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更新日:2025年1月14日
2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症で、MERSコロナウイルスと呼ばれるウイルスによる急性呼吸器症候群です。
2012年9月以降、中東地域を中心に患者の発生が報告されており、2015年5月20日、韓国において初のMERS患者が確認されました。
主として中東地域(アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン)で患者が報告されています。このほか、ヨーロッパ(イタリア、英国、オーストラリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、フランス、トルコ)、アフリカ(アルジェリア、エジプト、チュニジア)、アジア(フィリピン、マレーシア、韓国、中国)及び北米大陸(アメリカ合衆国)からも患者の報告がありますが、これらはすべて中東地域への渡航歴のある人もしくはその接触者であることがわかっています。
(補足)最新の海外感染症発生状況はFORTH/厚生労働省検疫所(外部サイトへリンク)でみることができます。
ヒトコブラクダがMERSコロナウイルスを保有しており、ヒトコブラクダとの濃厚接触が感染リスクであると考えられています。
また、家族間、感染対策が不十分な医療機関などにおける限定的なヒトーヒト感染も報告されており、これらは、咳などによる飛沫感染や接触感染によるものであると考えられています。
主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
中東地域からMERSの確定症例としてWHOに報告された者のうち、症状が悪化して死亡する割合は、約40パーセントとされています。
現在MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。MERSの発生が報告されている地域においては、咳やくしゃみなどの症状がある人との接触を避け、動物(ラクダを含む)との接触は可能な限り避けることが重要です。患者の症状に応じた対症療法になります。
MERSを疑った場合は、福島市保健所までご連絡をください。医師によりMERSの疑いのある患者として疑似症患者の届出を管轄の保健所に提出されますと、保健所等による行政対応(入院勧告、患者の搬送・移送、積極的疫学調査等)が開始されますので、ご協力をお願いします。
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