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更新日:2022年12月9日
指定区分 | 市指定有形文化財(考古資料) 平成30年4月13日指定 |
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名称 | 岡島鹿島神社の瑞花双鳳八稜鏡 |
よみかた | おかじまかしまじんじゃのずいかそうほうはちりょうきょう |
員数 | 1面 |
所在地 | 福島市岡島字竹ノ内63番地 |
所有者 | 同所 鹿島神社 |
公開 | 要問合せ |
問合せ先 | 文化振興課文化財保護活用係(024-525-3785) |
瑞花はめでたい花を、双鳳は一対の鳳凰を、八稜は八つの角(かど)を意味します。瑞花とその間を舞う一対の鳳凰が鏡背に鋳出されていましたが、八稜鏡全体は過熱痕に覆われ、周辺一部は溶けて変形し、また一部は破損しているため、その図様を見ることは難しくなっています。原因は、火災による高熱によるものと考えられます。
鏡面10.3cm、鏡背は10.0cm、鏡胎は0.25cm、重量は72.0gで、鏡面は、二重の境域を周囲にとり、中央に諸尊が毛彫りの技法で線刻されています。諸尊は、表面が不鮮明のため、その名称を特定することはできませんが、如来像や菩薩像の群像とわかります。群像としての諸尊は、独尊像より時代を遡るとされています。群像は中尊を中心とした曼荼羅と考えられ、密教的世界観を展開しているものと思われます。鏡面の右側に6、7字からなる銘文があり、最初の四文字は「女且主三」と読むことができ、従来案では女性の檀那の「三」某との説があります。
八稜鏡は、平安時代にさかんに製作されました。鹿島神社の瑞花双鳳八稜鏡は、鏡面と鏡背の図像、鏡胎の薄さ、鈕などから次の点を指摘できます。
・瑞花や双鳳は、まだ和様化されていない動植物図様であること。
・諸尊群像は、独尊像より時代が古いこと。
・諸尊は、中尊を中心として密教的世界観を展開していること。
・平安時代中期に発達した神仏習合説がみられること。
以上の諸点から、瑞花双鳳八稜鏡は、12世紀前半に製作されたと考えられます。
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