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更新日:2023年9月12日

令和5年8月23日定例記者会見(9月市議会定例会議提出議案他4件)

動画

発言内容

令和5年8月23日定例記者会見
日時 令和5年8月23日(水)午後1時30分~2時30分
場所 庁議室


1.開会
(広聴広報課長)
それではただいまから定例記者会見を始めます。
本日の発表事項5件を一括して市長からご説明申し上げます。


2.市からの発表
今日は5件ありますが、1件目は9月市議会定例会議への提出議案で、結構ボリュームがあります。
今回提出いたしますのは、予算決算関係が9件、条例関係5件、その他を含めまして27件になります。
主だったものをご説明します。条例で言いますと、福島市立学校条例の一部を改正する条例制定でありまして、県内初の公立夜間中学を福島市立福島第四中学校の分校として設置するために、その名称を制定するというものであります。
名称は福島市立福島第四中学校天神スクールという形にいたします。
続いてその他の議案で申し上げますと、後程、予算の関係で申し上げますが、あぶくまクリーンセンター焼却工場建設工事の工事請負契約を今回議案として提出いたします。契約金額は180億円余で、相手方は三菱重工環境・化学エンジニアリングになります。履行期限は令和10年3月31日ということで長期に渡る事業になります。
また、民家園の旧広瀬座、こちらの改修工事を進めておりますが、建設本体工事につきまして、請負契約を締結いたします。契約金額は3億3700万円余で、相手方はご覧の通りになります。これができますと、敷設してトイレをすぐそばに作りますし、2階にも上がれることができて、いろいろな催し物が、この情緒ある旧広瀬座でできることになりますので、一段と文化的な環境が整うであろうと期待をしております。
続いて第2期福島おおざそうインター工業団地の整備用地取得を今回行います。
おおざそうインター工業団地については、第1期が完売をいたしまして、これまで設計等を進めてまいりましたが、いよいよ今回用地取得を行いまして、造成工事にも向かって進むという段階になりました。用地取得の金額は10億1500万円余という形になります。
続いて予算になります。
今回予算は一般会計の補正が合計いたしますと6億5127万円という形で増額補正をいたします。
これは2つに分かれておりまして、補正第4号と補正第5号に分かれて、補正第4号は急を要するということで、議会冒頭、先議をお願いしたいと考えております。
まず先議の対象になるものですが、今日もそうですが、毎日暑い日が続いております。これに伴いまして、熱中症になる方が多く発生し、特に高齢者の方々では、救急搬送されて死亡事案も発生しているという状況であります。
このため熱中症の発生リスクの軽減を図るため、高齢者のエアコン設置を支援するというものであります。2255万円を計上しております。我々とすれば本当直ちにでも取り掛かりたいわけでありますが、議会審議という一定の手続きもありますし、できれば今年のまだ秋の暑い時期が残っている間に設置できればと思っておりますが、今年に限らず、この地球温暖化の中で来年度以降も、本年のような猛暑が続くということも想定されますので、設置をされていない低所得の高齢者世帯に対して、設置を支援していきたいと思っております。
対象になるのは、この三つの要件に該当する65歳以上の高齢者のみの世帯でありまして、世帯全員が非課税であること、あるいはエアコンを1台も保有してないこと、全部故障、完全に故障しているものも含みます。それから市税を滞納してないこと、これを条件にいたします。
