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更新日:2019年3月6日

市政の近況報告-平成30年9月市議会定例会議 市長提案説明より-

  • 日時:平成30年9月3日(月曜日)
  • 場所:議場

 提案理由を申し上げるに先立ち、冒頭、平成30年7月豪雨により犠牲となられましたかたがたとそのご遺族に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災者の皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。
 本市といたしましては、中核市災害相互応援協定等に基づき、岡山県倉敷市、山口県光市へこれまで20名の職員を派遣し、災害廃棄物の処理業務をはじめ、被災者の健康管理、相談業務、農地や水路等関係の復旧業務などへの人的支援をおこなうとともに、備蓄しておりましたトイレットペーパー等の物的支援をおこなったところであります。
 今後も被災自治体等からの要請等に応じることで、被災地の1日も早い復旧復興を力強く支援してまいるとともに、被災地での経験を本市での災害対応に生かしてまいります。

公共施設の戦略的再編整備と中心市街地のまちづくりについて

 公共施設の戦略的再編整備につきましては、福島市公共施設の戦略的再編整備検討委員会をこれまで3回開催し、再編整備の基本的な方向性や官民連携の可能性等について検討を重ねております。
 また、中心市街地のまちづくりにつきましては、福島市中心市街地将来ビジョン検討委員会をこれまで2回開催し、まちづくりに必要な機能を面的に整理検討しております。
 両検討委員会の検討内容につきましては、市政だよりや市ホームページ等で公表するとともに、広く市民の皆様などからご意見を募集し、検討委員会での議論の参考にさせていただいております。
 今後、さらに市民の皆様のご意見を伺う機会を設けた上で、両検討委員会での検討を踏まえながら、県都にふさわしい公共施設の整備や中心市街地の賑わい形成に向け誘導する高次都市機能の配置等について、本年中に全体の青写真をお示しできるよう取り組んでまいります。

福島市・飯野町合併10周年記念事業について

 福島市と旧飯野町との合併から10年を迎えたことを記念し、8月8日に飯野中学校において記念式典と記念講演が開催されました。
 この開催にあたっては、実行委員会の皆様にご協力を賜りますとともに、合併にご尽力されたかたがたや飯野中学校の皆様をはじめ、多くの地区住民の皆様にもご出席をいただき、10周年を記念するにふさわしい事業とすることができました。
 今後におきましても、飯野地区の魅力あるまちづくりに地区の皆様とともに取り組んでまいります。

構造改革特区の認定について

 果実酒やどぶろく等の酒類製造に関しての規制を緩和する構造改革特別区域の申請をしておりましたが、8月8日付で国からの認定を受けました。
 市内全域を対象に「福島フルーツ盆゜地酒(ぽんちしゅ)特区」とすることで、果実酒、どぶろく等の最低製造数量規制が緩和され、本市の農作物を活用した酒類の製造や、くだもの王国福島の特色ある産品創出を促進できるようになります。
 今後は、関係機関や事業者に周知をおこないながら、事業者による特区を活用した活動を支援し、6次産業化や産品ブランドの振興を推進してまいります。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について

 東京2020大会組織委員会から「オリンピック聖火リレーは2020年3月26日に福島県からスタートする」との発表がありました。
 さらに、オリンピック競技スケジュールが示され、2020年7月22日にはソフトボール競技、29日には野球競技が県営あづま球場で開催されることが決定いたしました。
 特にソフトボール競技は、開会式に先駆け、東京2020大会で一番早くおこなわれ、福島からオリンピックが始まることになります。まさに復興五輪にふさわしい幕開けであり、福島に対する注目も一層高まるものと考えております。
 オリンピックの開催は、これまでの支援に対する感謝と復興に取り組む姿を世界に発信する絶好の機会と捉えており、東京2020大会の成功に向けた準備を一段と加速させてまいります。

除染の進捗状況及びリアルタイム線量測定システムについて

 除染の進捗状況につきましては、生活圏における除染に伴う除去土壌の現場保管の解消に向け、小・中学校等は平成31年度末を、住宅等は平成32年度末を目標に仮置場への搬出を進めているところであり、うち小・中学校等につきましては、全91校中、7月末時点で9校が完了し、30年度内にさらに44校の除去土壌の搬出を実施すべく、調整しているところであります。
 また、フォローアップ除染につきましては、最終的に環境省が対象箇所として選定した48ヵ所を実施しているところであり、今月中に全て完了する予定であります。
 なお、除染対象外である道路等の側溝堆積物の撤去につきましては、7月末時点の進捗率は約85%となり、10月末完了に向け、今後も着実に進めてまいります。
 また、国によるリアルタイム線量測定システムの配置見直しにつきましては、多くの市民の皆様に説明会への参加の機会を提供するよう、原子力規制庁に要望し、8月30日と9月2日の2回、住民説明会が開催されたところであります。
 本市といたしましては、現場保管されている除染に伴う除去土壌が搬出されるまでは、現状の線量測定体制を継続するよう国に強く要望しているところであり、その後においても、市民の皆様が安全安心を確認する拠り所として、国が責任をもって相当数を配置し、長期的に測定をおこなうべきと考えており、住民説明会の結果も踏まえ、今後も、国と十分に協議しながら対応してまいります。

