移住者VOICE

福島市移住応援サイト ふくがましまし ふくしまし。 > 移住者VOICE > 宮司 君香さん

更新日:2024年2月22日

ここから本文です。

助けてくれる人が周りにいっぱい

宮司 君香さんの写真1
2022年移住
移住元 東京都

宮司 君香さん

Iターン / 地域おこし協力隊

oncafé totsuna(おんかふぇ とつな)店長

地域へ貢献したいと望む都市住民が、その地域に移住しながら支援活動を行う制度、「地域おこし協力隊」。令和4年度は、全国1,118の自治体で、6,000人を超える隊員が地域活性化のために活動しています。
福島市に従事する地域おこし協力隊の一人として、2022年4月からいいざかサポーターズクラブに所属し、飯坂(いいざか)を盛り上げるべく地域を駆け回る宮司さん。2023年11月からは、飯坂を代表するカフェ「oncafé(おんかふぇ)」の新店舗として、oncafé totsuna(おんかふぇ とつな)の店長も務めています。
毎日たくさんの刺激を受けながら力戦奮闘する宮司さんの、協力隊として福島市へ移住を決めた理由や活動内容、移住後の暮らし、そして今後の目標を中心にお伺いしました。

思い描いていた夢の実現を目指して

幼少時代は、家族で毎週のように山や川へ出掛けていたという宮司さん。
「父は宮崎県出身なんですが、故郷に忘れられない景色…すごくきれいな湖があったらしく、そこに似ている場所を見つけ出すという目的で週末あちこち動き回っていたと、実は最近になって知ったんです(笑)埼玉に住んでいた当時、行動範囲は長野だったり群馬だったりと本当に幅広くて。土日で車中泊して帰るというのが日課でした。」
お陰で自然が大好きになり、いつしか「将来は自然の多い所で生活したい!」という夢を抱くようになったのだそう。

大学を卒業後は、不動産の営業職として働き始めましたが、仕事に追われてストレスが溜まり、日を追うごとに、自然が恋しくなってきたといいます。
「振り返ると、大学に入学してからだんだん山寄りの場所に引っ越していますね。就職してもやっぱり山に気軽に行きたいので、山を求めて飯能市(埼玉県)に移って。その後は青梅市(東京都)へ。とにかく山や自然のある場所に、手軽に気軽に行ける場所が理想だったんです。」
忙しい日常の中で、かねてからの将来の夢のことで頭がいっぱいになった宮司さん。
「この際、満足できる自然の多い所に移住しちゃおうと!勢いで行動できるところは、父親譲りかもしれないですね。」
早速、各市町村のサイトを中心に、情報収集を開始。
働きながら新しい移住先を一つに絞り込むことは、並大抵のことでありませんでした。
「西日本の地域だと奈良県だったり、父の実家の宮崎県だったり、本気で全国を視野に探しました。」
そんな時、福島市飯坂町で地域おこし協力隊を募集していることを知ります。これが、福島市との出会いとなりました。
以前のおばあちゃんの実家が三春町にあり、福島県には親しみがあったのだそう。
「当時の休みが火曜と水曜だったんですけど、なかなか実際に見に行ける場所ってなくて。福島市なら、新幹線を使えば、都内から片道2時間あれば行けるから、日帰りでも時間を取れそうだと思ったんです。」

福島市を選んだたくさんの決め手

「福島市の決め手は、話を伺った自治体の中で、職員の方の対応が一番良かったんですよね。
私は雪が苦手なので、積雪量を気にしていたのですが、オンライン相談中に、リアルタイムの雪の状況をカメラで映して下さったので、安心して相談することができたんです。
調べれば分かるでしょという対応だったり、気軽には行けない距離で、「まずは来て!」という対応だとハードルが上がってしまって、相談の段階で諦めた自治体もありましたね。」と当時を振り返ります。
関東からのアクセスも良く、自然豊かで温泉もあり、憧れのカフェの業務にも携われるという所にも魅力を感じ、視察を決意してから、とんとん拍子で福島市への移住が決まりました。
「8月頃に初めてオンライン相談をして、11月には実際に現地を訪れて、履歴書を準備して協力隊の募集にエントリーして…書類選考、面接選考と、期間で言うと半年くらいだったかな。本当にあっという間でした!」
移住前に愛宕山から飯坂の景色を一望した時、この場所で生活している自分のビジョンがはっきり見えた気がしたという宮司さん。移住に迷いはなかった、移住して正解だったと胸を張ります。

