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更新日:2025年4月16日
福島市の管理する橋は1,080橋(令和7年3月現在)あり、架設年が判明している405橋のうち、架設後50年以上の橋は全体の約24パーセントの98橋、それが20年後には約79パーセントの321橋になります。経年劣化による大きな損傷により大規模な修繕・架け替えが必要となり、管理コストが著しく増加することが予想されますので、橋の計画的な修繕・架け替えを長期修繕計画のもと、予算の効率的運用と平準化、管理コストの縮減を図る必要があります。
福島市橋梁長寿命化修繕計画に基づき、永続的に安心安全な交通環境を維持するために、管理する橋梁の定期的な点検と健全度の把握をおこない、予防保全型管理による計画的な修繕をおこなって橋の供用寿命を延命化し、併せて耐震補強を実施して重要な道路交通網を地震災害時に確保していきます。
橋梁の定期点検は、すべての管理橋梁を5年に1回の割合で点検します。
令和7年度予定及び平成26年度以降の実施点検箇所は以下のとおりです。
福島市では、令和7年3月に「橋梁長寿命化修繕計画」の改訂版を策定し、橋それぞれの重要性と健全度の状況から優先順位を付け、計画的に補修補強を実施しております。修繕計画によって予算の効率化かつ平準化され、コスト縮減が大きく図られます。また、本市では地震災害等の緊急時に重要な道路網が確保できるよう耐震補強工事も補修工事による延命化と併せて実施しております。
令和7年度予定及び平成26年度以降の工事実施箇所は以下のとおりです。
R1まで | R2 | R3 | R4 | R5 | R6 | R7(予定) | ||
着手済(A) | 32橋 | 41橋 | 74橋 | 104橋 | 118橋 | 118橋 | 120橋 | |
完了済(B) | 31橋 | 38橋 | 62橋 | 90橋 | 110橋 | 115橋 | 116橋 | |
着手率(=A/120×100) | 26.7% | 34.2% | 61.7% | 86.7% | 98.3% | 98.3% | 100.0% | |
完了率(=B/120×100) | 25.8% | 31.7% | 51.7% | 75.0% | 91.7% | 95.8% | 96.7% |
R6 | R7まで(予定) | R8(予定) | R9(予定) | R10(予定) | ||
着手済(A) | 72橋 | 76橋 | 83橋 | 90橋 | 101橋 | |
完了済(B) | 56橋 | 68橋 | 76橋 | 83橋 | 101橋 | |
着手率 (=A/101×100) |
71.3% | 75.2% | 82.2% | 89.1% | 100.0% | |
完了率 (=B/101×100) |
55.4% | 67.3% | 75.2% | 82.2% | 100.0% |
福島市では、橋梁長寿命化修繕計画を策定する前の平成8年頃から阪神淡路大震災の教訓のもと重要橋梁の耐震化工事を実施しており、全橋梁1,080橋(令和7年3月現在)から重要な道路網に架かる77橋を抽出し、耐震化工事を計画的に進めております。
実施状況は以下のとおりです。
長期に渡って良好な状態で使用できるように継続的に改善すること。
橋の劣化した箇所を補修して健全度を回復し供用期間を延ばすこと。
橋の持つ性能を指標的観点から損傷の度合いを評価した値のこと。
点検等により橋の健全度を把握し、その推移から大きな損傷に至る前に補修すること。
今後増大する高齢化した橋を管理するため、予防保全型管理により計画的に補修・架け替えによってコストの縮減と平準化を図る計画のこと。
東日本大震災のような海洋プレート型の大規模地震や、阪神淡路大震災のような内陸直下型地震の二種類の地震動を想定して、橋が落橋しないような安全対策を実施すること。安全対策としては、地震に脆弱な橋脚の変形性能(ねばり)を高めたり、橋桁が落下しないように落橋防止装置を設置します。
橋を構成する材料により鋼橋、コンクリート橋、石橋、木橋等に分かれます。また、橋の構造形式では以下の図のようなタイプに分かれます。
福島市内の主な橋を材料別、タイプ別に紹介します。
荷重を支える主要な部材が鋼製の橋
鎌田大橋(1972年架設):福島市鎌田字舟戸前付近に架かる橋長370.6メートルの福島市で管理する橋で一番長い橋
天神橋(1964年架設):福島市御倉町付近に架かる橋長206.0メートルの福島市内でも珍しいゲルバー連続桁の橋
上蓬莱橋(1981年架設):福島市松川町金沢字舟場付近の橋長190.0メートル福島市内でも有数の景勝地に架かるアーチ橋
荷重を支える主要な部材がコンクリート製の橋
コンクリートは、圧縮に強く引っ張りに弱い性質を持っています。そこで、橋桁は鉄筋により補強した鉄筋コンクリート製と、鋼線を用いて補強し事前に圧縮力で緊張したプレストレスコンクリート製があります。
新松川橋(1968年架設):福島市南沢又字原町越付近に架かる橋長170.2メートルの福島市で管理するPC桁で架設された100メートルを超える最も古い橋
床版橋は、30メートル未満の小規模な橋や桁高の低い橋によく使われます。
舘ノ山跨道橋(1990年架設):福島市飯坂町字八幡新田付近の橋長24.9メートルの国道399号上に架かる跨道橋
ラーメンとは、骨組みを意味するドイツ語(Rahmen)から由来した用語で、英語ではRigidframebridgeと称します。
山崎跨道橋(1978年架設):福島市松川町金沢字山崎付近の橋長44.5メートルの国道4号上に架かる跨道橋
上の写真のような橋は、斜材付π型ラーメン橋と言われ、国道4号や東北自動車道上に多く見られます。
荷重を支える主要な部材が石製の橋
めがね橋(1885年架設):福島市松川町字天明根付近に架かる橋長15.4メートルの明治18年架設の福島市内最古の現役橋
空石積工法とは、石と石を上手に組み合わせ、コンクリートなどを詰めずに石だけで積み上げる工法です。
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