支援内容は、エアコン設置費用の2分の1相当額を支援するという形でありまして、高齢者の皆さんからすると、8畳用エアコンに関しては5万円で、10畳から12畳用のエアコンに関しては、5万5000円の負担で設置できるということにしております。今回、我々として工夫をしたのは、通常の補助をするという形になりますと、大体これは、お年寄りが電気屋さんに行って、そしてエアコンを選んで、そして全額支払って、さらにその支払った領収書をもって市に申請をして補助をするという形になるわけです。こういった流れからすると、まずお年寄りからすると、お店に行ってエアコンを選ぶという行為自体がすごい負担になると思います。それからその次の段階で申請をするとか、そういったものも面倒ですし、あとは単にエアコンを選ぶだけではなくて、工事とかなんかの手配も電気さんにやってもらうケースが多いと思いますけど、いろいろ手間がかかるわけです。設置されていない方というのは、お金が苦しいという面もあろうかと思いますが、それ以上にそういう手間が面倒くさいというのがあるのではないかと、我々普段のつき合いから想定しておりまして、今回は福島地区電気工事協同組合にお願いをいたしまして、こちらで受け付けしてもらえれば、もう、機種をあれこれ悩むこともなく、かつ工事の段取りもすべて実施をして付けてあげると、このようなスキームを作りました。こちらにあるようにまず電気工事組合に申し込めば、工事組合がまず現地調査に行って、どのような工事が必要になるかを見ます。その場合に、こちらにあるのですけども、中にはこのアンペアが足りないようなお宅もあるのです。その場合は、電源工事から実施をしていただかなければなりません。その場合、このエアコン代に加えてまた相当額の費用がかかります。これは市の負担はしないので自己負担になります。そういったことも見通した上で、本申請をしていただくと。その上で市では審査をして、最初の電話1本あれば、現実にはもう電気工事ができてしまうというようなこのスキームにいたしております。
9月市議会定例会の冒頭、議会に承認をいただきましたら、受け付けをすぐに始めまして、できれば早い段階で我々としては集中的に行いたいと思っておりますので、10月末までを申請期限という形で実施をしていきたいと思っております。
これが1点目であります。
続いて2点目です。
物価高対策で児童施設の光熱水費の支援を行います。
4600万円余という形になります。
児童施設に対する、さまざまな行政からの措置費とか、あるいは負担金というのは十分に光熱費の上昇も反映されていない面があります。そのために光熱費の上昇分、
こういった施設は料金に転嫁できませんので、転嫁できない分を市が支援をするという形にいたします。補正額としては4600万円余という形であります。
なお高齢者施設とか障害者施設に関しましては、こちらは県が実施しておりますので、その点では残っていた児童施設を市が実施するというものであります。
続いて放課後児童クラブの整備支援で1260万円であります。
福島市では、放課後児童クラブの待機児童3人まで減りましたけど、なかなかゼロまでいかないというのが現実です。その一方で、児童数が増加をしてさらに待機児童が出るということが見込まれる、そういう地域も想定されますので、そういった地域については、定員増を図っていただいたり、あるいは放課後児童クラブを増設するという取り組みをしております。そうした中で、吉井田地区におきましては、宅地開発などによりまして、児童数が増加中でありまして、その点では、放課後児童クラブの枠の増設が必要だということで今回、1クラブを増設いたします。
こちらにあるように地区内の旧診療所を使いまして、1クラブ55名分を増加いたします。事業者はNPO法人子どものとなりというところでありまして、1260万円を増やすという形にしています。
吉井田地区の放課後児童クラブの登録者の推移、あるいは児童数の推移については、こちらにある通り、右肩上がりでこちらの地区は出ていますので、我々とすれば、何とかこの来年4月に間に合わせて、子どもたちの受け皿を整備したいと考えております。
続いて古関裕而氏の野球殿堂入り記念 全早慶野球戦の開催であります。
こちらは去る18日実行委員会を立ち上げて、取り組みを進めることにいたしましたが、その際に申し上げましたように、古関裕而さんが応援歌を作曲した早稲田大学と慶応大学による、毎年恒例の全早慶戦を本市に誘致して、野球そして応援合戦をしていただこうと、それによって殿堂入りをお祝いすると同時に、処理水の問題もいろいろありますけども、福島復興へのエール、あるいは福島からのエールを送っていきたいというものであります。
