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更新日:2017年3月1日
朝に床の間や神棚にもちを供える。ゆずり葉や子孫が代々続く意味を込めて橙(だいだい)、干し栗、お金などで飾る。
雑煮(里芋、にんじん、大根、凍み豆腐、うさぎ肉など)、豆数の子、きんぴらごぼう、煮しめ、いかにんじん、大根と人参のなます、大根の柚子巻き、などのおせちを食べる。正月3日間とも朝は雑煮を食べる。地域によってはあんこもちを食べる。
この日の夕食は、麦飯にとろろをかけて食べると風邪をひかないと言われる。胃を休める意味もある。
「三日とろろ」
その年の豊作と無病息災を願って、朝に七草がゆをつくって食べる。まじないを3回繰り返して唱えながら、まな板の上で七草を切る。
※七草がゆのまじない「日本の国と唐土の国を渡らぬうちに何草ただく、七草ただく」「七草切るぞ、何切るぞ、唐土(とうど)の鳥の飛ばないうちに(飯坂地区)」など
「七草がゆ」
農初。新年最初の農業をはじめる日である。床の間の松をはずし、丸もち3個と一緒に田んぼに持って行き、ここで豊作祈願をする。松をさし、もちを供えて、くわで土を少しおこす。祈願したもちを持ち帰り、いろりで焼いて家族みんなで食べる。
あずきがゆを作って、家族全員で食べる。正月中に神棚や玄関などに飾っていた松をすべてはずし、重ねた松の上にお札やおかゆをのせて、畑まで運ぶ。畑に立てておいた棒にこれをくくりつけ、米を手にとってまいて礼拝する。(真夜中に行う地区もあった。)
「あずきがゆ」
みず木の枝に、小さく丸めただんごをさして神棚に飾り、その年の豊作を願う。
一家の主が、夜ふけに「なに追う、鳥追う、長虫(ヘビ)追う、ほーいほい」と唱えながら、ワラを束ねたもので地面を叩き、家の周りを三周する。悪運を追い払う。
年末から正月にかけて忙しく働いた女性たちは、この日は早くに布団に入り、体を休める。
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