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更新日:2023年10月12日

令和5年9月21日記者会見(全国初出土!「鎮兵」の2文字が書かれた古代の木簡他6件)

  ◆”奇跡の一週間”秋のフルーツオールスターキャンペーン(PDF:1,076KB)

動画

発言内容

令和5年9月21日定例記者会見
日時 令和5年9月21日(木)午前10時~10時50分
場所 庁議室


1.開会
(広聴広報課長)
それではただいまから定例記者会見を始めます。
本日の発表事項7件を一括して市長からご説明申し上げます。

2.市からの発表
今日は7件、発表させていただきます。
まず1点目は、皆さんには全国で初めての文字が書かれた木簡が見つかったということでお知らせをしておりましたが、それは鎮兵(ちんぺい)というこの2文字ですね、これが全国で初めて記された木簡が出土いたしました。
場所は福島西道路改築事業の発掘調査の現場でありまして、木簡の出土自体が、市内では初めてということになります。
サイズはこちらにありますが、その実物に近く作ったのがこのようなものです。これぐらいの木簡という形になります。
後でまた見ていただきたいのですが、うっすらと文字がこう書かれているのが見えるわけでありますが、今回は、これを赤外線で調査いたしまして、判明したものであります。
こちらにあるように、「出羽国、下野国司に牒(ちょう)す。鎮兵〇〇〇之状〇〇〇」とこうなっておりまして、これまでこの「兵」が抜けているものが見つかったことがあるのですが、鎮兵という文字自体が見つかったのは初めてということであります。
この木簡は、この鎮兵が派遣されていた時期が、「続日本記」に書かれておりまして、その点では年代が特定されます。8世紀末から9世紀はじめの頃のものであります。
そして鎮兵というのは、「続日本記」に記述のある陸奥国や出羽国を防備するために派遣された兵士ということで、大変貴重なものが今回見つかったわけであります。
こちらにあるように、古代の地図はこうなっております。出羽国というのは、このような広がりを持っておりまして、当時の国府はこの秋田城か、あるいは酒田、こちらの方にあっただろうと推定はされるのですが、どちらかというのは確定しておりません。そして、こちらからこの下野国の国司に牒すと、つまり〇〇宛ということですが、この途中のこの信夫郡、福島市でなぜ見つかったかというのは、これはよくわからないというものであります。何らかの理由でここに止まったか、あるいは昔はこういったものを再利用していたらしいのです。その点では一旦、下野国までいったものがまた戻ってきたか、あるいは、いろいろ形態がありまして、下野国で鎮兵を派遣してくれと、こう言っているわけですが、その鎮兵自体の募集とか何かをこの信夫郡でやっていて、それで木簡がこちらにあるのかと、こんなことも想定されるわけでありますが、それは今後の調査を待ちたいと思っております。
今回このような木簡が見つかったのは、全国的にも大変貴重な資料であろうと考えております。
そして発掘調査の現地説明会を9月23日土曜日に行います。午前の部は10時から正午、午後の部は1時から3時でありまして、木簡を特別公開いたします。
場所は市内平石の西久保遺跡でありますので、皆さんの方にも、地図が載っているかと思いますが、そちらをご参照いただければと思います。
1点目は以上であります。
2点目は、こちらにありますように多文化共生センター「Yuiverse」を9月30日の午後2時30分にオープンするというものであります。
福島市では、今年度の新規事業として、多文化共生センターを打ち出しました。コロナ明けになって、もうすでに人手不足が生じてきているわけでありますが、今後は人口の定着、あるいは人手確保の面から見ても、外国人というのは非常に重要な役割を担ってくるであろうと、こういうことを想定して、この多文化共生センターの事業を盛り込んだわけであります。
