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更新日:2023年7月31日

令和5年7月5日定例記者会見(未就園児の定期的な預かりモデル事業を開始します他3件)

動画

発言内容

令和5年7月5日定例記者会見
日時 令和5年7月5日(水)午後1時30分~2時10分
場所 庁議室


1.開会
(広聴広報課長)
それでは、ただいまから定例記者会見を始めます。
本日の発表事項4件を一括して市長からご説明申し上げます。


2.市からの発表
まず1つ目は、未就園児の定期的な預かりモデル事業を開始するというものであります。
この事業は定員に空きのある公立幼稚園などで、未就園児を定期的に預かるモデル事業です。
様々な理由で、子どもを手元でずっと育てるということをされているご家庭もあるわけでありますが、それでもやはり様々な面で負担があります。そういった方に定期的に一部預かることをもって、子育ての負担を軽減したいということで、これが政府の新しい試みとして事業化されまして、今年度から、こちらにあるように全国31の自治体で、実施されるというものであります。県内では福島市だけこれに取り組むという状況になっています。
本市では2ケ所でこの事業を実施する予定でありまして、1つ目は0・1・2歳児を対象に、ふくしま信陵子育て支援センターぽれぽれで実施いたします。こちらは各年齢2人程度で合計6人程度をお預かりする予定です。お預かりする曜日と時間はご覧の通りであります。こちらの方は料金、一つは、無償化対象となっている3歳児以上ではないと。それから、こちらがすでに一時預かりの事業などを実施しておりまして、そちらとのバランスからも、これはやはり同じような料金を設定せざるを得ないということで、このような料金を設定しております。
もう一つは、市立清水幼稚園でありまして、こちらは3歳から5歳児を対象に実施をいたします。通常、清水幼稚園は4歳児と5歳児が対象でありますが、この事業に関しては3歳からお預かりをするというものであります。定員は各年齢5人程度ずつで、合計15人程度ということに予定しておりましたが、3歳児に関しては、すでにもう8人申し込みがありまして、締め切りをさせていただきました。
お預かりする曜日と時間は木曜日に限定をして、このような時間になります。料金は、いわゆる幼児教育無償化の対象として無料といたします。
どちらもまず現状のところを申し上げますと、3歳児以外は空きがありますので、この年齢区分に従ってご希望される方、あるいはちょっと試してみようかという方は、こちらの方に直接ご連絡をしていただいて、申し込みをしていただければと思います。
清水幼稚園に関しては13日木曜日の9時から具体的にこの事業が始まります。そして、報道機関の皆様には、同じ日の10時からその様子を取材いただけるように、私ども設営いたしますので、よろしければぜひ取材をしていただいて、保護者の皆さんの声なども拾っていただけたらなと思います。
1点目は以上であります。
続いて2点目、わらじまつりの有料観覧席のチケット販売です。
花火大会につきましては先日も有料観覧席を拡大する、あるいは新たに設けるということで、お知らせをさせていただきました。
わらじまつりについても初めての試みとして、有料観覧席を設けて、こちらにあるように7月7日正午から販売を開始いたします。販売方法はインターネット、それからコンビニのマルチコピー機での購入、そして電話での購入という形になります。
有料観覧席は、8月4日、5日、それぞれの日ごとに180席を用意しておりまして、こちらの大型ビジョンの前のS席が80席。それから、こちら側の本町パーキングのところのA席が100席になりまして、S席は2,000円、A席は1,000円という料金設定にしております。
ちょっと後先になりましたが、今年のわらじ祭り開催日は8月4日から6日ということで、わらじ祭り本祭りは4日、5日になります。例年と同じ13号線の信夫通りで実施をいたしますが、パレード自体は、昨年はコロナ禍もあって一方通行の流し踊りでしたが、通常に戻して、この往復で動くという意味での輪踊りに今年はなります。
そういった状況の中で、この4日、5日に関しては有料観覧席を設けるということであります。先日も東北絆まつりに行ってまいりました。新しいわらじ祭りになりまして、やはりすごくいかにも祭りらしい躍動感がある、あるいはワッショイワッショイワッショイということで、観客と踊り手が一緒になれるというような評価をいただきまして、SNSなどを見ても、ぜひ福島に行きたいといったような声も散見されました。これは旧わらじ祭りのときにはなかなか見えなかったところでありまして、我々として非常に手応えを感じております。
