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更新日:2019年6月7日

市政の近況報告-令和元年6月市議会定例会議 市長提案説明より-

  • 日時:令和元年5月31日(金曜日)
  • 場所:議場

 去る5月1日、天皇陛下が即位され、平成から令和へと新たな時代に移り変わりました。
 新しい時代を迎え、改めて日常の安全・安心を強化するとともに、令和の時代にふさわしい「伝統と革新」に意を用いながら、復興の歩みを加速し、平成に芽生えた創生の芽を大きく育ててまいりたいと考えております。

東北絆まつり2019福島について

 いよいよ明日、東北絆まつり2019福島が開幕します。東北を代表する6つの祭りがここ福島市に集結し、東北が一つになって、東日本大震災の記憶を未来に伝え、力強い復興の歩みと東北の魅力を国内外に向けて発信します。
 また、東京2020大会の開催を来年に控え、「復興五輪」の開催地として、気運醸成を図るとともに、多様な共生社会の実現に向けた要素を積極的に取り入れ、この祭りが新しい社会を先取りしたイベントとなるよう努めてまいります。
 さらに、50回目を機にリニューアルした「新・福島わらじまつり」を初披露するほか、「古関裕而のまち・福島市」としての催し、相馬野馬追など県内の祭りや伝統芸能との融合などにより、新しい福島の魅力をこの機会に強力にアピールしてまいります。
 令和に入って最初の大きなイベントとなるこの祭りを、多くの来場者に安全安心かつ存分に楽しんでいただけるよう、細心の注意を払って準備・運営をおこない、令和における明るいムードがより高まるよう努めてまいります。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組みについて

 大会の開催まであと1年余りとなり、東京2020大会のムードは高まってきているところであります。
 本市におきましては、5月に新体操日本代表合宿、7月には、ソフトボール女子日本代表合宿の受け入れ、大会1年前記念イベント、世界少年野球大会などの関連行事を開催し、東京2020大会に向け、競技開催のための準備とさらなる機運の醸成に努めてまいります。
 また、ベトナム大使館のご協力を賜り、ベトナムサッカー連盟と代表チームなどの合宿について合意したことを受け、本市にとって2カ国目となるホストタウンとしてベトナム社会主義共和国の登録申請をいたしました。
 ベトナムとは、これまでも民間関係団体などを中心に様々な交流がおこなわれており、また、本市には多くのベトナムの方が在住されていることから、これを契機に地域の活性化やインバウンドの推進を進めてまいります。
 なお、現在ホストタウン交流をおこなっているスイス連邦については、4月にスイスから柔道を学ぶ中高生が来福し交流事業を実施したところであり、7月には合唱団等の来福による交流コンサートの開催を予定しております。
 今後も文化、スポーツなどの多様な分野での交流を進め、未来につながる国際都市を目指してまいります。

中心市街地のまちづくりと公共施設の再編整備について

 風格ある県都を目指すまちづくり構想」に基づき、福島駅前交流・集客拠点施設や市役所本庁舎西棟、図書館の整備について、市民アンケートの結果を踏まえ、各検討委員会において、多角的な視点から県都にふさわしい施設の検討を進めております。
 5月25日には、福島駅東口に、「まちなか交流スペース」をオープンいたしました。この施設は、まちづくり団体など、市民による協議会が主導して内容や運用方法を検討していく、本市初の施設であり、休憩及び情報発信スペースのほか、交流・活動拠点としての活用を期待しております。
 新幹線乗降客の玄関となる駅西口においては、国内外の来訪者に対し、おもてなしと福島らしさをアピールするため、西口駅前広場の大庇の県産材による美装化をおこなうこととし、本定例会議に補正予算を提出しております。加えて、モンドセレクション3年連続最高金賞を受賞したふくしまの水で、のどの渇きを潤していただくため、7月中旬の完成を目指してももりん像の水飲み場を整備しております。
 今後におきましても、中心市街地の賑わい形成に向けた取り組みを推進してまいります。

古関裕而氏を活かしたまちづくりについて

 6月に、官民協働による協議会を新たに立ち上げ、「古関裕而のまち・福島市」にふさわしいまちづくりを推進する計画を策定していく予定であり、本定例会議に、本庁内の電話保留音の古関メロディーへの変更、古関裕而氏が作曲した校歌の音源の収集などの補正予算を提出しております。

待機児童対策について

 平成30年度におきましては、待機児童対策緊急パッケージを推進し、平成31年4月から市立認定こども園を3園開設したほか、認可保育施設の整備による保育定員の拡大や保育士の確保に努め、入所児童数は262人増加いたしました。
 しかしながら、入所申込者が300人以上増加したことにより、平成31年4月1日現在の待機児童数は、前年同期比で15人減少の97人となりました。
 一日も早い待機児童の解消を実現するため、今後におきましても、関係者の皆様との連携をより一層図りながら、緊急パッケージを進化・発展させ、各種対策を強力に推進してまいります。
 最近、子どもたちが被害者となる痛ましい事故・事件が相次いでおります。亡くなられたかたがたに哀悼の意を表するとともに、心身に傷を負ったかたがたの一日も早い回復をお祈りいたします。
 本市においても、子どもたちの安全の確保について改めて点検をおこない、その状況に応じ必要な対策を速やかに講じてまいりたいと考えております。

