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更新日:2019年12月4日

市政の近況報告-令和元年12月市議会定例会議 市長提案説明より-

  • 日時:令和元年12月2日(月曜日)
  • 場所:議場

令和元年台風19号による11月25日現在の被害状況と対応等について

 まず、家屋等の被害状況につきましては、罹災証明書の発行申請が1,158件あり、その約99%にあたる1,149件について家屋被害判定を完了し、その内訳は床上浸水が522件、床下浸水が516件、その他が111件であります。そのうち、被害判定完了分の約94%にあたる1,087件について交付を完了しております。
 また、罹災証明書発行の電子申請や、生活再建手続きの一部について罹災証明書の添付を省略とするなど、手続きの簡素化に新たに取り組んだほか、災害見舞金の速やかな交付を進めるなど、被災されたかたがたの生活再建支援に努めているところであります。
 次に、農林業被害につきましては、農地の冠水や土砂流入による農作物等への被害のほか、農業用水路や農林道における法面崩落等の甚大な被害が発生しており、本市における被害額は約9億円となっております。
 また、道路や河川等につきましても、法面や路肩の崩落、土砂崩れ、護岸崩落や河床洗掘など多くの被害が発生いたしました。
先の緊急会議においてご議決をいただきました補正予算の速やかな執行により、農業の担い手の営農再開支援や、農業・土木施設等の早期復旧に努めているところであります。
 近年、自然災害は激甚化しており、今回の災害による諸課題について速やかに検証を進めるとともに、ハード・ソフト両面からの被害の未然防止や災害時の対応強化が必要であります。
 ハード面におきましては、国の「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」と連携し、今年度創設された「緊急自然災害防止対策事業」を活用し、本定例会議に、農業排水路の洪水による災害防止のための護岸改修、大雨時の浸水被害を未然に防ぐ河川の河道掘削、祓川溢水時の初期対応時間の確保と浸水被害の軽減を図る雨水貯留施設整備の補正予算を提出いたしました。
 ソフト面におきましては、地域における防災訓練や防災講話等を通じて、市民の皆さまが自ら情報を得、自分の命は自分で守るという自助の意識の醸成を積極的に進めてまいります。
 また、来年2月には、改訂しました吾妻山火山防災マップを全戸に配布するほか、内水ハザードマップについても、現在、全戸配布に向けて作成中であり、様々な災害に対する備えと防災意識の向上に努めてまいります。
 災害対策につきましては、昨今の異常気象にかんがみ、国を挙げてグレードアップし取り組んでまいらなければなりません。このため、関係省庁等に対し、被災者支援や早期復旧の推進と合わせて、河川整備など災害対策の強化を強く働きかけているところであり、今後、国・県等の関係機関と連携しつつ、自助・共助・公助のバランスのとれた災害対策の強化を推進してまいります。

「第31回ふくしま駅伝」について

 一方、台風19号による衝撃が冷めやらぬ中、「第31回ふくしま駅伝」において、本市チームが気持ちを一つにタスキを繋ぎ、一度もトップの座を渡すことなく、14年ぶりに総合優勝を果たしたことは、市民に大きな感動と力強いエールを届けてくれました。
 また、本市出身の佐々木真菜さんが、先月ドバイで開催された世界選手権の女子400メートルで好成績を残し、東京2020パラリンピック代表に県勢第1号として内定いたしました。
 佐々木選手の大舞台での活躍を大いに期待するとともに、年が明ければ2020年、いよいよ東京2020大会本番、そして古関裕而ご夫妻をモデルとした朝ドラ「エール」の放送が始まります。こうした明るい話題を弾みとして、東京2020大会に向けた準備と、福島の新ステージに向けた取り組みを加速してまいりたいと存じます。

東京2020大会に向けた取り組みについて

 10月末、福島商工会議所と商店街が、オリンピックエンブレムをあしらった街灯フラッグを福島駅周辺に掲出いたしました。
 11月には、ふくしま・ベトナム友好協会をはじめとする民間団体との連携により、スイス・ベトナム両国の食や文化など、それぞれの特色を生かしたホストタウンフェスティバルを開催し、多様な交流を実施したところであります。
 また、10月にはスイス連邦を相手国として、共生社会の実現を図る「共生社会ホストタウン」に応募いたしました。「誰にでもやさしいまちふくしま」の実現に向けた取り組みも進めてまいります。