外国の方から見れば、見知らぬ異国の地にあって、何かと孤立しがちな中で、やっぱり自分の居場所を見つけて、そしてほっとできるような場所、そういったものが必要だろうと。そしてまた日本人や他の様々な国籍の人とも交流できる、それが本当にほっとする、リビングルームのような空間として提供しようではないかということで、今回、多文化共生センターというのを作ることにしたわけであります。
施設は、外国人も日本人もどなたでも利用はできますし、Wi-Fiを設置して、土日祝日も開館しております。そして開館時間は午前10時から午後7時までということで、幅広く居場所になるような場を提供していきたいと思っています。
センターの役割としては、国際化の進展とか、あるいはアフターコロナにおける外国人住民の増加を見据えて、市の国際交流協会が、外国人の方々の福島暮らしをサポートする。それから、市民が普段から外国の文化に親しむことができて、そしてその多文化共生というものに対する理解を深めるということにしております。
センターの機能は、イベントスペースや簡易なカフェ、情報発信、それから生活相談機能ということになっておりまして、このような関連の事業を実施するようにしております。
オープニングセレモニーは先ほど申し上げた30日の午後2時半からでありまして、場所はMAXふくしま3階の場所になります。私やALT、留学生など国際関係の皆様が参加をして、世界のお菓子やドリンクでティーパーティーをする、あるいは参加者同士のフリートークセッション、そして、国籍や世代を超えた交流イベントとしてeスポーツの交流を実施して、オープニングをお祝いしたいと思っております。
そして名称に関しては、公募しておりましたが、今回「Yuiverse」という名前にしました。様々な人が繋がる「結(ゆい)Yui」と、世界とか宇宙を表す「universe」をかけ合わせた造語で、「Yuiverse」といたしまして、今、紛争の絶えない世界でありますが、国籍や文化の異なる人が、お互いの違いを認め合いながら、協力していく多文化共生、あるいは世界中の人が繋がっていく、そういったことを表す言葉として、この「Yuiverse」というものを採用させていただきました。
福井県在住の60代の男性の方が、考えていただきまして採用しております。なお、応募は29都道府県より214人、327件応募がありまして、考えていただいた皆様方に感謝申し上げたいと思います。
センター内のイメージはこんな感じでありまして、広々としたイベントスペース、それから、簡易なカフェ機能、受け付けセンターと畳スペースといったものがありまして、何か公共の施設というよりは、本当に何かこう気軽なたまり場という感じで作っております。なおスタッフとして国際交流協会の職員もこちらに入りまして、生活相談なども行うということにいたしております。
2点目は以上であります。
続いて3点目です。
これも国際関係でありますが、世界を楽しむ「結・ゆい・フェスタ2023」を開催するというものであります。
このイベントは福島市の街なかのイベントでも一番人出の多いイベントの一つでありまして、大変賑わいます。今年は10月7日、8日に街なか広場で実施いたします。
世界のグルメ販売、それから共生や国際交流がテーマのステージショー、多文化共生を含む共生社会推進のための歌。これは本市出身の引地洋輔さん「RAGFAIR」のリーダーですが、この方が書き下ろしてくれまして、これをご披露いたします。
そして世界の文化に触れる展示ワークショップ。それから結・ゆい・パスポートといったようなものも発行して、それぞれのブースでスタンプを押していただいて、世界を回って歩いたような気分になっていただきたいと思っております。
同時に駅前広場では、アジアフェスというのが3日間行われますし、また駅前通りでは、8日にはグッデイマーケットが開かれる予定であります。
