水質管理目標設定項目:27項目
| No | 分類 | 項目 | 目標値 | 検査方法 | 項目説明 | 主な用途 |
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| 1 | 無機物質・重金属 | アンチモン及びその化合物 | 1リットルあたり0.02ミリグラム以下 | ICP-MS法 | 近年難燃剤としてプラスチック等に使用されることが多く、環境中に検出されるようになっているようです。ラットで肝臓障害を起こすとされています。 |
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| 2 | 無機物質・重金属 | ウラン及びその化合物 | 1リットルあたり0.002ミリグラム以下(暫定) | ICP- MS法 | ウランは天然には花崗岩や他の種々の鉱床に広く存在するとされています。腎臓に影響が生じます。しかし、毒性に関してはデータが少なく暫定的な数値となっています。 |
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| 3 | 無機物質・重金属 | ニッケル及びその化合物 | 1リットルあたり0.02ミリグラム | ICP-MS法 | 鉱山排水、工場排水あるいはニッケルメッキ製品からの溶出により水道水に混入することがあるとされています。毒性については研究例が少なく、暫定値になっています。 |
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| 4 | 無機物質・重金属 | (削除:亜硝酸態窒素) | (水質基準項目に設定されたため削除) | |||
| 5 | 一般有機化学物質 | 1,2-ジクロロエタン | 1リットルあたり0.004ミリグラム以下 | HS-GC-MS法 | IARCではGroup2B(人に対して発がんの可能性あり)に分類されています。検出頻度は高くありません。 |
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| 6 | 一般有機化学物質 | (削除:トランス-1,2-ジクロロエチレン) | (水質基準項目に設定されたため削除) | |||
| 7 | 一般有機化学物質 | 削除:1,1,2-トリクロロエタン) | (過去の検出状況等を踏まえ削除) | |||
| 8 | 一般有機化学物質 | トルエン | 1リットルあたり0.4ミリグラム以下 | HS-GC-MS法 | 肝臓、腎臓等に影響を与えるとされています。監視項目のときの指針値より目標値が減ったことから、水質管理目標設定項目に定め、監視を行うこととしています。 |
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| 9 | 一般有機化学物質 | フタル酸ジ(2-エチルヘキシル) | 1リットルあたり0.08ミリグラム以下 | 溶媒抽出-GCーMS法 | マウスへの毒性から定められています。問題のある物質ではありませんが、内分泌撹乱物質の疑いもあり、監視を行うこととされています。 | プラスチック添加剤(可塑剤) |
| 10 | 消毒副生成物 | 亜塩素酸 | 1リットルあたり0.6ミリグラム以下 | イオンクロマトグラフ法 | 亜塩素酸は二酸化塩素による消毒副生成物として生じます。ラットへの毒性とヒトへの毒性から定められています。現時点では二酸化塩素の使用実績がないため水質管理目標設定項目に定められました。 | 二酸化塩素の消毒副生成物として生じる |
| 11 | 消毒副生成物 | (削除:塩素酸) | (水質基準項目に設定されたため削除) | |||
| 12 | 消毒剤 | 二酸化塩素 | 1リットルあたり0.6ミリグラム以下 | イオンクロマトグラフ法 | 亜塩素酸は二酸化塩素による消毒副生成物として生じます。ラットへの毒性とヒトへの毒性から定められています。現時点では二酸化塩素の使用実績がないため水質管理目標設定項目に定められました。 |
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| 13 | 消毒副生成物 | ジクロロアセトニトリル | 1リットルあたり0.01ミリグラム以下(暫定) | 溶媒抽出-GC-MS法 | ラットへの毒性が認められていますが毒性や発ガン性に対するデータが少ないため暫定的な値です。 | 塩素処理の際に遊離炭酸とフミン物質等が反応してできる副生成物 |
| 14 | 消毒副生成物 | 抱水クロラール | 1リットルあたり0.02ミリグラム以下(暫定) | 溶媒抽出-GC-MS法 | ラットへの毒性から定められています。検出件数は10%ほどありますが、毒性データが不十分なので水質管理目標設定項目に定められました。 |
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| 15 | 農薬 | 農薬類 | 検出値と目標値の比の和で1以下 |
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地域の状況を勘案して選定した測定対象農薬について、「総農薬方式」により検出指針値が1を超えないように設定されました。厚生労働省は浄水で検出される可能性の高い農薬を120種類リストアップしました。 | |
| 16 | 臭気 | 残留塩素 | 1リットルあたり1.0ミリグラム以下(1リットルあたり0.1ミリグラム以上) | ジエチル-p-フェニレンジアミン法 | 細菌類、特に消化器系病原菌に対して微量でも殺菌効果を示し消毒の残留効果もあります。 | |
| 17 | 味覚 | カルシウム、マグネシウム等(硬度) | 1リットルあたり100ミリグラム以下 1リットルあたり10ミリグラム以上 |
