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更新日:2024年5月29日
福島市古関裕而作曲コンクール審査委員長の作曲家池辺晋一郎さんと木幡浩福島市長が対談し、令和6年6月30日 にふくしん夢の音楽堂で開催する、「第二回福島市古関裕而作曲コンクール」の魅力を語りました。
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第二回福島市古関裕而作曲コンクールの詳細はこちら
【池辺さん】
古関裕而さんは、聴く人の職業、男女、地位とかそういうものを区別なく誰でも親しめるメロディーを書いた。それが冠になっているということは、そういうことを目指すコンクールということがわかるわけですよね。
古関裕而さんの作った音楽を継承したような、誰でも親しめる美しいメロディー、親しみやすい音楽というものを選び出そうという意図があって、どういうものが選ばれるか、どういう審査がなされるかということは、一般の方は誰でも興味があるのではないかと僕は思うので、非常に魅力的なコンクールだと思います。
【市長】
作曲家が世界に羽ばたいていくような、登竜門のようなコンクールを目指したいと思っています。
古関裕而作曲コンクールらしい、美しいメロディーを重視し、中学生や高校生のブラスバンドが理解して演奏できるような音楽を想定しているので、非常に親しみやすいコンクールになるのではないかと思います。
この大会後も、古関さんの曲のように、馴染んでもらえるような楽曲が生まれるコンクールにしたいと思っています。
【池辺さん】
まず吹奏楽というのは誰でも親しめるジャンルだと思いますね。
生音の音楽に接するというのが、少なくなってきている時代に、生の管楽器・打楽器の響きを会場で聴くのは非常にいい体験になると思う。
古関裕而さんの精神を受け継いだコンクールであれば、音の中に非常に親しみやすい旋律が隠れている。それを生で聴くというのは、忘れられない得難い体験になると思います。
【市長】
我々が普段聴いているコンサートの曲は、それまでにかなりの回数、再生されるとか演奏されたものが多いわけです。
コンクールでは、その場で創造されたものを初めて聴ける面白さ、古関さんの曲らしい、親しみやすい曲というものの原点をそこで聴けるという面白さが、このコンクールにはあると思います。
【池辺さん】
今のお話はやはり作曲の仕事をしていると、なかなか気がつきにくいところのご指摘をなされたので、非常に大事なことですね。
楽譜を書く仕事である作曲家にとっては、楽譜というのは単なる記号なんですよ。自分の中ではもう音が鳴っていて、それを他人に伝えるために、記号化する。初めて音になる瞬間というのは、作曲家からすると還流なんですよ。頭の中で鳴っていたものが戻ってくるわけです。
作曲家の頭の中にはこういう音が鳴っていたのかということが確かめられるわけで、これはある意味では、推理小説みたいなものでね、面白いと思うんですよね。
【池辺さん】
応募総数は第1回より減ったわけですけど、このコンクールはレベルとして一目で対象外だと分かるようなものが非常に少ないんですよね。ある程度の水準に達している。
吹奏楽というものを、中学や高校でやっている人口が非常に多いのだろうと思います。どういうふうに楽器を鳴らしたらいいか、吹奏楽の醍醐味、音の効果を知っている人が書いているなという感じがしますね。
【市長】
今回69曲の応募があり、うれしく思っています。
それから、タイトルにしても、聴いてみたいと思えるようなタイトルが作られていて非常に楽しみだなと思っています。
第1回に参加されたの方々のお話を聞いた際には、すごい情熱を持って、或いは関心を持って古関裕而作曲コンクールに参加いただいていることがわかり非常にうれしかったです。
地方の小さな街がやるコンクールに、皆さん関心を持って受けとめていただいていると感じています。
【池辺さん】
古関さんはもともと非常によく知られた作曲家であるし、特に歌とかね、そういうものの方が有名なんだけど、それに伴って、スポーツショー行進曲をはじめ吹奏楽の世界でもすばらしい作品を残しているので、古関裕而さんの作品を広く体験しようという意味では、これは大きなステップになると思いますね。
あちこちの都市で、音楽を通した発信っていうのは、非常に盛んになっていますけど、音楽の催しでそこ出身の、偉人の名前が冠になるってあんまりないですよね。そういう意味でこの古関裕而コンクールって非常に独特のユニークな発信の方法になっていると思います。自分たちの地方の特徴を発信するには、例えば、その地方の特産品とかね、或いは観光名所だけじゃないと思うんです。そこは、どういう人間を育んだかっていうことを発信するというのは、そこの土地の宣伝の仕方、主張の仕方として大きいと思いますね。
対談全文はこちらをご覧ください。
作曲家 池辺晋一郎さん×福島市長対談全文(PDF:345KB)
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