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ホーム > 震災関連・安全 > 消防・救急 > 福島市消防本部 > 消防本部からのお知らせ > 熱中症にご注意を!「今からできる予防対策」
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更新日:2025年5月19日
例年、これからの時期は気温の上昇とともに熱中症による救急要請が増加します。
救急出動が増えると通報を受けてから救急車が到着するまでに時間を要することとなり、救える命が救えなくなる懸念があります。
熱中症を予防することは、ご自身だけでなく、誰かの命を救う事にも繋がります。
熱中症は、高温多湿な環境などに長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送が必要になることもあり、場合によっては死亡することもあります。
令和6年、福島市消防本部では170名の『熱中症』とみられる方を救急搬送しております。
一般的に呼びかけられている①暑さを避ける➁こまめな水分補給③部屋の中を涼しくすることは
もちろんのこと、暑さ指数(WBGT)等を意識するとともに、暑い時間帯の行動は避けるなど最大限の予防対策をとって頂きたいと思います。
・福島市消防本部管内では、過去5年間に982人の方が熱中症(疑いを含む)により救急搬送されました。令和6年の熱中症(疑いを含む)による救急搬送者数は170人で、令和5年と比較すると70人減少しました。
・熱中症にかかるリスクからみてみると、最高気温の上昇に伴い7月から搬送者数が急増(前6月と比較すると約4倍)し、本格的な夏となる7月にピークをむかえ、身体が夏に慣れてくる8月頃から搬送者数が減少傾向にあります。
夏が本格化する前の5月、6月上旬頃から日常的に運動する等の汗をかく習慣を身につけ、暑さに強い身体を作ることが予防対策となります。
資料中の気温等は気象庁の気象統計情報(福島市)の数値を使用しています。
・年代別では、80代が51人と最も多く、次いで70代が36人となりました。
熱中症にかかるリスクが高いのは、65歳以上の高齢者、次いで屋外での活動の機会が多くスポーツ時の運動強度が高い10代の若年層ということがグラフから読み取れます。
・年齢区分別では、65歳以上の高齢者が129人で全体の約5割を占め、そのうち約7割にあたる89人が75歳以上の後期高齢者でした。
熱中症による救急要請の発生場所は、【住宅】が76人で全体の4割以上を占めていました。また、65歳以上の高齢
者は【住宅】が65人で全体の38%を占めています。
熱中症というと直射日光があたる屋外のイメージをもたれる方が多いかとおもいますが、決して屋内だからといって
安心はできず、むしろ熱気がこもって高温多湿環境となって熱中症にかかるリスクが高まる傾向にあります。屋内では
エアコンを適切に使用するなどして予防対策をはかりましょう。
・救急搬送された170人のうち8時から19時の間に救急事案が集中しており、気温の上昇とともに救急事案が発生
し【11時に26件】、気温のピークを迎える時間にも救急事案が発生【14時に18件】しています。さらには屋内
【住宅】にいる昼時11時から14時の間は、住宅での熱中症による救急事案が多いと考えられます。
・救急搬送された170人のうち、約3割にあたる41人が入院の必要があるとされる【中等症】以上と診断され、そ
のうち1人は生命の危険があるとされる【重症】と診断されています。
・熱中症による救急搬送者数とWBGT値の関係を見てみると、WBGT値の上昇にと比例して、救急搬送者数の増加する傾向がみられます。
屋内、屋外関係なくWBGT値(暑さ指数)をこまめにチェックしておくことが大切になります。
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