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更新日:2017年3月1日
福島藩主が奉納した絵馬は28枚現存し、有形民俗文化財として福島市の指定をうけています。これらの絵馬は堀田氏により1枚、板倉氏により27枚が奉納されたもので、市内6カ所の社寺の所有となっています。今回展示した黒沼神社の絵馬7点は、現在ふれあい歴史館で保管されています。
板倉家では藩主による絵馬の奉納が恒例となっていたようで、期間の短い藩主や幕末の混乱期の藩主を除く歴代の藩主(7名)が奉納しています。絵馬には領内の政治的、経済的な安定や繁栄という願いがこめられ、黒沼神社のほか福島稲荷神社、板倉神社、大蔵寺、満願寺、文知摺観音といった格式の高い社寺や民衆の信仰をあつめた社寺に奉納されました。
題材は藩主の襲封にふさわしいめでたいものが多く、絵は当時のこの地方に於ける一流絵師の手によるものであり、福島の文化水準の一端を示していると言えます。材質は桐板で額は黒く塗られ、飾り金具や釘隠(くぎかくし)は丁寧に細工されています。絵馬に書かれた「源」姓は、板倉氏が清和源氏の流れをくむために本姓を名乗ったものです。
なお黒沼神社拝殿上部には、安政2(1855)年に福島城下の検断や御用商人により寄進された<花鳥図>、福島藩領の各村名主による<龍図>の奉納額(各2枚)が掛けられていますので、あわせてご覧ください。
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