それに対して、これまでのわらじ祭り、外から来る方をどのように受け入れていたかというと、有料観覧席が設けられていなかったことに表れるように、外からお迎えする用意があまりできていなかったです。その点では、今回こういった有料席を設けて、あらかじめ外からいらっしゃる方にも席を確保するし、我々も祭りを1つの素材として観光客をお呼びする、あるいは市内の方であれば、帰省する家族にあらかじめ席を取って見ていただくとか、あるいは会社の方であれば、東京あたりからお客さんを呼んでいただいて、それでその人の為の席取りをするといった形で、ご利用いただければ大変ありがたいなと思います。
なお、皆さんの資料の3番目にありますように、交通規制は国道13号線で午後4時半から午後9時半まで実施をいたしますので、ご協力のほどお願い申し上げます。
ちなみに有料席のS席はこんな感じで2段になります。平面と合わせて2段、それから、A席の方は5段という格好で席を設けてまいります。
続いて3点目です。
粋な江戸で本市の伝統工芸品をPRということで、友好都市であります荒川区の伝統技術展に、本市の土湯こけしが初出展するというものであります。
荒川区は東京の下町でありまして、多くの職人さんが伝統工芸の腕を磨いていらっしゃるわけでありますが、荒川区では、そういった後進の指導育成に力を注いでいる方を荒川マイスターと認定するなど、「モノづくりの街・荒川」を推進されているところであります。
そして荒川区では、こういったものづくりを区民の皆さんにご披露し、産業振興を図ろうということで、例年、伝統技術展をご覧の通り開催したりしているわけでありますが、大体3日間で1万人以上いらっしゃるこの技術展に、福島市の職人、こけし工人であります阿部国敏さんが出張いたしまして、こけし作りの実演、絵付け体験、展示及び販売をするということになっております。
ぜひ、福島市のこの土湯こけしを、楽しんでいただける、そういった方が増えるとありがたいなと思っております。
なお、場所は荒川総合スポーツセンターというところで実施いたします。そして荒川区との交流に関しましては、皆さんの資料の3番目にありますが、学童疎開を本市で受け入れたことがきっかけで交流が始まりまして、平成28年には友好都市協定を締結しております。そして例年、川の手荒川まつりというのに私も行って、福島のPRなどもさせていただいておりますが、近年は荒川区からこちらに来ていただいて、純米吟醸あらかわの米作り、そして酒造りを一緒にやったり、昨年からは市有林の一部を「あらかわの森」と名付けまして、共同で森づくりをするといったような取り組みも進めています。できれば、その森づくりの過程でできた木を使ってこけしを作り、また荒川区で飾ると、こういったことができれば、両者のまた素材が融合して、よりいいのではないかなと思っております。そうした仕掛けをこれからもやっていきたいと思います。
そして最後4点目になります。
福島市電子図書館は今年2月からスタートいたしましたが、この度、小中学校の全児童・生徒に対しまして、この電子図書館の利用者IDを付与することにいたしました。
福島市では、読書を重視した取り組みを教育上実施しております。子どもたちはいろんな面で熱心に読書をしたり、あるいはネットでいうとやはり調べ物が非常にやっぱり有効なのです。そして夏休みを前にしまして、夏休みの間にぜひ子どもたちに本を読んでいただきたいし、あるいは調べ物もより幅広い範囲でできるようにということで、このタイミングで小中学校児童・生徒全員に、IDを付与することにいたしました。
人数は、小学生1万3000人、中学生7000人の合計2万人という形になります。利用開始は7月5日、本日から順次配布することにいたしております。
どんなふうに利用するかに関しては、これは基本的に電子図書館のルールに従ってご利用いただきたいと思います。そして利用開始日はこちらにありますように7月5日なのですが、報道の皆さんには来週の月曜日10日9時25分から10時10分の間に、本市の第一小学校で子どもたちがこのタブレットで、電子図書館を利用する様子を取材いただけるように設定したいと思います。取材いただける方は、最後にあります第一小学校の教頭までご連絡をいただきたいと思います。
なお福島市では、これは5番のその他に書いてあります、今年度の新たな取り組みとして、学校図書館の機能の充実を図るために学校図書館の電子化を図ることにしています。これは学校でそれぞれ図書があるわけですけども、どういう図書があるかを一括管理することで、自分の学校にない本もよその学校から借りられるようにするとか、そういったような横断的な取り組みをすることにしておりまして、これは現在システムの整備を進めておりますし、その場合には、学校図書館だけではなくて、この市立図書館本体との連携も進めるということで進めております。その点では、1人1台タブレットの配布を機に、学校の方は様々な面で今デジタル化が進んできているという状況になっております。
私からは以上であります。


