福島市保健所感染症だより

感染症の流行状況や予防のポイントを市民の皆さまへ広くお知らせするため『福島市保健所感染症だより』を発行しています。

感染症についての正しい知識・予防法を知り、感染症予防に役立てましょう!

(参考)

 

最新号

最新号の内容

 

9月24日~30日は結核予防週間・呼吸器感染症予防週間です

結核予防週間の標語 ~長引いた 咳に結核 疑って 早い受診につなげよう~

呼吸器感染症予防週間の標語 ~手洗いマスク 習慣づけて 防ごう呼吸器感染症~

結核

結核は呼吸器感染症のひとつです。『過去の病気』と思われがちですが、今も世界で毎年100万人以上が命を落としており、日本でも毎年1万人を超える新たな患者が発生しています。

福島市でも、毎年20人前後の患者が発生しています。

 

特徴
  • 高齢者の患者が多い:戦前戦後の時代に感染したかたが、加齢や病気等により免疫力が低下して発病。(75歳以上が全体の約半数!)
  • 外国生まれの患者が増加:アジア諸国等では、結核が今もまん延している国があります。
主な症状
  • 2週間以上続く咳
  • 発熱
こんな症状も結核かも?!
  • 食欲の低下
  • 体重の減少
  • 全身のだるさ
  • 微熱
  • 寝汗
  • なんとなく元気がない

※高齢者は発病してもはっきりした症状が出にくいため、診断に時間がかかる場合があります。

予防・早期発見のポイント
  • 年に1回胸部レントゲン検査を受けましょう。
  • 65歳以上のかたは、市民検診の「肺がん検診」が「結核健診」を兼ねています。
  • 受診日当日に70歳以上のかたは無料です!
  • 症状が2週間以上続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
  • 生後5~8か月のお子さんはBCG接種をし、発病や重症化を防ぎましょう。
  • バランスの良い食事十分な睡眠適度な運動、規則正しい生活で、免疫力を高めましょう!

レジオネラ症

水中や土壌など自然界に広く存在するレジオネラ属菌が原因で起こります。特に幼児や高齢者、病気等により免疫力が低下しているかたは発病のおそれが高いとされています。菌は水温20℃~50℃で増殖し、人から人へは感染しません

病型 レジオネラ肺炎(重度の肺炎) ポンティアック熱(一過性、自然に治癒)
症状

発熱、呼吸困難、吐き気、意識障害等

発熱、全身性倦怠感、頭痛、筋肉痛等
潜伏期間 2~10日 1~2日
感染経路

汚染された細かい霧やしぶき・粉じんを吸い込むことで感染(多くは感染経路が不明)

 

予防のポイント
  • 浴槽やシャワーヘッド:体の汚れを洗い流してから浴槽に入る。定期的に清掃して汚れやぬめりを落とし、浴槽の水は毎日交換する。
  • 加湿器等:水は継ぎ足しをせず、毎日取り替えて容器にこまめに洗浄する水道水を使用する
  • 長期間使用しない時は、水を抜き、容器を乾燥させる。

※非加熱型の超音波式加湿器はレジオネラ菌が繁殖しやすい。

※レジオネラ菌:60℃では5分で殺菌

  • 粉じんが発生する作業(家庭菜園等)は、吸い込まないようにマスクを着用

RSウイルス

生後6か月以内に感染すると重症化しやすいので注意が必要です。

症状
  • 発熱
  • 鼻汁
  • 咳 等

※初めて感染した乳幼児の約7割は軽症で数日のうちに軽快しますが、約3割咳が悪化し、喘鳴(ゼーゼーと呼吸しにくくなること)や呼吸困難気管支炎の症状が増加します。

潜伏期間

2~8日

感染経路

飛沫感染、接触感染

予防のポイント
  • 日常的に触れるおもちゃ、手すり等はこまめにアルコールや塩素系の消毒剤で消毒
  • 流水と石けんによるこまめな手洗い
  • 咳エチケット、場面や症状に応じたマスクの着用

百日咳

ワクチン接種前の乳幼児重症化しやすいので注意が必要です。

症状
  • 激しい咳による無呼吸発作
  • けいれん
  • チアノーゼ(爪や口唇の色が紫色に見える状態)
  • 呼吸停止 等
潜伏期間

7~10日

感染経路

飛沫感染、接触感染

予防のポイント
  • 生後2か月からの予防接種(5種混合ワクチン)が有効
  • 流水と石けんによるこまめな手洗い
  • 咳エチケット、場面や症状に応じたマスクの着用

過去の記事

感染症の流行状況について

福島県では、福島市を含めた福島県内の感染症の発生状況について、週報や月報を取りまとめています。

感染症予防の参考にしてください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 保健所 感染症・疾病対策課 感染症対策係
福島市森合町10番1号 保健福祉センター
電話番号:024-572-3152
ファックス:024-525-5701
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