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更新日:2017年3月1日

福島の食と年中行事 3月

3月3日(旧3月3日)(ひな祭り・桃の節句)

2月末になると、女の子のいる家ではひな人形を飾る。また摘んだヨモギで草もちをつき、白もちと食紅で赤くしたもちとを重ねて菱形に切り、ひし餅を作る。色は上から雪を表す"白"、花を表す"赤"、植物を表す"緑"の順番に重ねる。おひなさまにこのひし餅と根つきの生あさつき、あられをお膳にのせて供える。
寒のうちにカメに仕込んでおいたもち甘酒(ついたもちに麹を入れ、発酵させたもの)を湯でわって飲む。冷たいままでも美味しい。保存食である。

「ひし餅」「あさつきの酢味噌和え」「甘酒」

3月中旬(旧2月16日)(蚕祝い)

今年の蚕の「まゆ」の豊作を祈り、米やもろこしの粉を使って直径5センチメートルくらいのだんごを作る。それを「まゆ」にたとえ、きな粉をまぶして神様にお供えする。まゆだんごはたくさん作って、屋根裏で乾燥させてから保存する。こづはん(3時の軽食)の時によく食べる。

まゆだんご

3月18日~24日頃

春のお彼岸

墓参りをして先祖を供養する。彼岸の入りには「おこわ」を、中日にはもち米とうるち米を半つきにしてまるめ、あんこをからめた「ぼたもち」を供える。

おこわ」「ぼたもち

念仏講

当番の家の仏前で、集まった人で輪になり、「念仏かんかん」と唱えながら大きな数珠を繰りまわし、現世・来世の安穏を願う。専用の塗り椀でお膳を作り仏様に供える他、参加者で一緒に楽しく食する。

3月末頃

吾妻山に「種蒔きうさぎ」の残雪が出るころである。苗代に種まきがはじまる。
農作業が忙しくなってくるので、小昼(おやつ)に手軽で腹持ちの良い凍み餅を焼いて食べる。

凍み餅

他にこんなおやつも

  • 「あやめだんご」
    蚕の作業が一段落すると、手伝いの人に「あやめだんご」をふるまう。(うるち米を2晩水につけてもちのようにふかしつく。適当にちぎって塩にまぶした後に水洗いし、またふかす。ふけたら団子のように丸め、砂糖じょうゆにとろみをつけたタレをつけて食べる。)
  • 「玄米のおこし」「干し飯」
    余った種もみを焙烙(ほうろく)で炒ったり、油で揚げたりしてから、砂糖じょうゆをからめる。干したご飯(干し飯)を使えば年中食べられる。子どもたちに人気のおやつである。小魚を入れる場合もある。

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農政部 農業振興課 販売促進係

福島市五老内町3番1号

電話番号:024-529-7663

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