安全でおいしい水道水はどこから?

蛇口から出てくる福島市自慢のおいしい水道水は、一部の地域を除き摺上川ダム(飯坂町茂庭)から取水し、すりかみ浄水場で不純物や微生物を取り除いた後、市内各地の受水池や配水池へ送られ、そこから安全な状態を保ち家庭や職場へ届けられます。

本市水道は令和7年に通水100周年を迎えましたが、摺上川ダムが水源となった歴史は浅く、およそ二十年前までは、阿武隈川を水源としていました。

阿武隈川では、工業排水による水質悪化や夏季の渇水などの問題を抱えていたため、水量と水質の両面から、安定的な水源の確保が求められていました。

そこで、平成19年4月に水源を阿武隈川から摺上川ダムへ切り替え、供給体系の大転換を行いました。

本市を含む県北3市3町で、摺上川ダムとすりかみ浄水場を起点とする広域水道を整備した結果、現在、長期的に安定した水源と事業基盤を確保しています。

供給体系の転換により、本市水道には2つの大きな長所が生まれました。

摺上川ダムを水源とした広域の水道供給体系(福島地方水道用水供給企業団)

ダムの恩恵、福島市水道の強み

良質で豊富な水源

温暖化や猛暑により、毎年、全国各地からダムの渇水や、給水制限のニュースが届きます。水不足により給水が制限されれば、私たちの生活や経済活動に多大な影響が及びます。住んでいる地域によっては、満足に水道を利用できない環境となっています。

「福島市の水源は大丈夫なのか?」と心配になりますが、摺上川ダムは、年間を通じて貯水量が安定しているため、これまで渇水もなく、常に必要とされる水量を供給し続けています。

使用者の皆さまが必要な時に、必要な量の水を届けられることは、本市水道の一番の強みです。

また、豊富な水量だけでなく、水質が良好なことも特長です。

摺上川ダムの上流には住宅や工場がなく、水源保護条例により自然環境が守られているため、水質も良好です。

さらに、「選択取水方式」を採用し、水深20メートルから30メートル付近の良質な層から取水できるため、浄水処理に使用する薬品量を抑え、夏でも冷たくおいしい水を届けています。

省エネ型の供給体系

近年、世界的にエネルギー価格が高騰しています。エネルギーコストの上昇は、経営の悪化に直結するため、その影響をいかに小さく抑えるかが鍵となります。

阿武隈川が水源だった頃は、標高の低い旧渡利浄水場から、大部分で加圧ポンプによる送水が必要でした。つまり、ポンプを動かすためのエネルギーコストがかかっていたのです。

水源の転換により、「すりかみ浄水場」が標高200メートルを超える高台に建設され、その水を受ける本市の受水池や配水池も、市の西部を中心とした標高の高い位置に整備しました。現在は盆地の地形を活かし、標高差を利用し、自然流下方式で水を供給しています。

水源の転換により、エネルギーコストの大幅削減と環境負荷の低減につながる、省エネ型供給体系が構築されました。

標高差を活かした自然流下
年間電力消費量の推移を示すグラフ

設備投資に見合った水道料金

本市の水道は次世代への供給を見据え、必要な設備投資をいち早く進めてきました。

摺上川ダムを水源とする供給へ切り替えるために、市内の受水池、配水池や配水管などを新たに整備し、現在の供給体制となっています。

第1話でお伝えしたとおり、水道事業に必要な経費は水道料金で賄うため、これまでの設備投資に対する借入金の返済や、施設の維持管理に必要となる水道料金を使用者の皆さまにご負担いただいております。

人口減少に伴い水道料金は減収傾向ですが、これからも水道水を安定して供給し続けるため、常に効率的な事業運営に努めます。

水道料金収入の推移
水道サービスと料金を天秤にかけているところを指さす福島市上下水道局キャラクター「ピッちゃん」

この記事に関するお問い合わせ先

上下水道局 経理課
福島市五老内町3番1号
電話番号:024-535-1121
お問い合わせフォーム