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更新日:2024年7月8日
レンサ球菌による感染症です。レンサ球菌は感染しても無症状なことも多く、症状が出てもほとんどは咽頭炎や皮膚の感染症にとどまります。しかし、まれに通常は細菌が存在しない組織(血液、筋肉、肺など)にレンサ球菌が侵入し、急激に症状が進行する重篤な疾患となることがあり、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と呼ばれており、全国的に感染者が増加傾向です。
小児が多く感染するA群溶血性レンサ球菌感染症とは区別されています。
実際の感染経路は明らかになっていない部分が多いですが、飛沫感染や接触感染の他、傷口や粘膜から通常は菌の存在しない筋肉や血液にレンサ球菌が侵入することによって病気を起こすと言われています。
最初に手足の強い痛みや腫れ、発熱や悪寒などの風邪様の症状が現れます。症状が進行すると、筋肉や皮膚における炎症、呼吸障害や意識障害が進行して死に至る場合もあります。疑わしい症状が現れた場合には、速やかに医療機関を受診してください。
手洗い、うがい、マスクの着用など基本的な感染症予防に努めましょう。また、けがをした際の傷口はよく洗い、清潔を保つことも重要です。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症が疑われる患者が来院した際は、検査等をお願いいたします。
また、感染症法において、5類感染症に定められています。診断された場合は、7日以内に最寄りの保健所への届出が義務付けられています。なお、分離株調査のため、検体の保管をお願いいたします。
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