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更新日:2021年12月17日
窒素酸化物は自動車や火力発電所等の燃料を高温で燃焼するところで、空気中の窒素と酸素が結合することで発生します。窒素酸化物には、一酸化窒素(NO),二酸化窒素(NO2),一酸化二窒素(N2O),五酸化二窒素(N2O5)などの種類がありますが、一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO2)の環境に対する影響が大きいため、一般に窒素酸化物(NOx) とは、NO+NO2を指します。
特に、高濃度の二酸化窒素(NO2)は、のど、気管、肺などの呼吸器に悪影響を及ぼします。また、窒素酸化物(NOx)は、太陽の紫外線により光化学反応を起こして光化学オキシダント(Ox)を生成し、光化学スモッグの原因ともなります。
一酸化炭素は、酸素が欠乏した状態下で燃料が燃焼するときに発生します。大気中の一酸化炭素の人工的な発生源の主たるものは、自動車です。一般家庭では、ストーブや湯沸かし器、風呂釜などが不完全燃焼を起こして、一酸化炭素中毒の事故が発生することがあります。
大気中の炭化水素には、光化学反応性を無視できるメタン(CH4)と、メタンを除いたその他の炭化水素の非メタン炭化水素があります。非メタン炭化水素は、窒素酸化物(NOx)とともに光化学スモッグを発生させる原因物質となっています。非メタン炭化水素の主な発生源は、塗装施設やガソリンスタンド、自動車などです。
非メタン炭化水素には、環境基準が設定されていませんが、光化学スモッグの発生防止対策として指針値があります。
浮遊粒子状物質(SPM)は、大気中に浮遊する粒子状物質のうち、粒径が10µm以下のものをいいます。SPMには、工場などから排出されるばいじんや粉じん、ディーゼル車の排出ガス中に含まれる黒煙など人為的に発生するものと、土壌の飛散など自然発生源によるものがあります。
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