(広聴広報課長)
それでは、ただいまの発表事項について、質問をお受けします。
ご質問のある方は挙手願います。
(読売新聞)
改めてになるのですが、一つ目の預かり事業について、意義であったり、この事業に期待することを改めてお願いします。
(市長)
自分の手元で子育てをする理由はいろいろあると思いますが、1番多いのは、やはりご自分で育てたいと思ってされている方が、1番多いのかなと思っています。
市内全体で未就園児というのは2,500人ぐらいいるのではないかと、私ども見込んでおります。そうした中で、自分で子育てをするというのはそれなりに楽しみもあるし、意義はあると思うのですけど、一方でずっと向かい合っているとやっぱり大変な面もあると思うのです。そういう点では、こういった形で預かってもらえるというのは、親の負担軽減にもなりますし、それからもう一つ子どもたちにとって重要なのは、やはり集団生活をするというのが、やはり子どもの成長にとってやっぱり大きな意義があるのだろうと思います。
そういった面で、今回、皆さんの資料にも集団生活の機会を通じて児童の成長を促すとありますが、こういった面でお子さんにとっても意義ある取り組みで、そこは自宅における育児と、こういう施設の育児をうまく組み合わせ進めるということが、やはり一つ新たな意義があるのだろうと私は思っています。
(河北新報)
電子図書館の件なんですけど、ちょっと今調べたら、あれ東大阪市とかで先行してやってた事例はちょっと今見たんですけど、県内だと、児童生徒に一括ID付与とかってあるんですか。
(市長)
聞いたことないですね。
(図書館長)
県内に関しては現在5市が電子図書館を導入しておりますけども、郡山市さんといわき市さんと、伊達市さんと須賀川市さんなのですけども、そのうちの郡山市さんといわき市については、そういった学校に対しては、今回の私どもと同じように、利用者のIDを付与してるということで聞いております。
いわきに関しては小中学校ということで、郡山市さんに関しては中学校ということで、ちょっとお聞きしております。生徒にでございます。
(河北新報)
ちょっとコメントされていた学校の図書室の電子化と、なんかいわゆる市立図書館と組み合わせるみたいな、それも1人1台タブレットがあるからこそだと思うんですけど。何かそういうのでどういう学習効果が、何ていうか私も親なので、子どもにどういう学習効果があるって、行政の方で思ってるのかってちょっと知りたいんですが。
(市長)
一つは、効果もそうなのですが、まず我々行政にとってみると、今ある資源を有効活用できるということです。いろんなものにリンクできますので。それから、やはりいろいろ繋げることで、ある意味では調べる範囲というか、利用できる範囲が広くなるという面がありますので、それなりに豊富な材料の中から選択できるというのが、子どもたちにとって大きなメリットなのだろうと思います。
それから最初のご質問にも関わりますが、電子図書館も結局これも全部の図書館で全部、いわゆるタブレットでも見られるかというと、それは、当然限られた本にのみ、貸し出しができる仕組みになっているわけです。そういう点では福島市の場合は、県内でも圧倒的に多数の図書を、電子図書館に用意していますので、その点では、単にID付与しましたというだけではなくて、その対象もかなり広くはなっているのだろうと思います。
(河北新報)
関連してなんですけど、市立図書館かなり建物も老朽化してますけど、あれは味があって私は好きなんですが、いわゆる電子書籍もいいんですけど、やっぱり紙の本も大事じゃないですか。新聞紙読むのも大事なのですけど。その辺の連携ってのはどう考えてますか。
(市長)
それはやはりそれぞれの方の好みでやっていただいていいのではないかなと思います。先ほど申し上げた市立図書館との連携という点で言うと、要するに検索機能が基本的には、わかるというだけであって、あくまでも本として電子で借りられるのは、電子図書館になっている部分だけです。ですから検索をして、それで現物の本でしか借りられないものはやはりそれで借りることになるし、あとは電子と現物で両方あるというものに関しては、それはご本人の好みに応じて、あるいは場合によってはいつ回ってくるかとか、そういった面も含めて選択いただけることになるので、そういう点ではいろんな選択肢が増えるのだろうと私は思います。