古関裕而氏を活かしたまちづくりについて

 現在、「古関裕而のまち・ふくしまシンフォニー」に基づき、古関氏をレガシーとしたまちづくりと、文化・観光振興の取り組みを進めているところでありますが、本定例会議に、(仮称)古関裕而ストリートとして位置付けた駅前通りからレンガ通りにおける同氏の楽曲再生装置整備や、古関メロディーが楽しめる福島駅発着の(仮称)古関メロディーバスの導入に向けた補正予算を提出いたしました。
 また、11月には、歌手の加藤登紀子さんなど一流の音楽家を招いて、市音楽堂で「古関裕而記念音楽祭」を開催し、1,700人以上のお客様にご来場いただき、素晴らしい古関メロディーを心ゆくまで堪能していただいたところであります。
 さらに、朝ドラ「エール」を契機とした関係人口の拡大や地域経済活性化の取り組みとしまして、9月に「福島市ロケツーリズム推進会議」を立ち上げ、11月には、市内の商工団体や観光事業者を対象に、「朝ドラがもたらす波及効果に関する講演会」を開催いたしました。当日は、予定人数を大幅に超えるかたがたのご参加を頂き、今後の取り組みに対する機運が大いに高まったところであります。
 今後も、関係団体との連携を一層深め、ワンチームで「古関裕而のまち・ふくしま」にふさわしいまちづくりの推進と、「エール」効果を最大限享受できるよう観光客のかたがたの受入れ環境整備を進めるとともに、注目を集めるこの機を逃さず、本市への新たなロケ誘致に積極的に取り組んでまいります。

新たな福島市総合計画の策定状況について

 計画策定に向け、多世代かつ多種多様な立場の113名で構成する「総合計画Yu-Me(ゆめ)会議」を5回開催し、10月には今年度の集大成として福島市の未来をテーマとした「ゆめ新聞」を作成いたしました。
 また、「ふくしま新ステージ有識者懇談会」は3回開催し、本市の目指すべき将来像や政策の方向性等について活発な議論がなされました。
 今後は、両組織での意見を踏まえ、10年先を見据えたまちづくりのグランドデザインを示す「将来構想」や、政策の方向性を示す「基本方針」の検討を進めてまいります。

移住定住の促進について

 本市に移住を考えているかたがたを全力で応援する「ふくしまで暮らそう!ジブン色の新生活応援宣言」を10月に発表し、移住ワンストップ相談窓口を開設いたしました。先輩移住者などに本市と移住者を結ぶ水先案内人として活動していただく、「福島市移住応援サポーター制度」も新たにスタートいたしております。
 また、11月8日には、空き家対策事業として「福島市空き家バンク」の運用を開始し、空き家の利活用による本市への移住・定住の促進を強化したところであります。
 今後も、移住・定住の受け皿として、本市の魅力や情報の発信とUIJターンへの積極的な支援を実施してまいります。

バリアフリー推進パッケージの取り組みについて

 9月30日、バリアフリー推進のキックオフミーティングを開催し、233名のバリアフリー推進パートナーの皆様に参加いただきました。当日は、官民一体で「誰にでもやさしいまち ふくしま」の実現を目指す取り組みを次世代に繋いでいくことを宣言したほか、講演会や座談会で心のバリアフリーや本市の目指すべき姿について理解を深めました。
 10月10日には、福島駅周辺の広場や歩道等を障がいのある人とない人が一緒に歩きながら、危険な箇所、不便な点について確認する「まち歩き総点検」をおこないました。
 その結果を踏まえ、本定例会議に、福島駅周辺道路や福島駅前広場、公共施設等のバリアフリー改修にかかる経費について、補正予算を提出したところであります。
 また、援助や支援を必要とする方のヘルプマークにつきましては、10月下旬に本市独自のヘルプカードを作成・配布したほか、ヘルプマークステッカーを福島交通路線バスや飯坂電車の優先席付近に貼っていただくなど、その普及推進と啓発に努めているところであります。
 今後も、これらの取り組みを継続し、ハード・ソフト両面からのバリアフリー化を推進してまいります。

信夫山の資源を活かしたまちづくりについて

 11月11日に学識経験者や有識者等で構成します「信夫山の資源を活かしたまちづくり検討委員会」を設置いたしました。
 今後は、守るべきものは守り、活用すべきは活用するとの考えのもと、信夫山の課題を踏まえた保全や活用、福島駅前周辺と信夫山との回遊性向上に向けた取り組みなど、基本的な方針の検討を進めてまいります。