主な内容としては試合の他にも、相双地区や荒川区と、本市の中学生の野球交流試合とか、早慶の野球部選手から指導を受ける少年野球教室、あるいは風評払拭という観点では、市内県内の農水産物の販売、あるいは観光復興情報の発信、こういったことも実施してまいります。
その点では、全早慶戦というイベントだけではなくて、古関さんの野球殿堂入り記念さらに復興と三つの要素を絡めた、かなり大きなイベントになります。
日にちは11月26日、県営あづま球場で行いまして、早慶の関係者はじめ地元の皆様にもいろいろと応援いただきながら、取り組みを進めてまいりたいと思います。
なおこの試合の観戦料につきましては、入場料、大人は前売り2000円、当日は2500円、高校生は前売り500円、当日600円、そして中学生以下は無料という形にしておりまして、10月の上旬ぐらいには前売りを始めたいと考えております。
なお今回復興の要素も多分に入りましたので、この辺は復興庁の福島再生加速化交付金のご支援をいただきながら進めてまいります。
続いてふくしまシティハーフマラソン2024の開催準備の経費であります。
こちらは今年4000人以上が参加をいたしまして、本当に街なかの空気を変える大会になったのではないかと思いますが、第2回も、手厚いおもてなしを特色として、本当に元気が出る名物の大会にしていきたいと思います。
期日は来年の5月19日でありまして、基本的には競技種目は今年と同じで今考えておりますし、参加料も同様であります。そして今年から準備をするために、債務負担行為を5200万円計上いたします。なお、いろいろと今年のご意見なども踏まえまして、いろんな見直しをしております。コースも、見直しをするべく今検討しておりまして、できれば11月ぐらいには、また来年の募集を開始したいと思っていますが、その際には見直しをしたコースと合わせてお知らせをしていきたいと思っております。
続いてあづま山麓ツーリズムの推進について1020万円を計上しております。
あづま山麓エリア、非常に魅力的なものがありますが、さらに今魅力が増しつつあります。その一つの大きな要素が、市内唯一の酒蔵金水晶酒造店が四季の里のここの入口のところに移転をしてきます。そうなりますと、金水晶それから、吾妻山麓醸造所というワイン、それから土湯温泉のどぶろく、さらには、アンナガーデンのみちのく福島路ビール、それから大笹生にあるYellow Beer Worksと、こういったお酒の醸造所が固まって立地するわけであります。これをブランディングして、そしてこの蔵元ツーリズムも進めたいということであります。
補正額300万円を計上して、コンセプトづくりと公募によるネーミング、あるいはモデルコースの造成、そしてPR事業、こういったことを進めてまいります。
それから四季の里でありますが、今いろいろ四季の里も見直しを進めておりまして、そういった改革の中でお客さんも多く集まるように今なってきています。しかしながら、大型イベントをやるには駐車場が狭過ぎるという問題がありまして、今回この四季の里と金水晶が立地する間の土地を購入して、駐車場を整備したいというものであります。今年は測量設計で来年は用地買収、造成工事、そして令和7年の春には、供用を開始したいと思います。
続いて先ほど申し上げました、あぶくまクリーンセンター焼却工場の再整備でありまして、こちらはプロポーザルによりまして先ほど申し上げた事業者に建設管理運営をしていただくことが決まりました。令和10年4月の供用開始を目指してこの建設準備を進めてまいります。
主なスペックというか概要はこちらの通りでありまして、今回は実施設計と設計・施工監理、この令和5年の分ですね、これを補正額で計上いたします。それから、継続費では、こちらにあるように、実施設計、建設工事、設計・施工監理分を、182億円計上いたします。
また、今後、建設だけではなくて、運営と維持管理もやっていただきますので、こちらは債務負担行為として82億円計上するというものであります。
議会提出案件は以上であります。
続いてコロナワクチンでありますが、その前にコロナの感染状況をご説明したいと思います。