なお今回参加してくれるのは、2日間の延べ団体で申し上げますと、出店が25団体で、グルメは17団体、ステージ出場が17団体で、合計42団体であります。これらの数は過去最大ということになっております。ぜひ国際色豊かなイベントをお楽しみいただければと思います。
続いてこれもまた国際関係でありますが、それからこの10月4日にこちらにあるように、日本とベトナムの外交樹立50周年を記念いたしまして、日越祝祭管弦楽団がコンサートを開催いたします。前に皆様にも発表させていただきました。ベトナムの準閣僚クラスもいらっしゃるということで、ベトナムにおきましても、この福島での講演は大変力が入っておられるということでありますので、我々もぜひ市民の皆さんに大いに楽しんでいただきたいなと思っております。
ベトナムでトップの指揮者、あるいは若手で最大注目株のピアニストなどもいらっしゃいますので、改めて皆様にご案内したいと思います。
その上で今回の記念に、この管弦楽団のうちのベトナムの音楽家達が、ベトナムの、この竹楽といいますか、竹の楽器を使って、清水小学校で交流事業を実施いたします。10月5日、10時25分から11時ごろまで実施いたします。
この楽団の皆さん7人でありまして、この楽団の皆さんに竹楽アンサンブルを演奏いただくほか、子どもたちと一緒に校歌を演奏する。ちなみに、清水小学校の校歌は、古関裕而さんの作曲であります。
それから、ベトナムの楽器や文化について学習しようということで、コンサートに合わせて、このような交流をしていただく予定であります。
続いて5点目です。
これはオンライン申請のまた拡充でありまして、今回マイナンバーカード、スマートフォン、クレジットカードがあれば来庁不要で証明書が取得できるオンラインサービスを実施いたします。
マイナンバーカード読み取りアプリによりまして、専用リーダー不要で電子署名から決済までワンストップでできる便利な機能であります。
また便利さで言うと、基本情報(氏名、住所、生年月日)はマイナンバーカードから読み取り自動的に行いますので、入力が必要ないということで、かなり楽にオンライン申請ができるものであります。
取得できる証明書の種類はご覧の通りでありまして、この※印のマークがついているのはコンビニ交付ができるものです。それ以外はコンビニ交付ができないものでありまして、今回、コンビニ交付もできない11種類の証明書もオンライン申請に付け加えておりますので、また新たな便利な手段が誕生したということであります。
※マークがついてないものが11と申し上げたのは、身分証明とこの独身証明書、あるいは廃棄証明書、不在籍証明、不在住証明ですかね、これをそれぞれ一つに数えて11でありますので、ちょっとわかりづらいですが、勘違いなさらないようにお願いいたします。
そして必要なものはこちらの通りでありまして、手数料はご覧の通り、窓口の手数料と同じにしております。
なお福島市では、コンビニ手数料に関してはこの窓口手数料より100円引いてやっているわけでありますが、今回のオンライン申請は、オンラインの手続きまでは我々も楽なのですけど、そのあとプリントアウトしたら封筒に詰めてそして発送すると、ある意味窓口以上の手間もかかりますので、その点では手数料は、窓口と同じという形にさせていただいています。
申請の流れはご覧の通りでありまして大体5分でできます。あとは証明書が届くのを待つだけということでありますので、こちらのサービスもどうぞご利用いただければと思います。
その他の証明書の交付申請の比較をしたものがこちらにありますので、後程参考にしていただければと思います。
続いて6点目になります。
ネーミングライツの契約を更新するというものであります。
正式名称は福島市体育館・武道場でありますが、これは現在NCⅤふくしまアリーナという形になっております。これまで、毎年300万円のネーミングライツ料をいただきまして、NCVふくしまアリーナとして親しまれてまいりました。
