応急手当の仕方
私たちは、いつ、どこで、突然ケガや病気におそわれるか予測できません。
このようなとき、病院に行くまで、家庭や職場でできる手当てのことを「応急手当」といいます。ここに、応急手当の方法を紹介します。
ここを読んでイメージをつかんでいただけたら、次はぜひ救命講習会に参加してください。左画面の講習会案内で詳細を紹介しています。
心肺停止の場合(下記リンク先にコロナ禍における心肺蘇生法の手順を紹介しています)
大出血時の止血法
体内には、体重の8パーセント(体重60キログラムで4.8リットル)の血液が流れています。血液の20パーセントが急速に失われると出血性ショック、30パーセントを失うと生命に危険を及ぼすといわれています。
直接圧迫止血法
きれいなガーゼ、ハンカチなどで傷口に当て手で圧迫する(感染防止のため、ゴム手袋やビニール手袋などを使って、直接血液に触れないよう注意する)
ショックに対する応急手当
ショック症状とは
- 目はうつろとなる
- 呼吸は速く浅くなる
- 脈拍は弱く速い
- 冷汗が出る
- 表情はぼんやりしている(無欲状態)
- 唇は紫色か白っぽい(チアノーゼ)
- 体はこきざみに震える
ショックに対する応急手当
- 傷病者を水平に寝かせる
- 毛布等を膝の下に入れ両足を30センチメートルぐらい高くあげる
- ネクタイやベルトをゆるめる
- 毛布や衣服をかけ保温する
熱傷(やけど)に対する応急手当
熱傷の程度
- 1度…皮膚が赤色になる
- 2度…皮膚に水泡または、水泡が破れる
- 3度…皮膚が白くなる
1度や部分的な2度の熱傷は冷却する
- できるだけ早く、きれいな冷水で15分以上痛みがなくなるまで冷やす
- 十分冷やしてからきれいなガーゼを当てる
- 衣類を着ている場合は、衣類ごと冷やす
- 水泡を破らないよう注意する
- 薬品を塗ってはならない
広い範囲の2度や3度の熱傷のときは被覆する
- 広い範囲の熱傷の場合は、きれいなシーツ等で体を包む
- 3度の狭い範囲の熱傷は、きれいなガーゼやタオル等で被覆する
- 重症の熱傷は、冷やすことに時間を費やさず、早く医師の処置を受ける