わたしたちが飲んでいる水道水は、摺上川ダムの水を、浄水場で飲み水にし、配水池に溜め、そこから地下の配水管を通って家庭や学校・企業などに送られています。
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わたしたちに水が届くまでの図 |
水源 ~摺上川ダム~
摺上川ダムに集まる水は、奥羽山脈の摺上山(標高997m)を源流とする摺上川の水です。
摺上川上流は、福島市水道水源保護条例の水源保護地域に指定されているため、生活排水などによる水質汚染がなく、大変良好な水を安定して供給することが可能となっています。
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ダム堤体の高さ ダム堤体の長さ ダム湖の広さ 総貯水量 |
105m:ビル24階の高さ 718.6m:ジャンボ機9機分 4.6㎢:東京ドーム123個分 1億5300万㎥:信夫山がすっぽり入る |
概要
摺上川ダムは、水不足の解消や良質な水質、洪水被害の軽減などを目的として建設されました。
昭和47年にダム建設の計画が発表されてから、平成17年9月の完成まで33年間かかりました。
摺上川ダムは、川に湖(もにわっ湖)をつくり、一時的に水を貯め、洪水時には河川の水量を安全な量に調節しています。
また、渇水時にはダムに溜まった水を放流することによって水不足を防ぐ「水の銀行」として機能しています。
この他にも、ダムの水を活かした水力発電により電気を供給する役割も果たしている多目的ダムです。
摺上川ダムの管理は「摺上川ダム管理所」がおこなっています。
水の工房 ~すりかみ浄水場~
福島市の水道の大部分は、「摺上川ダム」の水を使っています。
摺上川ダムから取水し、福島市飯坂町にある「すりかみ浄水場」で「福島地方水道用水供給企業団」が浄水しています。
福島市の水道水は、すりかみ浄水場で作られた水を福島地方水道水供給企業団から購入し、市民の皆さんにお届けしています。
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浄水のしくみ
ダムの水には、ごみや砂が混じっていて、そのままでは飲み水にはなりません。
飲み水になる前の水のことを「原水」と呼び、飲み水に処理した水が「浄水」と呼ばれ、これが水道水です。
浄水は浄水場でおこなわれます。
浄水場では、原水に凝集剤という薬品を入れ、ごみやにごりを沈め、さらにその水を砂でこし、最後に塩素で消毒し、約6時間で飲み水(浄水)にします。
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水をつくるしくみの図 |
沈殿ろ過池 |
家庭へ水を送るまでの保管場所 ~受水池・配水池~
浄水後に、すりかみ浄水場から送られてきた水は、標高が高い場所にある受水地に溜め、そこから配水池へ送られ、その後、地下の配水管を通って家庭や学校・企業などに送られています。
福島市には、「北部配水池」、「中央部受水池」、「南部受水池」、「鳥川配水池」、「飯野受水池」の5か所の受水施設があります。(下図の赤丸)
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摺上川ダム以外の水源
福島市のほとんどは摺上川ダムの水を水源としていますが、標高が高い地域では独自の水源を持っています。
茂庭地区
水源 | 草蒔沢(表流水) |
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浄水施設 | 茂庭焼松山浄水場 |
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茂庭周辺マップ |
土湯地区
水源 | 男沼・女沼付近(湧き水) |
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浄水施設 | 油畑配水池 |
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土湯周辺マップ |
高湯地区
水源 | とく沢(表流水) |
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浄水施設 | 神ノ森浄水場 |
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高湯周辺マップ |