特にこの施設は新型コロナワクチンの集団接種の会場になっておりまして、そういった面では、普段は体育館もお使いにならないような高齢者の方とか、そういった方にも、この名前に大分親しんでいただいたのではないかなと思います。
今回期限が切れるわけでありますが、改めてこの10月21日から5年間、同じ300万円をお支払いいただいて、そしてNCVふくしまアリーナという形で続けさせていただきます。これに関しましては、後程、この場所でフォトセッションを用意しておりますので、ぜひご取材いただければと思います。
そして最後でありますが、福島市犯罪被害者等支援条例のパブリックコメントを実施するというものであります。
犯罪被害者の支援金に関しましては、すでにこの3月から要綱に基づいて、福島市として実施をしているわけでありますが、総合的な犯罪被害者の支援のための基本となるこの条例制定をこれまで検討してまいりました。今回そのための案がまとまりましたので、パブリックコメントを実施させていただきます。
皆さんのご覧の通り意見の提出期間は、本日から10月22日までということで、閲覧方法に関しましては、これまで通りであります。意見提出も同様でありまして意見を提出できる方も同様であります。
パブリックコメントに関しましては、実施方法は従来通りであります。
中身は、皆さんの紙にもあるかと思いますが、「犯罪被害者等が受けた被害の回復、軽減、生活の再建を図り、犯罪被害者等を地域全体で支え、誰もが安全に安心して暮らせる地域社会を目指す」ということで、この条例を作るものであります。
ポイントとしては、犯罪被害者等支援の基本となる条例であること、それから、直接的な被害以外にも様々な問題があって、それに対応したものにする、と。例えば、誹謗中傷といったような二次被害、こういったものも対象にして救済をしていこうということであります。それからやはり大事なのは、行政だけではなくて、地域社会全体で支える必要がありますので、それを施行いたしまして、市民や事業者の皆さんの役割といったようなものも、定義をしているわけであります。
発表事項は以上でありますが、もう一つちょっとおまけにお話をさせていただければと思います。
「くだものの宝石箱 ふくしま市」では、この9月の最終の週、本当にいろんなくだものがそろう、ある意味では奇跡の1週間ということになります。
奇跡の1週間ならではの今回企画をいたしまして、このようにくだものの宝石箱ならではの秋のフルーツ、オールスターボックスというのを作りまして、今回、この1週間に限って販売をさせていただきます。
こちらにあるように9月24日日曜日から9月30日までの1週間という形になります。この期間は前にお伝えしました、9月いっぱいの「も・も・て・な・しボックス」に加えて、このオールスターボックスも3キロセットで提供いたします。
場所は道の駅ふくしまでやるのですが、今回は福島市役所の1階エントランスで、職員などにも特に今後のPRのためにもぜひ利用してもらおうと思って、9月28、29日、11時から14時の間ご用意をいたします。
これは職員に限らず、来庁いただいた方、メディアの皆さんも購入いただけますので、ぜひお買い求めいただければなと思います。
こちらにあるのが、まずナシこれはあきづきになります。これは洋ナシで、マルゲリット・マリーラ、それからブドウ、これはピオーネですね、それからシャインマスカット、それからリンゴは、当日は陽光になる予定であります。桃はさくら白桃と、それから黄ららのきわみですね、もう全部種類違っていまして、こういったものを1市町村で用意できるのは福島市ぐらいではないかという感じもするのですが、こういう、まさに福島市の秋のオールスターを詰め込みましたので、ぜひご利用いただきたいと思います。
私からは以上です。


