フレイルとは、加齢とともに心と身体のはたらきが弱くなり、要介護に近づいている状態です。フレイルになっても早めの対策で予防や改善ができます。いつまでも自分らしく生活するためにも、以下の予防のポイントを意識して、フレイルを予防しましょう。
フレイル予防の3つのポイント
- 「人とつながる(社会参加)」
- 「体を動かす(運動)」
- 「いろいろ食べる(栄養・食事)」
1.人とつながる(社会参加)
できるだけ外出や交流を大切にしましょう
地域に出て人とつながり、生きがいや楽しみ、目標などを持ち続けることがフレイル予防には大切です。趣味の集まりやボランティア活動、友人とのおしゃべりや仕事など、外と関わる機会をたくさん持ちましょう。家庭の中で役割を持って暮らすことも社会参加の一つです。

2.体を動かす(運動)
今より10分多く、出来る範囲で元気に動きましょう
運動をすることは、筋肉向上のほか、食欲や心の健康にもよい影響があります。「座りっぱなしの時間を減らす」を合言葉に、座ったままできる体操をしたり、近所の用事は歩いて行ったり、買い物のときに少し遠くの駐車場にとめることで、運動量を増やしましょう。日常生活の中で、無理をせずに続けられるものを安全に行うことが大切です。
- 椅子を使って行う体操 → いきいきももりん体操
- 5分程度で気軽に行うことが出来る体操 → 5分でできるフレイル予防体操

3.いろいろ食べる(栄養・口腔)
たんぱく質を中心に、1日3食バランスよく食べましょう
フレイル予防には、たんぱく質を中心としてバランスよく様々な栄養素を摂ることが大切です。炭水化物・油脂・ミネラル・ビタミン・たんぱく質を1日3食の中で取り入れることを心がけましょう。たんぱく質は肉・魚・卵・大豆・牛乳などに含まれており、1食あたりの量は片手に乗るくらいが目安です(牛乳はコップ1杯)。
糖尿病や腎臓疾患などの持病がある方は主治医の指示に従ってください。

しっかり噛んで、しっかり食べましょう
お口まわりのフレイルをオーラルフレイルと呼びます。オーラルフレイルの始まりは、活舌が悪くなる、食べこぼす、わずかにむせる、口が乾くなど些細なものです。会話がしづらいことで人との交流が減ったり、食欲低下や食べるものが偏ることで全身のフレイルの危険を高めます。お口の衰えは見逃しやすいため、定期的に歯科医院を受診することで普段からお口の状態を把握しましょう。

毎年2月1日は「フレイルの日」
いつまでも自分らしく生活するためにも、上記のポイントを意識して、健康寿命を延ばしましょう。

フレイルチェックシート