障がい者がいきいきと暮らせるまちづくりについて

 4月1日、手話言語条例が施行されました。これに伴い、私の記者会見の動画に手話通訳を入れて、市のホームページに掲載するとともに、市政だよりでは手話レッスンの連載をスタートし、併せて市公式ユーチューブでも動画を配信するなど、市民への手話の理解と普及を図っております。
 さらに、障がい者が製作した授産品を販売する「いきいき!ふくしマーケット」を、毎月、市役所食堂での福島圏域絆デーに合わせて開催することにいたしました。
 「いきいき!ふくしマーケット」は、東北絆まつり2019福島においても、東北各地の授産品の出品もいただいて開催することとしております。今後とも、こうした取り組みを通じて、障がい者の所得向上に努めてまいります。

除染に伴う除去土壌の現場保管の解消について

 除去土壌については、保育所・幼稚園及び小・中学校等からは今年度末を、住宅からは令和2年度末を目標に仮置場への搬出を進めております。
 本年4月末現在、保育所・幼稚園等は約82%の111件、小・中学校等は約86%の79校、住宅は約72%の5万6,470件について、仮置場等への搬出が完了いたしました。
 また、仮置場等から中間貯蔵施設への輸送につきましては、4月末現在で全体の約12%の13万6,500立方メートル余の輸送が完了しました。
 引き続き、除染に伴う除去土壌の現場保管解消と仮置場から中間貯蔵施設への輸送の早期完了に向け、計画的かつ着実に進めてまいります。

新たな福島市総合計画について

 2021年度から5年間のまちづくりの指針となる新たな総合計画は、これまでの基本構想と基本計画を統合した「まちづくり基本ビジョン」と、これまでの実施計画に代わる「新しい実行プラン」の2層構造とし、将来を見据えたまちづくりのグランドデザインを示すとともに、政策の方向性、重点施策や分野ごとの個別施策などを定めてまいります。
 策定にあたりましては、学識経験者、有識者で構成される「ふくしま新ステージ有識者懇談会」を設置し、本市の目指すべき将来像などにご意見をいただくほか、高校生や大学生、無作為に選んだ市民の皆様、公募による参加者など、全体で100名規模の市民の皆様で構成される市民ワークショップ「総合計画Yu-Me(ゆめ)会議」を設置し、多世代かつ多種多様な立場のご意見を反映させるなど、開かれた市政の考えのもと、これまで以上に、市民の皆様との対話やコミュニケーションを重視し、策定してまいります。

福島圏域における連携の取り組みについて

 5月20日に開催した福島圏域連携推進協議会総会において、連携市町村の負担金により、新たに広域連携セミナーを開催するほか、継続事業として、福島圏域出会いの場創出事業や道の駅等スタンプラリーなど、圏域の強みを生かした事業を実施し、連携を深めていくことを全会一致で決定いたしました。
 今後も、引き続き圏域市町村との広域連携を強力に推進するとともに、連携中枢都市圏の形成に向けて協議を進めてまいります。
なお、議会におかれましても、福島圏域議会議長連携推進協議会を組織し、連携を進められていることに対し、深く感謝申し上げます。

新ロゴマークの作成について

 昨年度末、本市の新キャッチフレーズが「実・湧・満・彩(み・わく・まん・さい) 福島市」に決定いたしました。
新キャッチフレーズには、豊富な特産物や観光資源等に恵まれ、人を惹きつける様々な魅力をもつ本市を、実際に体感しないと分からない魅惑満載のまちと表現し、多くの人に訪れてもらいたいとの思いが込められています。
 現在、新キャッチフレーズをイメージしたロゴマークを募集しており、8月を目途に決定いたします。今後、これらを効果的に活用し、様々な機会を捉えて、県内外、そして海外へ向け、本市の魅力を力強くアピールしてまいります。

吾妻山の火山活動状況について

 吾妻山の噴火警戒レベルは、昨年9月15日に2に引上げられた後、本年4月22日に1へ引き下げられましたが、5月9日に活発化の兆候が見られ、ふたたび2へと引き上げとなりました。
 市民の安全を第一に、今後も気象台等の情報を注視しながら、情報の周知に努めるとともに、規制区域の外側に位置する市内の各温泉地等については安全であることなど、正確な情報を引き続き内外に発信してまいります。