新工業団地の整備について

 福島おおざそうインター工業団地につきましては、7月30日に安全祈願祭を執りおこない、造成工事に着手したところであり、平成31年度早期の一部区画の引き渡しと平成32年3月の全体完成を目指してまいります。
 また、予約販売につきましては、分譲用地2区画に対し、それぞれ1社の申込みがあり、分譲に向けた手続きを進めているところであります。
 残りの区画の分譲に向けましても、引き続き、私のトップセールスをはじめとする企業誘致活動を積極的に展開することによって、地域の物的、知的資源を生かした「福島らしい」産業の集積と振興を図り、地域経済の活性化と雇用の創出に努めてまいります。

福島大学農学群食農学類の設置について

 福島大学食農学類の施設整備に対して財政支援をおこなうにあたり、8月6日に福島大学との連携協力に関する基本協定を締結いたしました。
 この協定は、人材養成並びに調査研究等の成果を地域社会への還元に努める責務や修学者の地元定着など、各種事項における本市と福島大学との連携協力などを定めたものであり、今後はこの協定に基づき、地域社会の発展と産業振興に努めてまいります。
 また、8月28日に、食農学類の設置について、文部科学省より認可があり、今後、学生募集など来年4月の開設に向けた準備が進められることとなります。
 食農学類の開設により、農業をはじめとして地域産業、まちづくりなど、様々な分野へ好循環の輪が広がり、地域への波及効果を期待するものであります。

産官学の包括的な連携に関する協定について

 8月27日に、市内の全ての大学と福島商工会議所などの経済団体により、県内初となる「福島市産官学連携プラットフォーム構築と包括的な連携に関する協定」を締結いたしました。
 この協定は、桜の聖母短期大学をはじめとした市内の大学が主体となって、地域の課題を大学の課題として捉え、地域の将来を担う人材の育成や若者の地元定着などの地方創生に関わる事業を実施するものです。
 これらの事業に、産業界とともに本市も参画し、今後、産官学が連携・協力して様々な事業に取り組み、地域の活性化につなげてまいります。

東北中央道と「道の駅」の活用による地域活性化社会実験について

 国に東北中央自動車道と沿線の各「道の駅」を拠点とした、広域観光周遊と地域内周遊による地域活性化について検証する社会実験の公募申請をしておりましたが、7月25日に採択されました。
 この社会実験につきましては、県や各市町、各商工観光団体で組織しております「東北中央道地域活性化社会実験協議会」において取り組んでまいりますが、期間を限定し、広域観光周遊として相馬・福島・米沢間の「道の駅」に停車する周遊バスを運行するとともに、それぞれの「道の駅」に広域情報コーナーを設置し、各地域の観光情報などを提供することを予定しております。
 また、地域内周遊の取り組みとして、各「道の駅」周辺の歴史・観光施設を巡る周遊バス運行やレンタサイクルなどの事業をおこない、これらの実施により地域の活性化を図るための可能性を検証するものであります。
 こうした実験の結果も踏まえながら、本市の「道の駅」の整備や広域の産業・観光の振興に生かしてまいります。

福島体育館の再整備事業について

 福島市体育館・武道場につきましては、中心市街地における屋内体育・スポーツの拠点施設として、平成28年度から整備を進め、本年7月には、本体工事が完了し、現在、外構工事等をおこないながら準備を進めており、10月21日にオープンする予定であります。
 今後におきましても、子どもから高齢者まで多くの皆様が、生涯にわたりスポーツに親しむことができる環境の整備に努め、本市の体育振興及び市民の健康増進を図ってまいります。

サン・チャイルドの今後の取扱いについて

 サン・チャイルドは、現代美術作家ヤノベケンジ氏の作品であり、福島の復興の象徴となり得るものと期待して、一般財団法人ふくしま未来研究会からの寄贈を受け、8月3日に、こむこむ館前に設置いたしました。
 設置後、設置の継続を求める意見がある一方で、設置に反対する意見も多く、市民の皆様の賛否が分かれる作品を復興の象徴として設置し続けることは、困難であると判断いたしました。
 今後、できるだけ早く展示を取りやめたうえで、取り扱いを検討してまいります。
 この設置によって不快に思われた皆様、設置に期待をされていた皆様には、改めてお詫び申し上げます。

陸上自衛隊福島駐屯地における第11施設群部隊について

 第11施設群部隊は、本市にとって大変重要な部隊であり、その移動は、今後の災害対応、復興道半ばの本市の復興に大きなマイナス要因となることから、継続配置を強く要望してまいりました。
 今般、要望が叶い、現状のまま存続されることとなりました。
 今後とも福島駐屯地と連携を密にし、市民の安全・安心を確保してまいります。

これまでお話しした内容一覧

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総務部 秘書課 秘書係

福島市五老内町3番1号

電話番号:024-525-3702

ファクス:024-534-4545

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