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ホーム > くらし・手続き > ごみ・リサイクル > ごみの減量・リサイクル > お知らせ(講座・イベント・その他) > 福島第三小学校5年生が生ごみと食品ロス削減に取り組みました!
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更新日:2024年8月9日
福島第三小学校5学年では、総合的な学習の時間として「ワースト5位からの脱却!私のごみ減量大作戦」に1年間取り組んできました。
福島市民が排出している1人1日当たりのごみ排出量は、人口10万人以上の都市の中でワースト14位(令和3年度)ですが、生活系ごみだけでみると、ワースト5位となっています。
その中でも、大きな割合を占める「生ごみ」の減量に着目し、児童の皆さんが自分たちにできることは何か、学習を通して実践してきた様子を紹介します!
令和5年9月4日に、市ごみ減量推進課の職員が講師となり、出前講座を行いました。
<学習内容>
児童の皆さんは熱心にお話を聞き、積極的に質問をしていました。
授業で学んだ中で、生ごみをたい肥にして、資源化できることに興味を持った1組の皆さん。
学校給食で出た調理くずをダンボールコンポストや自作のコンポストを用いて、たい肥化に取り組みました。
初めての取り組みにうまくいかないこともあったようですが、株式会社福良梱包(ふくよしこんぽう)さんにアドバイスをいただきながら、たい肥になるまで約4か月間お世話を続けました。
「ダンボールコンポストを使ったたい肥化に取り組み始め、生ごみがどれくらいたい肥になったか毎日観察したり、生ごみを入れたりしています。なかなか生ごみが分解されなくて少し心配しています。うまくいけば70kgの生ごみをたい肥にすることができるそうなので、うまく成功させてたくさんのたい肥を作りたいです。今、福島市の生活系ごみの排出量は、ワースト5位なので、生ごみをたい肥に作り替えて福島市のごみの量を減らしたいです。」
ダンボールコンポストとは、段ボール箱を利用した生ごみ処理容器です。
段ボールの中に基材(ピートモスともみ殻くん炭)を入れて、かき混ぜることで投入した生ごみからたい肥を作ることが出来ます。
令和6年3月7日に、信夫山にあるおみさか花広場に約4か月かけて完成させたたい肥を撒きました。プラムの木やスイセンの上に一つ一つ丁寧に撒き、春になったらたい肥を栄養にしてきれいな花が咲くことを楽しみに待っています。
2組では、そもそも生ごみを発生させないようにするためにはどうすればよいかという問題に着目し、食品ロスを削減するためのエコクッキングに取り組みました。
エコクッキングってそもそもどんなもの?どんな食材を使えばよいの?といった疑問を解決しエコクッキングに取り組むために、市ごみ減量推進課の職員がアドバイザーとなり児童の皆さんとディスカッションを行いました。
「野菜の皮は工夫すれば食べられそう」「食品ロスを出さないことはもちろん、おいしく食べられることも大切」など活発に意見が出されました。
福島市食品ロス削減マイスター久家雅子さんと共に、給食室から生ごみとして排出している人参の皮と余りやすい蒸かしたサツマイモを使ったホットケーキ作りに挑戦!「どうしたら、家庭で生ごみを減らすことができるか」を実際に体験しました!
どのくらいの量の人参の皮をどのくらいの大きさに刻むのかを考えながら調理を実施。「人参の皮は食べたことあるけど野生の味がした。おいしく食べられるかな?」という意見もあり、不安を抱きながらの挑戦でしたが、調理方法を工夫することで、日常的に食べている人参の味と遜色なくおいしく食べられることがわかりました。
また、まな板に残った切り残しやホイッパーについたタネも残さず材料として使用することで、洗う際の洗剤の節約による環境負荷軽減にも繋がることを学び、児童からは「人参の皮は食べたことなかったが、普通においしかった。」「まな板についた細かいものも集めて入れることも勉強になった。家でも姉妹と作ってみたい。」という声が聞かれました。
令和6年3月4日に行われた授業参観では、自分たちで考えたエコレシピを発表し、保護者の方々に試食をしてもらいました。
「バナナの皮ごとスムージー」はハチミツやヨーグルトを加え、「蜜柑の皮フレンチトースト」はマーマレード風にするなど工夫することでおいしく食べられ、食品ロス削減につなげられることを伝えました。
令和6年3月15日に、今年一年の学習を通して見えてきた課題や食品ロス削減への解決方法について株式会社福良梱包(ふくよしこんぽう)さんや市職員と意見交換を行いました。
1組の皆さんは、生ごみから作ったたい肥を撒いたスイセンと撒かなかったスイセンの成長の違いを比較するなどして、生ごみから作ったたい肥に効果があることを実感しました。しかし、こんなに利便性の高い生ごみ処理がなぜ普及していないのかを授業参観で保護者の方々と一緒に考えました。
そこには、「手間がかかり、面倒くさい」「作り方がわからない」「ニオイが臭い」「場所がない」「失敗する原因と対策がわからない」「作っても使わない」などたくさんの理由があることがわかり、自分達でこの対策を考えました。
自分たちでエコレシピを考案した2組の皆さん。誰でも簡単に・おいしく作ることができ、食品ロス削減にもなるレシピが沢山あるのに、なぜ作らないのか家族に調査しました。理由は、「生ごみを食べることに抵抗がある」「面倒くさい」「作り方がわからない」などでした。その問題を解決するために、対策を考えました。
福島市のごみの現状から一番割合が大きい「生ごみ」を減らす為にはどうしたらよいか一年間学び続けた5年生の皆さん。
エコレシピで排出する生ごみの量を減らす。減らす努力をしても出てしまった生ごみは、たい肥にして有効活用する。という1組と2組の取り組みを合わせることでさらに生ごみの量を減らすことができるのではないかというまとめになりました。
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