総合防災訓練について

 5月11日、いわゆる8.5水害で大きな被害があった阿武隈川・荒川の合流点付近におきまして、大雨・洪水時の対応を想定した防災訓練を開催いたしました。今回は、昨年の西日本を中心とした豪雨災害の教訓を踏まえ、市の防災訓練としては初めて、出水期前の開催とし、住民の皆様の自衛隊車両などによる避難訓練など、実効性のある訓練を実施いたしました。
 今後におきましても、市民の皆様や民間事業者、また、警察や各種防災関係機関との連携を深め、防災体制の充実、強化と地域防災力の向上に努めてまいります。
 なお、ハード面の防災対策については、本市の要望が実り、国の緊急三カ年対策の一環として、阿武隈川の3カ所において、堤防の補強工事が着工しております。

春の観光振興について

 花観光の中心となる花見山につきましては、本年は3月30日から、来訪者の受入れをおこないました。降雪などの影響もあり、前半は出足が鈍い状況でしたが、天候の回復や福島県立美術館における伊藤若冲(じゃくちゅう)展との相乗効果もあり、期間中の来訪者数は、昨シーズンと比較して1.3倍の約23万4,000人となりました。また、4月13日には、一日当たりとしては震災以降最も多い3万9,000人の皆様においでいただきました。
 なお、海外からの観光客についても、タイ、台湾、ベトナムなどのアジア圏を中心に昨年以上の来訪者があり、アメリカなど欧米諸国からの来訪者についても増加傾向にあることが確認できました。
 また、今回は本年4月に策定した「花観光振興計画」に基づき、花見山や飯坂町の花ももの里、飯野町の花やしき公園などと連携し、開花情報やアクセス情報などを相互に提供しながら、周遊促進に努めたところであり、今後におきましても、「花観光振興計画」の検証、充実を図りながら、花観光を推進してまいります。

土湯温泉について

 土湯温泉につきましては、平成26年度に都市再生整備計画を策定し、事業を進めてまいりましたが、このたび「中之湯」、「土湯温泉観光交流センター」、「土湯温泉まちおこしセンター」、道路美装化、ポケットパーク、修景整備など、全事業の完了を迎えました。そして、5月24日から26日の3日間、土湯温泉町地区まちづくり協議会の主催で「土湯温泉復興祭」が開催され、市内外から多くの皆様にお越しいただいたところであります。
 当該事業により新たな土湯温泉に再生されましたが、これはゴールではなく新たなスタートであります。今後とも、地域が主体となって温泉街の魅力向上とストーリー性のあるまちづくりを一層進めることを期待するものであり、本市としては、これを支援しながら、本市の観光振興を推進してまいります。

企業立地について

 このたび、東京理科大学発のベンチャー企業が、JR福島駅西口の駅前に研究開発拠点を設置することになり、3月29日に立地基本協定を締結いたしました。
 この企業は、介護福祉や建設業、農業等の現場で使われる装着型作業支援ロボットの開発・製造を手掛けており、その革新的な技術や成長可能性が世界的に高く評価されています。
 このような、世界的にも有望なベンチャー企業の進出は、地域への大きな刺激となるとともに、ビジネスチャンスの拡大や本市が目指す健康産業の集積を促進するものと期待しております。
 今後におきましても、積極的な企業誘致活動の展開によって、雇用の創出と地域経済の活性化を図り、「産業・まちに活力ふくしま」の実現に取り組んでまいります。

大笹生地区の道の駅整備について

 大笹生地区の道の駅整備につきましては、今年度より商工観光部内に道の駅整備室を新設し、一元的に検討・整備を進めております。5月26日には、整備の目的や機能、スケジュール等の情報を市民の皆様と共有するため、「(仮称)道の駅ふくしま キックオフミーティング」を開催いたしました。
 また、公共施設の戦略的再編に伴い、市民会館機能を他施設に承継することとしていることから、現在多くの市民に利用されている同館内の屋内遊び場機能を「道の駅」の新たな魅力のひとつとして、同敷地内にリニューアル移転整備することといたしました。
 今後も、市民の皆様と広く情報を共有しながら、令和4年春のオープンに向け、整備を進めてまいります。

新福島市斎場について

 新福島市斎場につきましては、5月18日、供用開始となりました。用地提供者様をはじめ、地元関係各位のご指導とご協力に、改めて感謝と御礼を申し上げます。
 当該整備にあたりましては、火葬炉の増設、お別れ室の個室化など、利用環境のより一層の向上に意を用いてまいりました。今後は、旧斎場解体撤去工事及び2期造成工事として駐車場の整備などを進めてまいります。
 斎場は、市民生活に欠かすことのできない重要な施設のひとつです。安定した維持管理、運営に努め、大切な人とのお別れの時間を心安らかにお過ごしいただける施設としてまいります。

これまでお話しした内容一覧

このページに関するお問い合わせ先

総務部 秘書課 秘書係

福島市五老内町3番1号

電話番号:024-525-3702

ファクス:024-534-4545

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