イオンクロマトグラフ法 | 硬度が高いと石鹸消費量・湯垢の増加原因となり、低いと腐食の原因となります。水中のカルシウム塩及びマグネシウム塩の成因は、主として地質によるものです。水道では、モルタルライニング管、施設のコンクリート構造物あるいは水の石灰処理によって増加することがあります。 | |
| 18 | 着色 | マンガン及びその化合物 | 1リットルあたり0.01ミリグラム以下 | ICP-MS法 | マンガンは鉄と同様に、配水システム内に沈殿物の堆積を引き起こし、パイプ内に皮膜を作り、黒色沈殿物となって剥離する事例があります。 |
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| 19 | 味覚 | 遊離炭酸 | 1リットルあたり20ミリグラム以下 | 滴定法 | 水道管に対する腐食性やおいしさに関連する項目として扱われています。 | |
| 20 | 一般有機化学物質 | 1,1,1-トリクロロエタン | 1リットルあたり0.3ミリグラム以下 | HS-GC-MS法 | 毒性で問題となるレベルの濃度よりも利水障害の観点からの閾値が低く、利水障害に関する評価値により設定されています。 |
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| 21 | 一般有機化学物質 | メチル-t-ブチルエーテル(MTBE) | 1リットルあたり0.02ミリグラム以下 | HS-GC-MS法 | 毒性で問題となるレベルの濃度よりも利水障害の観点からの閾値が低く、検出頻度も少ないため利水障害に関する評価値により設定されています。 |
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| 22 | 味覚 | 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) | 1リットルあたり0.3ミリグラム以下 | 滴定法 | おいしい水の観点から、評価値1リットルあた3ミリグラムととしています。また、TOCとの相関を見るため、当面水質管理目標設定項目とするとあります。 | |
| 23 | 臭気 | 臭気強度(TON) | 3以下 | 官能法 | 臭気に関しては異常でないことが適当である、とされています。臭気強度としては、前回以降新たに追加すべき知見はないことから前回と同様の設定となっています。また、臭いの種類や強さに関しては個人差が大きいことも考慮する必要があるとされています。 | |
| 24 | 味覚 | 蒸発残留物 | 1リットルあたり200ミリグラム以下 1リットルあたり30ミリグラム以上 |
重量法 | 蒸発残留物濃度が極端に低い水は味気なく、まずいために嫌われるようです。1リットルあたり600ミリグラム以下で味としては「良」とされています。より高いレベルの水道を目指すための目標として、1リットルあたり30~200ミリグラムを水質管理目標設定項目とするとされています。 | |
| 25 | 基礎的性状 | 濁度 | 1度以下 | 積分球式光電光度法 | 集塊化した微生物や懸濁物質に吸着された微生物は、一部が消毒から保護されるといわれていますので、蛇口で1リットルあたり1ミリグラム以下とされました。 | |
| 26 | 腐食 | pH値 | 7.5程度 | ガラス電極法 | 利水障害としては、pH値が8以上で塩素消毒の効果が低下し、10以上で炊飯するとご飯が黄変するとともに、pHが低すぎると、凝集効果に悪影響が出るとされています。より高いレベルの水道を目指すための目標として、7.5程度を水質管理目標設定項目とするとされました。 | |
| 27 | 腐食 | 腐食性 (ランゲリア指数) |
-1程度以上 | 計算法 | 水道施設の維持管理の観点からランゲリア指数を-1.0程度以上とし、極力0に近づけることを目標値としています。マイナスが大きくなると水道管が腐食されます。 | |
| 28 | 細菌 | 従属栄養細菌 | 1ミリリットルあたり2,000個以下(暫定) | R2A寒天培地法 | 有機汚濁の指標となります。また、給・配水システム内の滞留で増加することから清浄性確認のための指標となります。 | |
| 29 | 一般有機化学物質 | 1,1-ジクロロエチレン | 1リットルあたり0.1ミリグラム以下 | HS-GC-MS法 | 化学合成原料や塗料等に使用されています。排水溝等から漏出すると、土壌から地下水に移行します。地下水中では長期間留まり、深層地下水等でも検出されることがあります。 | 塩化ビニリデン樹脂の製造原料 |
| 30 | 着色 | アルミニウム及びその化合物 | 1リットルあたり0.1ミリグラム以下 | ICP-MS法 | ヒトへの健康影響についてはデータが少なく判断できないので、水の色を変えないレベルで設定されています。 |
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| 31 | 一般有機化学物質 | ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA) | PFOS,PFOAの量の和として1リットルあたり0.00005ミリグラム以下(暫定) | 固相抽出-LC-MS法 | PFOSは、既に国内での製造や使用が禁止されており、PFOAについても、国内での製造や使用を禁止する動きにあり、暫定的に目標値が設定されています。 |
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(注意)No.10、12の項目については、当市の浄水処理方法に該当しないため実施しません。