 街(福島市)の写真

拍子抜けした家族の反応

「母には心配されるかと思ったのですが、全然行ってこい!という感じで、正直拍子抜けしましたね。逆に、父の方が「本当に行っちゃうの?」って。普通逆でしょ!(笑)」
実は弟さんも、宮司さん移住後に福島市を訪れ、そのまま半年程飯坂での生活を共にしたのだとか。
「刺激を求める宮司家は、その場には留まっていられない性分なのかもしれないですね(笑)だから、恐らく両親も(福島なら、車でも4時間くらいで行けるし良いか!)となったのかもしれません。両親は月一くらいで遊び来ますよ!つい最近もいましたから(笑)。」
ご家族はもちろん、大学時代のお友達も、背中を押してくれたといいます。

宮司 君香さんの写真2

福島市民から感じる地元愛

「福島って何もないって地元の人はみんな言いますけど、具体的に質問するとみんなお気に入りのお店とか地元住民しか知らない情報とかしっかり教えてくれますよね。なんだ、結局地元めっちゃ好きなんじゃん!ちゃんとこだわりあるんじゃん!もっと教えてー!って思っちゃいます。」
埼玉県上尾市出身の宮司さん。正直なところ地元愛はなかったと話します。
「埼玉の中でも川越とか、観光地であれば地元愛ってあると思うんですけど、地元が好きかと聞かれると、どうだろう。上尾市はベッドタウンで、池袋まで30分で出れるから、住みやすいとは思いますが、あくまでも利便性重視で、みんな埼玉と東京の区切りがない感じなんだと思います。福島市でいう「円盤餃子」とか「桃」みたいな「その土地ならではの特産品」という感覚がなくなっているからかもしれません。」

移住先でのあたたかな歓迎

最初に飯坂に訪問した際の地域住民の印象は、とても優しかったのだそう。
「自宅から飯坂町まで、車で訪問したのですが、なんせコロナ禍真っ只中だったので、内心拒まれたりしないかドキドキでした。でも「むしろこんな大変なときに来てくれてありがとう」と声を掛けてもらえて安心したのを覚えています。」
移住にあたり、ご自身で納得のいく一軒家の賃貸物件を見つけ出した宮司さん。
ご近所の方から野菜をお裾分けいただくなど交流もあり、程よい距離で気に掛けてもらえる安心感がちょうど良いのだとか。
分からないことがあって手を挙げると、地域の誰かしらが手を差し伸べて助けてくれることも、心強いと話します。
「地域のためにと様々な分野で活躍している方が多くて、たくさんの刺激を受けています。時には自信を無くして私はここで何ができるだろうと不安になる時もありますが、移住前より福島のことが面白く感じるし、好きになりました。」と教えてくれました。

大きな挑戦を経て得られたもの

いいざかサポーターズクラブが運営するoncaféの三号店、oncafé totsuna(おんかふぇ とつな)の店長として、立ち上げから携わったことが、宮司さんの大きな自信となっています。
「飯坂温泉駅から徒歩2分の空き店舗をリノベーションしたんです。約2か月間という短期間で準備を進める予定だったので、メニューやら内装やら、とにかく準備することが多すぎてついていくので精一杯でした。
とりあえずはオープンを無事迎えたので、まずはひと安心しています。」もう駄目だと弱気になり、夜中に河川敷の公園で号泣したことも、今となっては懐かしい思い出です。

リノベーション中のお店の写真

「正直、当時は私にはできないかもしれないと投げ出したくなる時もありました。
大変なことも、楽しいこともあっての今なので、前向きに明るい気持ちでいれば、これからも何とかなると思っています。つらい状況を乗り越えることができたのも、所属先の代表をはじめ、たくさんの方にサポートいただいたおかげです。20代のうちに自分のお店をもつという、本当に貴重な経験をさせていただいて感謝しかありません。毎日、お店に出勤するだけでワクワクしています。(笑)」
実際にお店を開店できた喜びと、そこで働ける喜び。お店の存在そのものが、宮司さんの原動力です。

