移住者VOICE
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更新日：2022年10月27日
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移住元 東京都
東 龍二さん・美智枝さん
Iターン ／ 就職 ／ 湯めぐりパス鍼灸師 ／ 保育士
龍二さんは鍼灸師、美智枝さんは保育士として、仲睦まじく東京都内での暮らしを営んでいた東ご夫妻。
美智枝さんが宮城県出身ということや、ご友人が福島県内にお住まいという縁もあり、以前から東北に親しみを感じていたというお二人。それに加えて、「東日本大震災の被災地に気持ちを寄り添っていたい」という思いも、移住への背中を押してくれました。
新天地にて「ふくしまじかん」を満喫中のご夫妻に、日常生活を中心にお伺いしました。
「のんびりしたい」という理想の生活を求めて
長年勤務していた職場を退職した時期と家賃の更新時期が重なることがきっかけで、都内で生活する意味を考え始めた美智枝さん。
そこでまず訪れたのが、千代田区有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」でした。
NPO法人が運用しているこちらの施設では、全国各地域の自治体と連携して、地域の情報を提供し、JターンやUターンも含めた地方移住のサポートをしています。
「とにかくのんびりしたいという思いが強かったんです。当時は福島以外にも埼玉だったり宮城だったり候補地が複数ありましたので、資料を貰いつつ検討するつもりでした。
ただ、当時、私の気持ちが焦っていたのもありまして、とりあえずは、気になっている福島から見てみようとなりました。一泊二日で二本松市と福島市を各市の担当者の方に案内してもらい、その際に私たちの条件に合った現在住んでいる物件を見つけたため、福島市に移住を決めました。やっぱりご縁があったのでしょうね。」美智枝さんは当時を振り返ります。
実際に見学のため現地まで足を運んだのは福島県のみという決断の早さでしたが、それでも、行動に移してから移住に至るまで半年もの時間をかけ、じっくりと着実に、移住のための準備を進めてきました。
「引っ越し前の荷造りをしている頃が一番不安だった」という時期とは一変、「住んでからは福島の良さを肌で実感することができて楽しい！」と語る美智枝さん。
「移住後に何度か東京に戻る機会がありましたが、福島でのゆったりした生活が馴染んでしまって、人ごみが苦手になってしまいました。」と笑います。
毎日のささやかな楽しみ
美智枝さんは、現在、ご自宅から自転車で通える距離の認可保育園にて2歳児クラスを担当し、精力的に働いています。
通勤時に感じる、ささやかながらも贅沢な楽しみのひとつは、季節の移り替わりを、視覚、嗅覚、聴覚など全身を使って感じること。東京での通勤生活では想像もできなかったことです。ゆったりとした空気から感じる、気持ちの余裕から感じ取ることができるものもあるのかもしれません。
「職場の皆さんはみんな親切で良くしてくださって、お陰様で楽しく働かせていただいています。子どもたちは、とにかくみんなパワーがすごい！豊かな自然の中でのびのびと育っているせいかな、運動能力は都会の子たちよりも優れている部分もあるかもしれないですね。」
新鮮な野菜の味の濃さにびっくり
龍二さんは、現在就職活動をしながら、ご近所の開拓や、地元野菜を使った料理の研究にいそしむ日々です。
「都会だと高級な野菜や果物も、こちらでは豊富で安いから一気にハードルが低くなりますね。特に桃。人生でこんなに剥いたのは初めてかも。（笑）」
八百屋さんやスーパーに置いてある地元野菜の品揃えによって、季節のささやかな変化を感じることも面白いところと教えてくれました。新鮮な野菜の味の濃さにも驚いたといいます。
移住前に知っておきたい情報
一方、「福島市に知り合いがいれば、事前情報も、もっとたくさん集められたかな？」と話すのは、移住してから分かったプロパンガスの料金の都内との違いや、住居地を決定する際の、（住宅密集地や自然が多いエリア等）その土地の特色の違いから感じたことです。
「一口に市内と言っても福島市は広いですからね。福島市に限らず、移住の際はわからないことだらけで不安も多いので、地元の方の情報があれば安心ですね。
とはいえ、移住してからまだ嫌な思いはしていません。この家を含めて、この場所に住むことができて満足しています！」
休日の過ごし方
休日の過ごし方をお伺いしました。
基本的には夫婦水入らずでゆっくりのんびり過ごし、一週間の疲れをリセットします。
リビングからの眺めが何よりも癒しスポットであり、この物件を選んで良かったと実感できるところです。
「窓から見える山と川と古い街の対比。青空から夕陽に変わる空の動き。その中にたまに映り込む飯電(飯坂電車)の風景、鳥のさえずり、本当に癒されます。」
「夜の飯電が通過する様子は、イルミネーションのようで本当に幻想的できれいなんです。目の前の川には蛍もいるんですよ。
先日は、食事中ふと窓を見たら、思いがけず花火大会も見ることができました。まさか自宅で眺められるとは思わなかったから嬉しかったですね。」
平日は、移住者の特権である湯めぐりパスポートをフル活用し、ほぼ毎日、近くの公衆浴場を利用していますが、休日は少し足を延ばして、市内の温泉巡りをすることもあります。
「移住して間もない頃、高湯温泉に一泊したのですが、近くにこんな秘湯のような場所があったんだと二人で驚きました。お湯の色やにおいが特徴的でとても良かったです。」と龍二さんは話します。
近々、土湯温泉に初めて宿泊予定とのことで、期待も高まります。
あわせて、ラジウム玉子（温泉卵）の食べ比べも、移住してからのご夫妻共通の興味の対象となりました。それぞれのお店で絶妙に味わいが異なるラジウム玉子、これからお二人の評価が塗り替えられていくのか否か、楽しみのひとつです。
今後の目標
今後の目標についてお伺いしました。
「車が届いたら行動範囲も広くなって、更に福島開拓が楽しくなりそうですね。あちこち回りたいなと。習い事や、釣りも始めてみたいと考えています。」と龍二さん。
「以前から家庭菜園に興味がありました。落ち着いたらベランダで、プランターで育てられるものからやってみても良いし、本格的にやるとなったら、その時に改めて畑付きの一軒家を探しても良いし、状況と環境に合わせて楽しめたら良いですね。」と美智枝さん。
穏やかでのびのびとした環境の中で、やりたいことの枠も広がります。
移住を考えている方へメッセージ
「悩んだり迷ったりするよりも、ひとまず定住交流課に相談してみると良いかと思います。補助制度のことなど、親切丁寧に説明してもらえたので、福島市を身近に感じることが出来るはずです。
見学やお試し移住もできるので、まずは福島市にお越しください。あとは何よりも出会いかな。」
