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更新日:2024年9月9日
夏の終わりから秋にかけて、有毒な野生キノコを食用キノコと誤認して採取・喫食したことによる食中毒が多く発生します。
キノコの中には非常に強い毒性を持つものがあり、死亡事例も報告されていますので、確実に食用キノコだと判断できないキノコは、絶対に採取・喫食しないようにしましょう。
また、福島県内のほとんどの地域では、原子力災害に伴い、野生キノコの出荷が制限されています。
キノコを採取する際には、採取場所が出荷制限等の対象地域になっていないか、あらかじめ確認しましょう。
確実に食用だと判断できないキノコは…
1 採らない 2 食べない(味見もしない) 3 売らない 4 人にあげない(食べさせない)
福島県内の出荷制限地域等の情報については、福島県のホームページで公開されています。
キノコを採取する前に、以下のリンクで採取しようとする場所に出荷制限等がかかっていないか確認しましょう。
リンク先:原子力災害対策特別措置法に基づく出荷制限及び摂取制限等について(外部サイトへリンク)(福島県ホームページ)
初夏から秋に、ブナなどの広葉樹の倒木や枯れ木などに多数重なり合って発生します。
食用のムキタケ、ヒラタケ、シイタケなどに外見や色彩、サイズが似ているため、食中毒が多く発生しています。特に、ムキタケとツキヨタケは同じ枯幹から発生していることもありますので、注意が必要です。
ツキヨタケの柄の内部には特徴的な「黒いシミ」がありますので、採取したキノコをいくつか割いて確認するようにしましょう。ただし、個体差によりシミが薄かったり無かったりする場合もありますので、安易な鑑別は禁物です。
喫食した場合、食後数時間(30分から3時間)で、おう吐、腹痛、下痢などの消化器系の中毒がみられます。
詳しくはこちら→ツキヨタケ(外部サイトへリンク)(厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル」)
ツキヨタケ(毒)
←柄の内部に黒いシミ
写真出典:厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル」
夏から秋に、ブナ科(コナラ、スダジイなど)の林に群生〜単生します。
食用のウラベニホテイシメジ(同じ時期、同じ場所に生える)やナラタケと間違いやすいキノコで、福島県内ではツキヨタケと並んで多くの食中毒が発生しています。
クサウラベニタケは、成長するにつれてひだの色が白から肉色に変化するほか、柄が比較的細く中空のものが多いという性質がありますが、個体差があり、非常に鑑別が難しいキノコです。個体によっては柄が中空ではなく、中実(中が詰まっている)のものもあります。
喫食した場合、食後20分から1時間程度でおう吐、下痢、腹痛などの消化器系の中毒がみられるほか、発汗など神経系のムスカリン中毒の症状も現れます。
詳しくはこちら→クサウラベニタケ(外部サイトへリンク)(厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル」)
クサウラベニタケ(毒)
←中空が多いが中実もある
写真出典:厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル」
キノコを食べて体調が悪くなったら、速やかに医療機関を受診してください。
食べたキノコが残っている場合は、治療の参考になる場合がありますので、受診の際に持参するようにしてください。
No. | 発生年月日 | 原因となった毒キノコ | 原因食品 | 摂食者数 | 患者数 | 原因施設 |
1 | 平成21年9月3日 | ナラタケモドキ | きのこ汁 | 2 | 2 | 家庭 |
2 | 平成22年10月3日 | クサウラベニタケ(推定) | きのこ料理(油いため、ムニエル、 味噌汁) |
2 | 2 | 家庭 |
3 | 平成22年10月6日 | カキシメジ | きのこの味噌汁 | 1 | 1 | 家庭 |
4 | 平成22年10月14日 | クサウラベニタケ | きのこの油炒め | 3 | 1 | 家庭 |
5 | 平成22年11月2日 | 種類不明 | きのこ鍋 | 4 | 4 | 屋外(自炊) |
6 | 平成24年10月19日 | ツキヨタケ | きのこの炒め物 | 1 | 1 | 家庭 |
7 | 平成28年10月11日 | ツキヨタケ | きのこのすまし汁 | 2 | 2 | 家庭 |
1 毒キノコによる食中毒に注意しましょう(外部サイトへリンク)(厚生労働省ホームページ)
2 自然毒のリスクプロファイル(外部サイトへリンク)(厚生労働省ホームページ)
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