宮司 君香さんの写真3

休日の過ごしかた

休日は、思う存分アウトドアを満喫し、心身ともにリフレッシュしているのだそう。
「暖かい時期は、登山をしたり、荒川桜つづみ公園(福島市)でデイキャンプついでにバーベキューしたり。サップも買ったのでやることたくさんあります!」
遊ぶ場の管理人のような立場のこともしているという宮司さん。
「純粋に遊びたい人たちで集まる場があっても良いかなと思いまして。仲間たちはいろんな職業、年代も20代から40代、住んでいるところも福島市だけじゃなく様々です。ご飯に行ったり、飲み会をしたり楽しんでいます。
みんなでわらじ祭りに行くという、移住してからの願いが今年やっと叶ったので嬉しいです!」

宮司 君香さんの写真4

今後の目標

いよいよ協力隊も3年目の集大成に入ります。
今後の目標をお伺いしました。
「1年目はアクティビティ事業やカフェの運営、イベントの提案など、業務に慣れてこなすことに全力投球しました。2年目は、1年目の経験を元に、新店舗ということで形に…実績として残すことができたので、3年目はカフェを軌道に乗せることが大前提となります。
福島市って住む場所によって全然雰囲気が違うから、ゆくゆくはお店を移住サロンにして、飯坂に移住を考えている人が気軽に相談できる場所にできればと、(いいざかサポーターズクラブの)代表とも話しています。カフェに訪れた人と話して、例えば農家がやりたいとなったら、クラブで農家の人を紹介して、人と人とをつなぐ役割になれたらと考えています。そんな場所があったら、知らない土地でも移住へのハードルが下がりますよね。昼間はカフェ、夜は居酒屋に変わるようなお店でも良いな。
あとは、協力隊現役中に、後任の方が見つかれば理想的ですね。自分が周りに良くしてもらった恩を、今度は後任に返す形でバトンタッチできれば、地域への恩返しにもつながるのではないかと思います。なかなか大きな挑戦ですが頑張りたいですね。」
プライベートの目標は、「福島市に自分の家を買うこと!!」と意気込みも十分です。

協力隊として移住を考えている方へメッセージ

「ハードルが高いと思うかもしれませんが、とりあえずの一歩を踏み出してみませんか。
ここでは、自分がやりたいことを声に出すことで、何でも実現できる可能性があります。自分の行動と頑張り次第です!
市内の協力隊のみんなで飲みに行ったりと仲良しですし(現在は5名)、県北地区や県全体の集まりもあります。オンラインを通して全国の協力隊と話せる機会もあります。協力隊の横の繋がりを深める機会がたくさんあるので、心細くなることはないんじゃないかな。
着任後は市の担当者との定期的な面談があり、活動面や生活面での不安を相談できますし、安心のバックアップ体制です。
あんまり心配し過ぎず頑張りすぎず、お越しください。」

移住を考えている方へメッセージ

「もし迷っている方がいたら、実際に見た方が早いです。
実際に来てみて、現地の人と話してみて欲しいです。私もお手伝いします。」

宮司 君香さんの写真5

ぜひ、気楽な気持ちで、まずは遊びに来らんしょ! 宮司 君香

宮司 君香さんおすすめ!

「凍天」の写真

福島でのお気に入りは...「 凍天 」

公式サイトはこちら

 

福島に来て衝撃の出会いでした!

プチ天を使ってお店のメニューとコラボレーションできないかなと密かに考えています。

「oncafe totsuna(おんかふぇ とつな)のハンバーガーの写真」

宮司さんのお店は...「 oncafé totsuna
(おんかふぇ とつな) 」

公式サイトはこちら

 

  • 福島市飯坂町十綱町13-5
  • 営業時間:11:00~17時00分
  • 定休日:毎週月曜日・火曜日
  • 電話:070-4810-7070

一覧へ戻る

ページトップへ戻る

福島市定住交流課

〒960-8601 福島県福島市五老内町3番1号

福島市役所1階

電話番号:024-572-5451

お問い合わせはこちら
Copyright © Fukushima City All rights reserved.