(広聴広報課長)
それでは、ただいまの発表事項について質問をお受けします。
ご質問のある方は挙手願います。
(読売新聞)
最初の木簡の出土についてなんですけれども、これ見つかったのがいつか何月頃なのかわかればというのと、あと市長ご自身の所感として、こういったものがなぜ福島から出てきたのかよくわからないということでしたけど、出てきたことでの率直な感想というか、それと今後どういうふうに活用したいとかですね、そういったお考えありましたら伺えますでしょうか。
(文化振興課長)
発見されたのは8月18日になります。
(市長)
それからこういったものが、特に先ほど申し上げましたように出羽国から下野国宛に出された文書がここにあったのです。そういう点で本当に我々としてもびっくりの出土でありまして、そういう点ではこういった貴重なものが、本市で発掘されたというのは、大変驚きもしうれしくも思っております。
今後、こういったような市の部分の軌跡あるいはその後の福島の歩みと併せて、市民のみなさんに福島の歴史を学んでもらう、あるいはそれでもって誇りに思ってもらうような形で、これらも、生のものはなかなか提供できませんけど、活用していきたいと思っています。
(読売新聞)
もう一つお願いしたいです。先ほどの木簡を持っていただいて、もう1回よろしいですか。
(時事通信)
木簡の件でちょっと詳しい今後の活用についてなんですけども、出土した木簡は23日に展示あると思うんですけども、その後は、例えば市内の資料館に寄贈するとか大学に寄贈するとか、いろいろ今後の活用はあると思うんですけども、その点具体的に決まってればお伺いしたいです。
(市長)
その点は当面、現地見学会をやりますがその後については、ちょっとまだ十分我々として検討はできておりません。特に福島の場合は歴史資料館的なもの今ちょっとありませんので、その点はどういう扱いにしていいのか、我々としてもちょっとそこはこれからまた検討しなくてはいけないと思っています。
ただ、レプリカを作成して、これは本当に急ごしらえの発泡スチロールのものですけども、それなりに木簡という木の感覚を持ったものを、レプリカで作成をして、そして当面はさっき申し上げたように、歴史資料館的なものはないのですけども、じょ~もぴあ宮畑が、それよりずっと古代の縄文時代の遺跡、資料などを展示している場所ですけども、そちらに当面、置くということも考えております。
(時事通信)
オンライン申請こちら、スマートフォンのアプリが必要だっていう記述が、資料の方にはあるんですけどもこれは、いつどのような形で用いるものなのでしょうか。
説明では、市のホームページの方から申請自体をする形になっていたと思うのですが、アプリはどのような種類のもので、どのような時に使うものなんでしょう。
(市長)
ちょっと資料に入れておけばよかったのですけど、QRコードでも入れてすぐにそのアプリを取れるようにすればよかったですが、今後、市民の皆さんにお知らせするときには、そういった形ですぐに、アプリにたどり着けるようにしたいと思います。
(市民課長)
今お話の通り、ホームページの方にQRコード等を設置しまして、ダウンロードいただけるようにします。アプリですけれども、マイナンバーカードの読み取りに必要なものになっておりまして、申請自体は、ホームページ上通常のウェブでできるものになりますけれども、マイナンバーカードの読み込み等をするために、アプリが必要ということで、ダウンロードしていただくことになっております。
(市長)
わざわざ市民が、ホームページに行くというよりは、こちらからこういったものができますというのをSNSなどで流しますので、そこにQRコードを入れて、すぐにアプリにたどり着けるように、便宜を図っていきたいと思います。
(FMポコ)
同じくオンライン交付申請の件についてなんですが、スマートフォンをお持ちの高齢者の方などの使い方などの説明に関しては、サービスを設けたりしますか。
(市長)
これは、そんな難しいことじゃないと思います。もしわからなかったら我々デジタルサポートデスクというのを市役所でやっていますので、そういうのでまた聞いてもらったり、あるいは、これに関して言えば、まさに市民課と市民税課の通常のいろんな証明書の事務の一環ですから、本庁の窓口とかあるいは支所あたりで、操作をする前に来て、教えてくださいといえばこちらの方でお手伝いをして、そしてそのあとはもう使えるように、お手伝いしていきたいと思います。
(福島民友)
オンライン交付申請についてなんですけども、市民にとっては利便性が高まるのかなと思うんですけども、職員の方、窓口の方の負担軽減に繋がる部分っていうのはいかがなんでしょうか。
(市長)
それに関して先ほども言ったように、郵送の作業をしなくてはいけませんから、通常の窓口サービスよりもちょっと手間かなという感じはいたします。ただ、手元に届くまでの申請自体が、市民の皆さんにとって非常に利便性にもなりますし、特にこのコンビニ交付はかなり全国的にできるわけです。便利なのですけど、それ以外のものはなかなか、こっちに来ないと取れないわけですよ。その点では、市民の皆さんが例えば市外とか遠くで、こういった証明書が欲しいといったときには、非常に便利になるだろうと思います。
(福島民友)
最後の、犯罪被害者等支援条例についてなんですけども、主として見舞い金の制度はすでに導入しているのかなと思ったのですが。
(市長)
3月に導入しています。最大で60万円の支給が可能な制度を3月に設けております。
救済はできるだけ早くできるようにしようということで、まずは要綱で支援金の制度をスタートさせて、そして体系的な検討が必要になる条例に関しては、これまで審議会とかで検討いただいて、その上で今回パブリックコメントにかけるというものです。
(福島民友)
今回のパブリックコメントを経て、市としてはいつごろの議会に提出をお考えでしょうか?
(市長)
10月までのコメントですから、できれば12月議会では上程したいと考えております。

