福島市保健所感染症だより

感染症の流行状況や予防のポイントを市民の皆さまへ広くお知らせするため『福島市保健所感染症だより』を発行しています。

感染症についての正しい知識・予防法を知り、感染症予防に役立てましょう!

(参考)

 

最新号

最新号の内容

12月1日は「世界エイズデー」

令和7年度「世界エイズデー」キャンペーンテーマ

「U=U 検出されない=性感染しない」

U=Uとは

「Undetectable(検出限界値未満)=Untransmittable(HIV感染しない)」の略です

エイズはHIV(ウイルス)に感染することで、体の免疫力が低下し、様々な感染症やがんを発症する性感染症です。感染しても、治療により血液中のウイルス量が抑えられている(検査をしても見つからない程度)状態が6か月以上続いているHIV陽性者からは、性行為によってHIVが感染することはありません。

HIVに感染するとどうなる?
  • 感染初期:HIV(ウイルス)に感染した体液が体の中に入ることで感染
  • 無症候期:症状はないが、体の免疫力が低下する
  • エイズ発症:様々な病気にかかりやすくなる
HIV感染初期からエイズ発症までの経過
予防~セーファーセックス(Safer Sex)を心がける~
  1. コンドームを正しく使用しましょう。
  2. 精液・膣分泌液・血液等に直接触れないようにしましょう。

HIVの感染力は弱く、飛沫感染はしません。

また、学校や職場等の日常生活(トイレの共有、プール等)で感染することはありません。
セーファーセックス(Safer Sex):性感染症に感染したり、感染させたりする可能性をできるだけ少なくしたセックスのこと

検査

 早期発見・早期治療でエイズ発症を防げます!

  • 症状があるかた

〈医療機関〉

男性は泌尿器科、女性は産婦人科で検査が可能です

陽性の場合、そのまま治療を開始できます

他の性感染症も検査できる

 

  • 症状がないかた

全国の保健所で、検査が可能です

 

<福島市保健所HIV検査>
日時:毎週木曜日午前(第5木曜日・祝日・年末年始を除く)
予約:オンラインまたは電話。予約が必要
匿名・無料で検査ができます!(梅毒も同時に検査できます)

 

梅毒の報告数が多い状況が続いています

福島市では、R7年第45週(11月3日から11月9日)時点で26件の報告があり、過去最多だったR5年に迫る勢いです。
初期の症状は軽度で痛みがなく、自然に治まるので、気づかないままパートナーへ感染させてしまいます。妊婦が感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染し、骨の異常や目の炎症、難聴等の症状がでることがあります。早く見つけ、適切に治療することが大切です。

症状

梅毒感染:性的接触等で粘膜や小さな傷から体の中に入り感染

第1期:感染部位にしこり、股の付け根のリンパ節が腫れる

第2期:手のひらや全身に赤い発疹が出る

第3期:皮膚や筋肉、骨等にゴムのような腫瘍ができる

予防
  • 性行為の際は、コンドームを正しく使用しましょう。キスでも感染することがあります。
  • 皮膚や粘膜に気になる症状がある場合は性的接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう!
  • 梅毒に感染していると、HIVにも感染するリスクが高くなります。
     
検査

早期に発見し、きちんと治療を受ければ治ります。
しかし、完治してもまた感染する可能性があります。心配なことがあったら、早めに検査を受けましょう!

他の性感染症については、福島市ホームページ「性感染症」をご覧ください

年末年始の海外旅行を安全に楽しむために!

海外には、日本に存在しない感染症や日本より高い頻度で発生している感染症があります。
楽しい旅行にするために、出発前に感染症に関する正しい知識と予防方法を身につけましょう。

過去の記事

感染症の流行状況について

福島県では、福島市を含めた福島県内の感染症の発生状況について、週報や月報を取りまとめています。

感染症予防の参考にしてください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 保健所 感染症・疾病対策課 感染症対策係
福島市森合町10番1号 保健福祉センター
電話番号:024-572-3152
ファックス:024-525-5701
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