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更新日:2022年1月20日
皆様あけましておめでとうございます。福島市長の木幡浩です。
大雪に見舞われ、その対応に追われる年末年始となりましたが、本日は皆様多数のご参加をいただきまして誠にありがとうございます。
皆様方には、市政各般にわたりまして大変お世話になっておりますこと、この場をお借りして感謝を申し上げる次第です。
また、本日は、ご来賓として国会議員の先生方、地元選出の県議会議員の皆様、そして、真田議長をはじめ市議会議員の皆様に花を添えていただき、厚く感謝を申し上げます。
私としては、2期目を迎え最初の新年。2年ぶりに新年市民交歓会を開催できますこと、大変うれしく思っております。
大震災後10年となった昨年、コロナに翻弄された1年でありました。しかしながら、福島市では新総合計画を策定し、未来への道筋を描き、また、待機児童ゼロを達成するなど、様々な分野にわたって新たな施策が実現し、前進をした年でもありました。今後数年は試練の年が続くものと考えておりますが、今年こそは、コロナを越えて希望の未来への光が見える年にしていきたいと決意をしているところであります。
新型コロナへの対応につきましては、まん延防止等重点措置解除後、福島市では約70日にわたって感染者ゼロが続くなど、落ち着いた状況にあり、ワクチンの1、2回目接種を約9割の方に接種をいただいております。感染防止にご協力をいただきました市民の皆様、とりわけ献身的に従事いただいております医療・保健関係者の皆様に厚く御礼を申し上げる次第であります。
しかし今、明らかに流れが変わってまいりました。感染力の非常に強いオミクロン株による市中感染が全国各地で、そして、お隣山形県でも確認され、感染が急拡大しつつあります。改めて感染拡大への警戒を徹底しなければなりません。
本日、皆様に試行していただきましたワクチン検査パッケージの導入など、検査医療体制は強化しておりますが、市民の皆様には、改めて会食時のマスクなしの会話を控えるなど、基本的感染防止対策を徹底いただいますようお願い申し上げます。
ワクチンの3回目接種につきましては、一般高齢者は1か月前倒しをして、2回目から7か月後に接種を開始することとし、2月1日からスタートをいたします。高齢者以外の方の前倒しにつきましては、国のワクチン供給次第であります。国の小刻みな方針変更には現場でついていけない面もありますが、できる限り前倒しをして取り組んでまいる所存であります。
1、2回目の予約では皆様に大変ご迷惑をおかけいたしました。今回は、お一人お一人、予約開始日を設定して予約を分散させ、また、予約システムも改良し、そして地域毎に身近なスーパー、郵便局に予約サポーターを配置して、円滑な予約に取り組んでまいります。一方、新型コロナに原油高が追い打ちをかけ、厳しい市民生活と地域経済の再生に関しましては、国や県の施策に加え、市においても値引き型のエールクーポンの発行など独自の対策を進めます。今後も機動的に市独自の対策で市民生活と地域経済を下支えするとともに、コロナ後を見据えて、デジタル化など新たな変革を推進し、コロナ禍を乗り越えてまいりたいと考えております。
一方、コロナ禍で進行する人口減少をなんとしてでも食い止め、新しい福島を創生していかなければなりません。そのためには、福島らしさを生かしながら、あらゆる面で都市のグレードアップが必要ですが、とりわけ4つの要素プラス2の取組を重点に市政を推進してまいります。一つ目は、防災や共生社会、ゼロカーボンの取組を通じて実現する安全安心都市、二つ目は、子育て・教育で選ばれるまちを実現すること、三つ目は、農業にしても商工業にしても、将来にわたってやっていけるという仕事づくり、四つ目は、賑わいと文化であります。本日は、従来実施していた合唱がコロナ禍でできない状況になりましたが、先ほどの独唱のように逆に文化の色合いを強めて、今回試行させていただきました。そして、あらゆる分野にわたって必要なプラス2としてデジタル化と女性活躍を推進いたします。
今日はその中で、特に3つについて、お話申し上げたいと思います。
一つ目は、賑わいづくりです。街なかでは、この夏には新まちなか広場が完成し、市役所西側の市民センターも着工、そしていよいよ駅前の再開発事業も始まるなど、街なかの賑わいづくりの仕掛けは着々と進んでまいります。しかしながら、再開発ビルの完成まで、駅前通り南側の店舗はなくなり、中合閉店後、賑わいに貢献をしてまいりました市の街なか交流館も閉鎖することになります。街なかの火が消える危機にもなるわけであります。火を消してはなりません。そのため、若い人達にも参加いただいて、街なか再生の新たな枠組みをつくり、力を合わせて賑わいを保っていきたいと思っています。そしてその拠点として、今後議会にお諮りをしなければなりませんが、街なか交流館の機能をエスタビル地下1階に移し、駅からの地下歩道と一体に活用することで賑わいの空間を新たにつくってまいりたいと考えております。この間、4月にオープンする道の駅ふくしまなど、郊外部においても個性を生かした地域づくりも推進して、福島の活力を高めてまいります。
二つ目は、デジタル化の推進であります。あらゆる分野でデジタル化を推進する。地域総ぐるみの新たな枠組みを設けて、苦手な方や、出遅れた中小企業の皆さんにも優しくサポートしてデジタル化を強力に進めてまいります。
そして三つ目は、この3月には、福島市を中心都市として9市町村による連携中枢都市圏を形成する予定であります。福島市が強く豊かになることで圏域の市町村も潤う、また、圏域の市町村の強みを生かして福島市もさらに発展をする。こういった広域の連携を行政だけでなく、民間の皆様にも意識をして活動いただければと思っております。
コロナの長期化に加え、街なかの核が弱くなるここ数年は、福島市にとって試練の時期になるものと覚悟しております。しかし、この試練は、福島市をグレードアップするチャンスであると捉え、私は、引き続き「開かれた市政」「スピードと実行」をモットーに市政を推進するとともに、市民の皆様と共につくる「共創」で、福島らしいリノベーションを実現してまいりたいと思います。
本年が私たち福島市民にとってコロナを越えて希望の未来への光が差す一年となり、健やかで幸多き年でありますよう心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。
皆様、本年もどうかよろしくお願い申し上げます。
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