(民友新聞)
未就園児の預かりモデル事業についてなんですけれども。その現場での人的な負担っていうのは今回、今年度はモデル事業で2ケ所だけなんですけども、そういったものっていうのは生じるかどうか伺えれば。
(市長)
基本的にはここにあるように定員に空きのあるということでやっているので、ある程度余裕があるという前提でやっていますが、追加では配置するんでしたっけ。
(幼稚園・保育課長)
清水幼稚園の例でいきますと、1人、会計年度任用職員の教諭を配置したいと考えています。
(市長)
ぽれぽれの方は、既存体制ですかね。
(幼稚園・保育課長)
子育て支援センターにつきましては専属職員1人、あとパートさん4人ということで計上させていただいております。新たにということです。
(市長)
ということで、これに対応した新たな体制を作って対応するということになっています。
(民友新聞)
0から3歳児はニーズがあるのかなと思うんですけども4歳児5歳児に関してはどういうふうな利用っていうのを見込んでいらっしゃるのか。
(市長)
そうですね、それは一応我々として門戸を広げておくわけですけども、現時点の見込みでもやはり3歳以降は格段に少ないのだろうと見込んでおります。ちなみに未就園児の数、0から5歳児で2,500人と先ほど申し上げましたが、0から2歳までで2,250人、9割です。3から5歳児で250人、約1割なわけです。
また一方で、市立の幼稚園は4歳からしか今受け入れていないのです。ですから、そういう点ではこちらに表れているように、3歳で公立などを待ってらっしゃる方は、こういった面でご希望されている人もいらっしゃるのだろうなと思うのです。4~5歳の方は、やはり相対的に母数自体が少なくなるので、ご希望も少なくなってくるかなと予想しています。
(民友新聞)
わかりました。待機児童も今ゼロになってそういう、この未就園児の対応にも取り組めるような余裕がちょっと出てきたっていうふうに理解してよろしいですか
(市長)
余裕というか、それはちょっとまた別の分野だと思うんですけど、待機は基本的に保育の部分です。こちらは潜在的な待機がいるわけでありまして、我々としてはそれを何とか解消していきたいと思っているわけです。それに対して幼稚園の方は相対的にニーズが少なくなっていまして、ここにもあるように市としても受け入れに余裕があるわけです。ですから、こういったものを有効活用していこうということで、今こういった取り組みをさせていただきました。
(民報新聞)
今の質問と関連なんですけれど、来年度以降の継続とか枠・場所を増やすっていう部分に関しては、今年度の様子を見てっていうところでしょうか。
(市長)
そうですね。まずそうしか言いようがありませんし、それから国の事業自体がやはり今年がモデル事業という形になっていますので、今年の状況を見て、来年度以降どう組み立てるかというのが、国の方もそうですし、我々自体も検証しながら、考えていくことになると思います。
(民友新聞)
幼稚園の利用者がどんどん減っているということだったんですけども、その自治体によっては幼保連携型のこども園の整備を進めたいと。市としても今度森合幼稚園をこども園にするということなんですけども、市全体として今後そういった取り組みも進めていくお考えですか?
(市長)
やはり我々の持っている資源を有効に活用していかなければなりませんし、一方で施設自体が老朽化しているのです。ですから今回、先行して森合幼稚園を森合こども園という形にして進めていくわけですけども、その他の幼稚園に関しても今後どうあるべきか、といったことに関しては、検討を進めることにしておりますので、そうした検討を進めながら、一方で施設整備も、やはり子どもたちに、自分たち大事にされているよと思えるような施設にすべく、進めていきたいと考えています。

