福島市保健所感染症だより

感染症の流行状況や予防のポイントを市民の皆さまへ広くお知らせするため『福島市保健所感染症だより』を発行しています。

感染症についての正しい知識・予防法を知り、感染症予防に役立てましょう!

(参考)

 

最新の福島市保健所感染症だより 令和7年6月号

福島市保健所感染症だより令和7年6月号(表面)
福島市保健所感染症だより令和7年6月号(裏面)

最新号の内容

虫媒介の感染症に注意しましょう!

福島県では、第18週(4月28日~5月4日)に今年度初めてのつつが虫病発生報告がありました。これからの季節は、蚊やダニが多くなるため、野外活動や農作業、レジャー等で山に行く際には、しっかりと対策をしましょう。

ダニが媒介する感染症

  • 日本紅斑熱
  • つつが虫病 など

【症状】頭痛や高熱、発疹、刺し口の腫れ等

蚊が媒介する感染症

  • 日本脳炎
  • デング熱
  • ジカウイルス感染症 など

【症状】発熱、頭痛、倦怠感等
(注意)妊娠中にジカウイルスに感染すると、先天性障害を持った子どもが生まれる場合があります

蚊・ダニにかまれないポイント

  • 肌の露出を少なくする(長袖、長ズボンの着用や足を完全に覆う靴、首にタオルを巻く)
  • 明るい色の服を着用する
  • 虫よけ剤を使用する(ディートやイカリジンが含まれるものが良い)

(注意)ディートの使用は年齢制限があります

  • 屋外活動後に入浴をし、咬まれた跡がないか確認する
  • 上着や作業着は家の中に持ち込まない

 

ダニにかまれた時の対処法

  1. 無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科など)で処置をしてもらう
  2. 咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状がでた場合は速やかに医療機関を受診する

(受診時に医師に伝えること)

  • 野外活動の日付や場所
  • 発症前の行動

 

予防接種の確認

蚊が媒介する日本脳炎は子どもの定期予防接種に含まれています
対象 1期:生後6か月以上7歳6か月未満
2期:9歳以上13歳未満

 

百日咳の報告が増加しています

福島県の百日咳報告数が過去最多となりました。福島市も昨年の同時期と比較し報告数が多い状況です。

特徴

小児が中心で、予防接種前の乳児が感染すると重症になる可能性もあり、家族内の感染に注意が必要

症状

  • 発作性けいれん性の咳
  • 無呼吸発作
  • けいれん等

予防

  • 予防接種が有効(免疫効果は5~10年程度)
  • 手洗いなどの基本的な感染対策の継続

食中毒にご注意ください

食中毒は年間を通して発生しますが、これからの時期は気温も湿度も高くなり、特に食べ物が傷みやすい季節です。

食中毒予防の3原則~つけない、増やさない、やっつける~

家庭でできる6つのポイント

1.食品の購入

  • 消費期限等の表示を確認する
  • 肉・魚は保冷剤と一緒にもちかえる

 

2.家庭での保存

  • 帰ったらすぐ冷蔵庫へ!
  • 冷蔵庫の中は詰めすぎない
  • 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に設定
     

3.下準備

  • こまめな手洗い
  • 肉・魚を切ったら包丁等は熱湯をかけ消毒
  • タオルやふきんは清潔なものに交換

 

4.調理

  • 中心部を75℃で1分以上の加熱
  • 調理途中な物は冷蔵庫へ

 

5.食事

  • 長時間室温に放置しない
  • 盛り付けは清潔な食器や器具を使用

 

6.残った食品

  • 怪しいと思ったら捨てる
  • 温めなおす際には十分に加熱(75℃以上)

 

保健所と消防本部合同で実践的な研修を行いました

新たな感染症に備えるため、感染症患者の療養管理・移送研修を実施しました。

日時

令和7年5月21日(水曜日) 午後1時30分~4時00分

会場

福島市保健福祉センター

参加者

福島市保健所職員及び消防本部職員

内容

  • 講話(保健所体制や事例の説明等) 
  • 療養についての相談から入院・移送調整の演習
  • 個人防護具の着脱 
  • 患者移送乗降演習(屋外) 

 

バックナンバー

福島県感染症発生動向調査について

福島県では、福島市を含めた福島県内の感染症の発生状況について、週報や月報を取りまとめています。

感染症予防の参考にしてください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 保健所 感染症・疾病対策課 感染症対策係
福島市森合町10番1号 保健福祉センター
電話番号:024-572-3152
ファックス:024-525-5701
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