健都ふくしま創造事業について

 このたび、東京2020大会開催を契機とした、市民一人ひとりが自分の健康の目標を掲げ、楽しみながら目標達成を目指す健康づくり活動が、「beyond2020(ビヨンド 二―ゼロニ―ゼロ)マイベストプログラム」として東北で初めて認証されたところであり、引き続き、市民総ぐるみの健康づくりを推進してまいります。
 受動喫煙防止対策につきましては、「市の公共施設における受動喫煙防止対策の強化」や「JR福島駅前広場及び周辺区域における受動喫煙防止対策の強化」「受動喫煙防止条例の策定」を3つの柱といたしまして、取り組みを進めてまいります。
 また、「高齢者元気アップ事業」として、各地区にボッチャなどニュースポーツ用具を配置いたしました。11月9日には、パラリンピアンを含むボッチャ日本代表「火ノ玉ジャパン」の強化選手を迎え、多くの市民の参加のもと、ボッチャの地区対抗交流記念大会を実施いたしております。
 今後も、気軽にできるニュースポーツを通して、子どもから高齢者まで世代を超えて楽しく交流することで、生きがいづくりや健康増進を図る取り組みを進めてまいります。

待機児童解消に向けた取り組みについて

 本年10月1日現在の待機児童数は112人となり、本年4月1日との比較では15人の増加、昨年同時期との比較では30人の減少となりました。
 11月21日開催の待機児童対策推進会議におきましては、待機児童解消に向け、保育士の確保が特に重要となることから、保育士の就労支援や労働環境の改善等の取り組みについて協議したところであります。
 今後も、待機児童対策緊急パッケージによる保育の受け皿の拡大と保育士の確保を推進し、待機児童の早期解消を目指してまいります。

除染に伴う除去土壌の現場保管の解消について

 除去土壌につきましては、保育所・幼稚園及び小・中学校等からは今年度末を、住宅からは令和2年度末を目標に仮置場等への搬出を進めております。
 本年10月末現在、保育所・幼稚園等で約90%、小・中学校等で約86%、住宅では約85%が仮置場等への搬出を完了いたしました。
 また、仮置場等から中間貯蔵施設への輸送につきましては、10月末現在で全体の約27%の輸送が完了いたしております。
 今後も、現場保管の解消と中間貯蔵施設への輸送の早期完了に向け、計画的かつ着実に取り組んでまいります。

十六沼公園のサッカー場整備事業について

 天然芝サッカー場が10月26日に完成し、11月から供用を開始しました。クレーサッカー場の人工芝化も今月中に完成し、供用開始の予定であります。これにより、天然芝2面、人工芝3面を使用することが可能となり、各種大会の開催やスポーツ合宿の受け入れなど、本市観光との相乗効果による交流人口の拡大や地域活性化が促進されるものと期待しております。

企業立地について

 このたび、福島工業団地内の民間所有の遊休工場用地に、はん用機械器具製造業及び非鉄金属製品製造業の2社が立地することとなり、10月7日に立地基本協定を締結いたしました。
 さらに、自動車部品の保管・輸送等を専門におこなう企業が、東北地方への初めての進出として福島おおざそうインター工業団地に立地することとなり、11月25日、立地基本協定を締結したところであります。
 これら3社の立地によりまして、15名の新規地元雇用に加え、県外からの転入者も見込まれており、地域経済の活性化と定住人口の増加に寄与するものと考えております。
 また、福島おおざそうインター工業団地整備が、間もなく完成する見込みであり、多数の企業からの問い合わせもいただいていることから、当初の予定より時期を早め、本日より第3期予約販売を開始したところであります。
 今後も、地域の物的・知的資源を生かした「福島らしい」産業の集積と振興を図り、地域経済の活性化と雇用の創出に努めてまいります。

ICT導入推進の取り組みについて

 市民サービスの向上、業務改善や事務効率化を目的に、福島スマートシティプラン2019として取り組みを進めております。AIを活用した保育所入所選考、罹災証明システム開発、市長用務でのモバイルワーク導入、各所属へのICT推進員配置、RPAの実証実験など、ICT導入に向けたあらゆる取り組みを推進することで、スマートシティ実現の加速化を図ってまいります。

これまでお話しした内容一覧

このページに関するお問い合わせ先

総務部 秘書課 秘書係

福島市五老内町3番1号

電話番号:024-525-3702

ファクス:024-534-4545

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