前回の記者会見で、当時、その時の感染者数の状況が、5月の初めから6月の初めぐらいの平均に比べると、4倍になっているという話を申し上げましたが、この夏まつりと帰省、それから学校はまだ反映されていないと思いますが、8月20日までですので、そういった人の動きでもって、感染者が今、実は急増しております。こちらにあるように、5月の初めに比べると9.2倍ということで、これぐらいですと本当に1月末ぐらいの規模です。これぐらい今増えているという状況にあります。
そして、これを県内の状況も見てみましても、この1週間の数がこう一気にやっぱり倍増しておりまして、福島市よりも多いですけども、かなり増えているという状況になっております。その点では、市民の皆さんには、このように急拡大をしているということを踏まえて、まず備えとして、抗原検査キットこれは研究用ではなくて、医薬品とか書いてあるものを準備するとか、解熱鎮痛剤を準備し、また食料品や生活必需品を準備するといったことも進めていただきたいなと思います。
感染対策についてはこちらに掲げた通りでありますが、暑い時期ですので、換気とそれから熱中症対策をうまく両立させて、取り組んでいただきたいと思います。
こちらは後程ご覧ください。
そして我々として推進するワクチン接種でありますが、現在、春開始接種というものをやっております。
対象は65歳以上の方と、それから基礎疾患のある方が対象になっておりまして、これだけの方に接種券はお配りしているのです。特に65歳未満の方であれば、これは申請に基づいて、接種券をお配りしているのですが、現状でいうと全体の56%しか接種をしていないという状況になっています。ぜひ、そのあとの展開、これから申し上げますので、春開始接種の接種券をお持ちの方は、できるだけ早く接種をしていただけるとありがたいなと思っております。
今後の展開でありますけれども、現在は、オミクロン株対応2価ワクチンというものを接種いただいています。9月20日秋開始接種からなのですけども、こちらは現在流行の主流になっていますXBBに対応した1価ワクチンをこのワクチン接種に活用するということになっているところであります。
そしてまず、残った春開始接種の部分ですけども、クリーム色の接種券を持っている方、5歳から11歳は白色のものも対象なのですが、12歳以上の方であればクリーム色の接種券を持っている方は、医療機関での接種を9月9日まで延長いたします。当初は8月いっぱいと言いましたが9月9日まで延長しますので、こちらで接種を受けていただければと思います。
それから集団接種も8月25・30日で終わりにする予定だったのですけども、こちらの延長と合わせて9月13日も追加で設けることにいたしました。
なおこの9月13日に関しては、実は接種券が混在する可能性があります。次のものをお配りし始める時期にも重なりますので、混乱を避けるために、こちらの予約はコールセンターでのみ、受け付けますのでご注意をいただきたいと思います。
そして秋開始の接種でありますけれども、当初は9月初めからと言われていましたが、これが政府の配送の関係上、9月20日からという形になりました。本市でも9月20日から開始をいたしますが、ワクチンの配送の都合などにより、初日からやれない医療機関もありますので、ご注意をいただきたいと思います。
対象は、今回は生後6ヶ月以上の方全員になります。そして使用ワクチンはファイザーとモデルナのオミクロン株XBB対応1価ワクチンという形です。使用可能な接種券と発送スケジュールで言いますと、高齢者の春開始接種を受けられた方は、前回接種が5月8日から31日の方は、9月11日に発送して、そして順次お送りするという形になります。
それから春開始接種対象外の方に関しては、こういったスケジュールでお配りをしてまいりますし、その場合に対象のワクチンは、この水色でもクリーム色でも、白色でも可能という形になります。
それから接種の予約でありますが、9月13日に予約を開始いたします。それぞれのやり方はこちらに記載の通りであります。