(広聴広報課長)
他に質問ございますか。
ないようであれば発表事項以外で皆様から質問をお受けします。
(読売新聞)
市議選が2日に告示されまして、定数35に対して46人立候補しています。それに対する、まず、受けとめをよろしくお願いします。
(市長)
どういう理由でこう増えたのかなというのは、私もわからないところでありますが、ただ私自身は、これまで開かれた市政ということで、市民の皆さんにできるだけ問題提起を、逆にして、考えてもらったりとかあるいは市民参加を促してまいりました。
そうした全体的な雰囲気の中で増えたというのであれば、非常に私としては嬉しいですし、またやはり全国各地で市議選といいますか地方議会の議員のなり手がいないとか、あるいはあまり人が出ないという中で、こういった多くの皆さんが立候補されたというのは、やっぱりそれだけ市政に関心を持っていただけるということなので、それはやっぱり歓迎すべき動きなのだろうと思います。
当事者の皆さんは大変だと思いますが。
(読売新聞)
関連してなんですけれども、いろいろ論戦も今進んでいるところなのかなというふうには思うんですが、市長として、国全体としての問題もいろいろあると、こういうと共通する問題もあると思うんですけれども、市長としてはどういった、トピックについて、論戦が深まればというような期待はありますでしょうか。
(市長)
そこは、例えば市長選と議員選とは、やっぱりちょっと性格が違うと思うのです。市長選は1人を選ぶ選挙ですから、どういった問題に対して進めていくかというのは、かなりクリアに論点が絞られていく可能性があると思うのです。ところが議会というのは、やはりうちで言うと35人います。だからその35人いること自体は、いろいろな価値感を吸い上げる仕組みとして多くの議員さんがいらっしゃるわけです。
その点では、ワンイシューでやったりとか、国政のテーマで論戦が戦われるというよりは、やはり市政はいろんな部分があるわけですから、そういったものをそれぞれの議員さんの得意分野とか何かを提示していただいて、そして、そういった意見なり価値感が、いろいろと吸い上げられた結果として、いろんな議員さんがいるという議会になるのだろうと思うのです。
その点では、まさに議会は、様々な意見調整の場ですから、私としては、様々な面で皆さんにご議論いただいて、そしてそれを市政の場で反映させ、どんどん出していただきたいなと思っています。
ただ全体的に言うならば、皆さんお感じになっているように、この人口減少の中でいかにこの福島市を、今後ともこの活力あるまちとして継続させていけるのか、あるいは、コロナとか物価高とか様々な困難があった中で、いかにこの経済なり市民生活を立て直していくのかというのは、関心の高い分野ではあると思います。
(河北新報)
昨日ですね、IAEAのグロッシーさんが岸田さんに渡して云々で処理水の問題なんですけども、まず市長は、2年前に、2年後をめどに放出開始すると言ってから国が責任を持って風評対策をしますと言ってきたことのこれまでの経過どのように評価されていますか。
(市長)
経過ですか。必ずしも、風評対策についてかなりの進展が見られたというわけではないかと思っています。国としてもいろんな動きは示されて実施はされてきているようですけど、それが十分であるかといえば、多分そうではないのだろうなと。そういう点では、我々もというか、今後もしっかりと風評に対しては取り組んでいただきたいと思います。ただ今回、IAEAという国際的な権威あるというか信頼ある機関が科学的な、ああいった根拠・見解を示されたというのは、風評の防止には一定の効果のあるこのプロセスなのかなと受けとめております。
(河北新報)
いろいろ今までの記者会見とかいろんな場所で、いろんな市長もご発言とかありますけど、その中で私1点あるのがいわゆる受益の問題に何回か発言されてるじゃないですか。そもそも「原発って誰が受益者たちでしたっけ?」と。その結果起きた事故のいわゆる後始末という言い方でいいと思いますけども、そういったこと誰が負担するのかっていう、そういったところの議論ってのが、湧いては冷めて湧いては冷めてという2年間だったなと思ったんですけど、その辺はどう振り返りますかね。
(市長)
そうですね、その点の議論はあまりなされてないのだろうと思います。特にこの議論はややもすると、それぞれの分断を招く可能性があるので、例えば我々としても、一般的には言いやすいですけど、他の地域の人と面と向かって言えるかというとなかなか言いづらい問題であるのは間違いないと思います。
ただこの点の議論は、今回の処理水の問題に限らず、むしろ今後の様々な何といいますか懸念のある取り組みですよね、原発とか、あるいはゴミとかいろいろあるかと思いますが、そういった問題を解決するときの取り組みをするときに、どういう立地でやるべきなのかといったことは、やっぱり深めたらいいのだろうと思います。
