希薄さといったさまざまな課題が山積しています。
とりわけ、訪問介護の現場では、実務に関わる判断基準が共有されにくく、「これは算定できるのか」「この対応は正しいのか」といった悩みを、各事業所が個別に抱え込んでいる状況があります。
また、現場の専門的な声が制度や地域づくりの議論に反映される機会も、十分とは言えません。
そこで福島市内の訪問介護事業所が立場を越えてつながり、情報を共有し、相互に学び合いながら、より良い地域ケアの実現に寄与することを目的に、「福島市訪問介護事業所連絡会」を設立することとしました。
この連絡会は、単なる情報交換の場にとどまらず、次のような意義を持つものと考えています。
・訪問介護に携わる専門職としての視点を共有し、共通理解を深める
・グレーゾーンの解消や制度の運用について、実務的な情報を明確にしていく
・行政や介護支援専門員との建設的な意見交換の場をつくる
・若手職員の育成や、事業所同士の支え合いによる人材確保・定着を目指す
・福島市における在宅介護の柱として、訪問介護の専門性と役割を地域に発信する
これまで「必要だと思いながら実現できなかった」訪問介護事業所の連携。
いまこそ、その一歩をともに踏み出し、福島市における在宅ケアの未来を現場からも築いていくことを願っています。
●福島市訪問介護事業所連絡会会則（案）
※令和8年5月設立予定
福島市訪問介護事業所連絡会会則（案） (PDFファイル: 595.4KB)
●会への加入を希望される福島市訪問介護事業所は、加入届を介護保険課へファックス又はメール（kaigo@mail.city.fukushima.fukushima.jp)で提出してください。
※令和8年5月設立に向けて令和8年1月16日（金曜日）までご提出ください。