それからまだ5歳以上で初回接種を受けていないという方には、こちらに記載のような形で実施をして、接種機会を確保していく予定であります。
続いて3点目になります。
ふくしまタベスケという取り組みを9月1日スタートさせるというものであります。
これは食料品店などが、消費期限が近いとかいった理由で、もう短期間で売りたいという食品と、あとはそういった商品を買いたい、あるいは買っても構わないという方を結びつけるマッチングサービスでありまして、お店側からすれば、商品ロスを防いで、そしてお店のPRにも繋がりますし、ゴミ処理費用の削減にも繋がる、それから捨てるよりは売り上げのアップにも繋がるでしょうし、というメリットがあります。
一方消費者からすれば、手軽に食品ロスの削減に貢献できるし、お得に買い物ができると、そしてお店にしても消費者にしても、どちらも登録とか購入するための手数料は無料という形で、単に値引きしたものを買えるという、非常にお得なものになっています。
実施するには、お店側は専用サイトから登録をすれば、商品を出品して、そしてあとは消費者の予約、それから購入に来るのを待つという形になります。
それから消費者は、これも専用サイトから利用登録をしていただいて、そして福島市のそのお店の出品されたものから、商品を購入予約して、そして店頭で支払いをして商品を受け取るというサービスになります。
さらに便利なのはこちらにありますが、利用したいお店をお気に入りに登録すると、
そのお店のものが出品されたときにお知らせが来ます。そうすると、自分から見なくても、あのお店でお得なものが出たな、というのがわかりますので、そこで予約ができるというものであります。
具体的なイメージは、こういった商品をお出ししますと、これは残り個数が何個で、販売価格はこうなりますとか、こういったものがわかるわけであります。
そしてここでお気に入り商品登録をすると、後々通知が来る、とこんな仕組みにしているわけであります。
現在、今我々としてできるだけこれに参加していただくお店にも声掛けをしておりまして、できるだけお店の参加をいただきながら、消費者の皆さんに多くの選択ができるように、努力していきたいと思っております。
続いて、4点目になります。
福島市では、工事用の仮囲いなどを活用して、これを若い人たちにいろいろと取り組んでいただきながら、まちのにぎわいをつくろうといった取り組みをしております。
もうすでに実施しているものでは、これはテレビの番組ですけども、プレバトという番組ですね、芸能人たちが駅前の再開発用地のここの部分で、10点のスプレーアートを今展示していただいております。2m×2mの大きなアートが、いろんな面で皆さんの目を楽しませているかなと思っておりますが、すぐそこの市民センターの北側でも、こちらは福島西高校のデザイン科学科生による黒板アートを今展示して、明るい雰囲気を出してもらっております。
そして今回は次のまた展開として、先ほどのスプレーアートはこの駅前通りのここにあるのですけど、こちらの東側に、今度は福島学院大学と福島東稜高校の学生が、オリジナルデザインを作成して、それをフォトスポットに変身させるというものであります。
ご披露する日時は、今月26日午後3時15分からという形になります。
まずは学生の代表に、ご挨拶というか、デザインなどの説明をしてもらった上で記念写真をすると、このようなセレモニーを考えておりますので、ぜひ取材いただいて、学生たちにもエールを送っていただきたいと思います。
そして今日の最後はゼロカーボンパークの登録についてです。
環境省では、国立公園におきまして、先行して脱炭素化を進めようということで、ゼロカーボンパークというのを推進しています。これまでにこちらにあるように全国で11の国立公園で、12市町村が登録しております。
今回、福島市の土温温泉と高湯温泉が、磐梯朝日国立公園のゼロカーボンパークとして、本日登録されました。東北で初めてという形になります。
今後この二つの温泉でゼロカーボンパークにふさわしい取り組みを推進していく予定であります。こちらは両温泉の特徴でありますのでまた後程ご覧ください。