特に原発に関しては今後国の方針としてより小規模で、より安全でという方針で今、また改めて政策の見直しをしたと私としては受けとめておりますが、その場合でも、やはり東京電力という今地域に、かなり結構自由化されてきているとはいえ、一定の地域性があるものに関しては、その受益の及ぶところでまずはそういった、そのエネルギーの生産を進めるというのを、むしろ原則にすべきなのではないかなと思います。
(河北新報)
あと少し具体的な話として何か昨日の報道とかでも、どうしてもこう浜の方に、海の方に関心というか焦点が当たっているような感じしますけども、この間ずっと言われてきたことって例えば観光であるとか農林業であるとか、影響広いよねっていうことでいろんな意見陳述とかもあったりしたわけですけども、その点何か解決されたわけじゃないのかなって私は思ってますけど、どういうふうに受けとめてますか。
(市長)
解決というか、だからそれがまさに全体の風評がないようにという話だろうと思うのです。当然のことながら、海洋に流すということが、科学的にはそういった有害な影響ではないというような、今回の報告だったと受けとめておりますが、そういったことが示されたということは、それはそれとしてしっかりと、皆さんにご理解いただけるように、政府として取り組んでいただきたいなと思います。
(河北新報)
政府の方で夏頃っていうのは官房長官の会見でも変えないと言ってましたけども、夏なのか秋なのかわかりませんけども、なんて言うんですかね、時期として、拙速になんかこう決めてしまうべきではないとか、IAEAが報告書を出したんであればそれについて、内容もちゃんと周知徹底する時間が必要だとかその辺はお考えはどうですか。
(市長)
まず、時期ありきではないと思うのですよ。まず時期の前に、政府としては関係者の理解なしにはという約束をしているわけですね、やっぱりそれがあくまでも前提であって、その前提がクリアされた段階で、時期というのは決まっていくものだろうと思います。ですから、その前提をどのように今政府が、受けとめているかわかりませんが、やはりこれは政府として公的に約束したものである以上、やっぱりしっかりと守っていただくことが、やはり政治の信頼を確保することにも繋がると思うので、やっぱりこういった段階で初めて、時期というのが見えてくるのだろうと私は思います。あるいはそうしなきゃいけないだろうと思いますね。
(民報新聞)
昨日、シティハーフマラソンが来年もやるってことが決まったと思うんですが、改めてこういうことをねらいたいとか、こういうところを改善したいという部分があれば、今の時点で何か教えていただけますか。
(市長)
改善すべき点はいろいろ出されているので、これはもうできるだけ速やかに改善をして準備をしていきたいと思っています。
そして私としては、やっぱり今回改めて思ったのは、マラソン大会はもうかなり乱立しているのですね、そうした中で、自分自身も走った経験からすると、こんなにおもてなしの手厚いマラソン大会はないのだろうと思うのです。特にハーフのレベルで。そういった点では、そういうそれを一つの福島の大きな売り物にして、この大会を発展させていきたいと思っています。
その点では、何よりも市民の皆さんや、事業者の皆さんのご協力というのが大事なので、そういったご協力をいただきながら、特色のあるマラソン大会として、成長させていきたいと思っています。
それから私7月号の市政だよりのコラムで書いたのですけども、よくよく見ればこれまでいろいろな取り組みがバラバラに点になっていたと思うのですが、改めて見ると、わらじまつりの大元である羽黒神社、これは健脚の神様なわけです。そのシンボルが大わらじで我々はそれを、メインに祭りをやっているわけです。そして、信夫山では、パークラーニングとか福男福女競争のような、そういう健脚を競うようなイベントもありますし、今回、ハーフマラソン大会をやって、信夫山の麓でまた我々その健脚の取り組みをしているわけです。そういう点では福島は健脚というのが一つのキーワードのまちじゃないかと、私思っていまして、その点では健脚文化というか、そういったことを、こういったものをいろいろ集めて、今後発展できるように取り組んでいきたいと思っています。
これは単に祭りだけではなくて、健脚を尊ぶというのはまさに市民一人一人が、健康になることにも繋がるので、これは本当に健康づくり運動としても、一番むしろみんなが何て言いますか、共感が持てる分野、コンセプトじゃないかなと思いますので、ぜひこのマラソン大会だけに終わらせずに、それを健脚文化の形成というものにも発展させていけたらいいなと思っています。

(広聴広報課長)
他に質問ございますか。
ないようであれば、これで本日の定例記者会見を終了いたします。
本日はありがとうございました。

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政策調整部 広聴広報課  

福島市五老内町3番1号

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