(広聴広報課長)
その他質問ございますか。
ないようであれば発表事項以外で皆様からの質問をお受けいたします。
質問のある方は挙手願います。
(福島放送)
イトーヨーカドーの閉店について19日付けでコメントをいただいていますが、現時点で市として、どの段階、どの程度まで情報を把握しているのか、そして改めて所感についてお伺いできればと思います。
(市長)
情報に関しては、前にコメントを出した時点と特に、我々増えておりません。多分相手方も、皆さんの報道にもあるようにまだ決めかねているというか、検討中というところだと思いますので、我々もイトーヨーカドーさん側からは、直接お話は伺うようにはしておりますが、この問題は、イトーヨーカドーさんだけではなくて、やっぱり所有者がどうするかというのが、その後においては非常に大きなポイントになってまいりますので、我々とすればぜひ所有者側の意向も確認したいと思っております。
改めて申し上げれば、イトーヨーカドーの閉店撤退というのは、私もこれまでいろいろとあの場所に関するご相談を実はして来たのです。ただ、これまでで言うと、福島店というのは、イトーヨーカドーさんの地方店の中でも非常に営業成績が良いというお話を伺って、ぜひこれはやっていくのだというような意思を、伺っておりました。それが、コロナがあったり、あるいはやっぱり経営体制の影響が大きいのだろうと思いますが、そういった環境が変化をして、そして今回福島県内、あるいはおそらく、地方圏はほぼ撤退ということになるのではないかなと予想しております。
そういった事態になったのは、私どもとしても大変残念に思っております。
市としては、今後どうするのか、イトーヨーカドー側、あるいは所有者側からいろいろと情報確認をして、それを踏まえて市としての対応を検討していきたいと思っていますが、何よりもあの場所というのは駅前のすごくいい場所ですから、市としては、今後の利活用におきましても、ぜひ福島市のまちづくりの進展に繋がるような、あるいはにぎわいに繋がるような利用のされ方になるように、市としても積極的に関与していきたいと考えております。
(福島放送)
これまでの間、ご相談をしてきたっていうお話が今ありましたけれども、イトーヨーカドー側とその状況について話していたというか、そういった認識でいいんでしょうか。イトーヨーカドーさん側と例えばその経営状況だったりそういうことについてはいかがでしょうか。
(市長)
そうですね、経営状況とかもそうですし、あそこにはいろいろな構想も市内の皆さんがお持ちだったわけです。その点では、あそこは、例えば今後撤退されますかとかそういった話は、実は私は直接しておりました。
ただ、コロナ前までの段階で言うと、あるいはコロナの始めぐらいまでもそうだったと思いますが、店舗に関しては、強い意欲を持って経営されるようなことを、伺っておりましたので、その点ではコロナと、あとはやはりその経営体制の変化というのが大きな要因になって、このような決断になったのかなと思っております。
(福島放送)
市として、いつごろに撤退するかもみたいなそういった情報は、あったんでしょうか。
(市長)
私に話がいただいたのは先週の金曜日です。その時に一応一報はいただきました。ただ、内容としては特段皆様がお持ちの情報以上のものはありません。
(福島中央テレビ)
同じくイトーヨーカ堂についてなんですけども、先ほど利用のされ方については積極的に関与していきたいということだったんですけども、駅前の大型スーパーが閉店することによる駅前のにぎわいへの影響などについては、今現時点でどのように考えてますでしょうか。
(市長)
やはりそれなりの買い物客がいらっしゃっていたので、人の流れが減るでしょうし、それから買い物をされた方で困る方も当然いらっしゃるかと思います。またカルチャーセンターとかそういったものもありますので、ただそれはイトーヨーカドーとして撤退しても、カルチャーセンターとかはどうなるのかというのは、ちょっとこれも私どもも今、十分情報を得ていない状況ですので、これからいろいろと各所に情報をお聞きしたいと思っております。
(福島中央テレビ)
ちょっと話題変わってもう1点なんですけども、福島第1原発の処理水の放出から間もなく1ヶ月経ちますけども、中国からと見られる迷惑電話一部では沈静化していというような状況もあるようですけども、市として何か現状把握してることありますでしょうか。
(市長)
市でも定期的に把握するようにはしておりますが、最近ちょっと私に報告が上がってきておりません。それだけ沈静化はしていると思います。ただ完全になくなったというわけではないと思うのですが、確認します。
それから、イトーヨーカドーさんからの一報は、確か私木曜日だったでしょうか、ちょっと記憶があやふやですけども、ただ、ほとんど皆さんと変わらない状況でお聞きをしているというだけであります。
(朝日新聞)
イトーヨーカドー問題ですけども、そこに従業員の方が何名いるかちょっとはっきりしませんけども、その再就職支援とか、そういったものって何かお考えはあるんでしょうか。
(市長)
それもやはりこれからどういう状況になるかというのが、いろいろ情報得てからでないと我々としても検討のしようがないと思っています。
(福島民友)
