福島市保健所感染症だより

感染症の流行状況や予防のポイントを市民の皆さまへ広くお知らせするため『福島市保健所感染症だより』を発行しています。

感染症についての正しい知識・予防法を知り、感染症予防に役立てましょう!

(参考)

 

最新号

最新号の内容

一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けて重症化を予防!

ウイルス性肝炎は、肝炎ウイルスに感染して肝臓の細胞が壊れていく病気です。

国内の感染者数は200万人を超えると推定されています。

感染を確認する唯一の方法血液検査です。

検査による早期発見と、その後の適切な治療で、肝硬変や肝がんへの重症化を予防できます。

肝炎ウイルス検査の受けかた(福島市に住所があり、過去に肝炎ウイルス検査を受けたことがないかたが対象です)

感染リスクの高い行為

肝炎ウイルスに感染している人の血液や体液に接触することで感染します

  • 性交渉
  • 歯ブラシやカミソリの共有
  • 母子感染
  • 入れ墨やピアスなどの不適切な処置

こんなことでは感染しません

  • 会食や会話、握手
  • 入浴やプール
  • 食器の共有
  • トイレの便座
  • つり革や手すりの接触

感染予防の方法や感染の心配がない行為など、ウイルス性肝炎について正しく理解して、偏見や差別をなくしましょう

夏に流行しやすい感染症にご注意ください!

咽頭結膜熱(プール熱)

潜伏期間

5日から7日

症状

発熱、のどの痛み、結膜炎

感染経路

飛沫感染、接触感染

手足口病

潜伏期間

3日から5日

症状

2~3mmの水疱を伴う発しん(口の中や手のひら、足の底等)

感染経路

飛沫感染、接触感染、糞口感染(便と一緒に排せつされたウイルスが口に入って感染すること)

ヘルパンギーナ

潜伏期間

2日から4日

症状

発熱、のどの痛み、食欲不振等

感染経路

接触感染、糞口感染

予防

  • 流水石けんによるこまめな手洗いが重要
  • 咳エチケット場面や症状に応じたマスクの着用も大切
  • 糞口感染の場合は、発症後しばらくの間、便からウイルスが排泄されるため、オムツ交換時は手洗いが重要

結核の症状は、呼吸器症状だけではありません!

福島市では、毎年20人前後の患者が発生しており、高齢者に多く発生しています。

肺結核の主な症状

  • 長く続く咳
  • 発熱

注意が必要な症状

  • 食欲低下
  • 体重減少
  • 全身のだるさ
  • 微熱
  • なんとなく元気がない
高齢者の場合

高齢者は発症してもはっきりした症状が出にくいため、夏バテ症状と見分けがつきにくく、悪化してから判明する場合があります

受診の目安

症状が2週間以上続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう

結核健診の受けかた

65歳以上のかたは、市民検診(肺がん検診)が結核健診を兼ねています

受診日当日に70歳以上のかたは無料

  • はっきりした症状がなくても、胸部レントゲン検査により結核を早期に発見できます。
  • 結核健診を受けたことがないかた、定期的に胸部レントゲン検査を受ける機会がないかたは、ぜひ市民検診をご活用ください。

夏休みに海外旅行へ行く皆さんへ

海外には、国内に存在しない感染症や高い頻度で発生している感染症があります。

これまでに自分が接種した予防接種を母子手帳などで確認し渡航前に必要なものは、余裕をもって接種しましょう。

 

過去の記事

感染症の流行状況について

福島県では、福島市を含めた福島県内の感染症の発生状況について、週報や月報を取りまとめています。

感染症予防の参考にしてください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 保健所 感染症・疾病対策課 感染症対策係
福島市森合町10番1号 保健福祉センター
電話番号:024-572-3152
ファックス:024-525-5701
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