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更新日:2024年5月9日

市長コラム『We Love ♡ ふくしま!』

令和6年5月号

第69回 2024年問題を乗り越えよう

 いま話題の2024年問題。
 働き方改革関連法により、建設業や自動車運転業、医師などへの時間外労働の上限規制が本年4月から導入され、人手不足が深刻化し、経済活動や暮らしに広範な影響が及ぶことが懸念されています。
 建設業では工事の遅れなどが、運送業では輸送能力が低下して物流が鈍化し、配送が遅延することも考えられます。公共交通ではバスの減便や休廃止、タクシーの待ち時間の増加などが考えられ、両業種とも中小企業の倒産増加が危惧されています。
 医師に関しては、救急医療など医療提供体制への影響が懸念されます。本市では休日当番を担う小児科が減少し、一部をオンライン診療に切り替えたほか、この7月からは県外から小児科医を確保して、体制強化する夜間休日急病センターで第2・第4日曜の医療を担うなど、すでに働き方改革の影響が出ています。
 その対策として、デジタルの活用、賃上げなどの処遇改善をはじめ、スケジュールの見直し、他の会社や職種との連携など、さまざまな対策が進められています。
 しかし、業界の努力だけでは克服は困難で、私たち利用する側の協力が不可欠です。
 例えば、宅配便は、再配達率が11.1%に上ります。9回に1回は無駄足を踏ませているのです。確実に荷物を受け取れる時間・場所を指定する、宅配ボックスを設置するだけでも大きな負担軽減になります。
 公共交通では、マイカーの利用を控えて、できるだけ公共交通を利用することが一番の支援。一方、救急医療については、普段から家庭で見守る力を養い、軽い症状なら夜間休日の受診は控え、電話相談、平日受診で対応するなどの適正受診が望まれます。
 便利であることは大変ありがたいことですが、相手側に犠牲を強いていては、持続的な利便性は望めず、かえって大きく後退してしまいます。働き方改革により充実した人生を送ることは、すべての働く人に必要です。それを共有し、協力し合って2024年問題を乗り切っていきたいものです。

令和6年4月号

第68回 平安時代の福島を想う

 今春、福島稲荷神社の節分祭に、福島市出身力士、大波三兄弟(若元春、若隆景、若隆元)と丹治兄弟(丹治、大賀)が参加。恰幅のいい力士が豆まく裃姿は神社に実に映え、邪気を追い払い、福を呼び込む効果あらたかと感じます。集まった約600人が、福豆をつかみ取ろうと大歓声。来年もぜひ参加してほしいものです。
 福島稲荷神社をこの地に祀ったのは、平安時代の陰陽師安倍晴明。NHK大河ドラマ「光る君へ」で、ユースケサンタマリア扮する怪しげな人物です(劇中のイメージですが)。
 ただ、朝廷に重用され、大河ドラマにも登場する歴史的人物が、将来有望な地として福島を選び神社を置いたことに、誇りと親近感を感じます。開設時のイメージも膨らんできます。
 また、小倉百人一首の歌枕、文知摺観音も平安時代につながるもの。源融と虎女との悲恋は、「みちのくの忍ぶもりずり誰ゆえにみだれ染めにし我ならなくに」の歌に詠まれ、今に伝わります。百日参りを終えた虎女が、もちずり石に源融の面影を見る様子、源融が都で恋しさに心乱れる様子が目に浮かんできます。
 平安末期には、飯坂・大鳥城を拠点とする佐藤一族が活躍します。特に佐藤継信・忠信兄弟の忠義ぶりは、「義経千本桜」の重要な題材として、歌舞伎等で今も演じられ、人気を博しています。
 自らの国、地域の原点を確認することは、未来に向けてしっかりとした土台をつくることになります。M8.3以上と推定される貞観地震(869年)が注目されるようになったのは、大震災後のこと。惜しまれてなりません。改めて、自国、地元の歴史に目を向けていきたいものです。
 最後に、ヘイアン貴族おじゃる丸と福島人を虜にするもの、それはプリン。やんごとなき甘さと香りが心とろかせ、福島市は、総務省家計調査で全国一となりました。福島には、地元が誇る卵、牛乳、くだものを使ったプレミアムなプリンもあるからでしょうか。平安の世は、プリンを食べながらまったり気分で、学びましょう。

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