イトーヨーカドーに関してなんですけども、先ほど市長は、所有者側の意向も確認したいというお話だったんですが、今後の利活用について何か要請をしたり、そういったお考えはございません。
(市長)
まず確認とか大まかなことが分からないと我々としても、幾ら考えてもそれは絵にかいた餅になりますので、ですからやはり関係者の情報をしっかりととって、その上でどういうことを考えられているか、場合によっては、いやそうじゃなくてこうしてくださいということを、我々としてお願いする場合もあろうかと思いますけども、まずはそこのところが判明しないと、こちらもどうしてもなかなか動きようがないなと思っています。
私としては今回のような撤退というのまでは、ちょっと考えていなかったというか、それまでのいろいろ全国的な流れの中で、大体地元の企業がその跡を埋めるような、郡山なんかそうだと伺っていますけど、そういうような方向性というのを、全体的な方針としてはお聞きしていたので、そういった形になるのかなと思っていたのですけど、現時点で直ちにその跡を埋めるということにはならないというのは、正直なところで驚きもしましたし、その後に関してじゃあどうするのかというのは、先ほど来申し上げているように、まずは情報収集をしっかりやりたいと思っています。
(福島民報)
イトーヨーカドーと関連してなんですが、今、中心市街地東口も再開発の途中で、中心市街地全体として今後どういうふうにまちづくりしていきたいかっていう部分を改めてお聞きしてよろしいですか。
(市長)
中心市街地のまちづくりは、これまでも風格ある県都を目指すまちづくり構想というのを描いて、それの全体像の中で今やっているわけです。その中で、今回のヨーカドーさんの撤退というのは、これちょっとまた別の要素になってくるので、それを踏まえてどうしなくてはいけないかということであります。
東口に関しては、再開発事業が一番大きな核として、そこで集めた人を中心市街地の各所に流しながら中心市街地の機能強化と、そしてにぎわいを図っていこうということにしていたわけです。
ただ当然のことながら、1年延びましたけど、もともとできるまでには一定の時間がかかることは、これはもう自明でしたので、そういう点では、その間はイベントとかいろんなソフト面の対策等でにぎわいを保っていこうということでやってまいりましたし、それからいわゆる店舗に関しても、家賃補助やリニューアル補助などを使いながら、店舗を増やしていこうと、あるいは空き店舗をなくしていこうという方針でやってまいりましたので、それに関しては先日も知事をご案内しましたけど、一定の成果は出ているのだろうと思っています。我々としては、やはりこれからの時代、正直言うとなかなか商業をいきなり持ってくるのはやっぱり難しいのです。これはどこの地方都市も同様になっていまして、その環境が一段と今進んでいるのだろうと思います。
その点では、私自身のねらいとしてもそうなのですけど、いきなり商業を持ってくるのは難しいから、まさにコンベンション施設などを置くことで、街なかに人を呼び込む、あるいはイベントなどで呼び込む、あるいはさらには、街なか居住で普段街なかにいる人を増やす、そういう、街なかの人をまずは増やすことでもって、それが一つの引き金になって、商業も増えていくというようなストーリーを描いていたので、その基本戦略は変わりないと言えば変わりないわけで、ただ、資材の高騰とか本当に逆風が次から次へと吹いてきているので、非常に厳しくなってきている状況です。
我々としては厳しくなればなるほど、それなりにまた市自体の取り組みもそうですが、市民の皆さんにも協力いただいて、何とかこの困難を乗り越えていきたいと思っています。
(福島民報)
先ほど、イトーヨーカドーと話別っておっしゃいましたけれども、今後東口西口と連動してやってくとかそういった方針も今後テナント所有者の意向とかその辺も踏まえて、考えていくっていうような感じでしょうか。
(市長)
そうですねテナントというか、今度西にどうするのかというのがあるわけです。現実に、西も東も商業がかなり入るというのは、なかなか難しいことなのだろうとは私としては思っております。当然連動して考えなくてはいけませんし、それから、西の機能はこれをきっかけに強くなるようであれば、これも風格ある県都構想に入れていますが、次のステップとして、東西自由通路とかそういったような東西を結ぶ機能というのが、またより重要になってくるのだろうと考えています。

あとは先ほど犯罪被害者条例私12月議会と言いましたが、すぐに事務方から3月議会でというような一応修正が入りましたが、でも10月ですので私としてはできれば12月目指したいと思います。場合によっては3月になることもありえますが、やはり10月にパブリックコメントが終わるので、その点では、12月も可能だと思いますので、できる限り12月を目指すということで皆さんにはお話しておきたいと思います。

あと先ほどの迷惑電話ですが、ここ2、3日はゼロだそうです。

(広聴広報課長)
それでは以上をもちまして定例記者会見を終了します。
本日はありがとうございました。

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