取り組みは、まずは再生可能エネルギーや省エネルギー設備の導入でありまして、ご承知のように、土湯でバイナリー発電をしたり、小水力発電を実施しておりますが、また、こういった再生可能エネルギーを進めていくということをしております。
それから温泉熱の再利用という点では、土湯ではこの「つちゆ湯愛(ゆめ)エビ」という、温泉熱でエビの養殖もやっておりますし、それから高湯では、廃湯を利用した「無散水消雪道路」といった取り組みもしておりますが、こういった取り組みを進めてまいります。
それから移動によるCO2の排出削減、これは充電スタンドの設置ですね、それからサステナブルな観光地づくりという点では、アメニティグッズの廃棄などをできるだけ減らそうといった形で竹製品を導入したり、あるいはマイバックの運動を行ったり、あとは温泉地の魅力を高める体験学習ということで、カヤック体験あるいは源泉見学と、それから、新時代の湯治を進めようといったような取り組みで、健康づくりをするということも進めてまいります。
環境省とも連携をしながら、脱炭素化を進めてまいりたいと思います。
私からは以上です。


(広聴広報課長)
それでは、ただいまの発表事項について質問をお受けいたします。
ご質問のある方は挙手願います。
(福島民報)
あづま山麓ツーリズムの件でちょっとお伺いしたい。
一昨日ちょっと伺いましたけど、改めて今回エリア内にはアサヒビールの四季の里店飲食部門から撤退っていう話も出ていますけども、そちらの施設の活用というのは今現在で市長はどのようにお考えになってらっしゃるか、現時点でお話しいただければ。
(市長)
アサヒビールさんとも話をいたしまして、あちらはアサヒビールの名を冠する施設としてはちょっと取り扱わないということのようであります。
その点では、アサヒビール園とかいうのではなくて、違った名前でこれから進めざるを得ないという形になるわけです。その場合にどういう店を誘致していくかということに関して言いますと、いろいろとご提案もあるようですが、特にそういう、これまでのアサヒビール園という形での後継でなければ、あとどうするかは今後、白地で考えていかなくてはいけないのだろうと思います。
そうした中で、私としてはやっぱりこれからの四季の里のコンセプト、あるいはその利用者の属性といいますか、特徴に合わせたものを作っていかなくてはいけないのだろうと思うのです。今回アサヒビール園が撤退されると、これは全国的にそうなのですけども、やはりこれまでのビール園というのは、団体で利用して、どんちゃん騒ぎするというか、そういう利用形態だったと思うのです。これが多分、なかなか成立しなくなったのが、コロナ後、特にそうなってきているのだろうと思います。四季の里も、考えてみればあそこにビール園だけを利用しに行くというのはなかなか難しいのはこれからの形態だと思うのです。その点では、四季の里を主に利用されるファミリー層、若年層、こういった人たちのニーズに合ったものをやっぱり作っていくというのが、私は今後の四季の里の魅力を高める上でも大事かなと思っていまして、そうした方向性に沿って、お店の誘致を進めたいと考えております。
(福島民報)
その前提となるのは今回金水晶さんもそうですけど、お酒という部分ですか。
(市長)
そこは、そこは必ずしもそうではないと思います。
四季の里は今申し上げたように若年層が中心ですので、あまりそこで酒をメインにしても、受けないのかなと思っています。ただ、せっかくあるので入れない手はないのかもしれませんけど、メインには僕はなりづらい要素かなと思っています。
(福島民報)
あともう1点だけ、そのモデルコースの造成とあるんですけど、当然お酒飲むと車を運転できないので、例えばその何か周遊するような交通の部分も含めてってなってくるのですか。
(市長)
それはちょっとこれからどうするかです。現実にこれまで、例えば3温泉地を横断するような交通の社会実験なんかもやったりしましたけど、なかなかニーズとして利用状況として成立しないのが現状なのです。これを企画としてやる分にはいいのでしょうけども、いわゆる、日常的にそれを設定して大丈夫かというと多分厳しいのだろうと思うのです。そこはよく関係者の皆さんとも協議しながら、どういうやり方をするか、今回の予算を通じて、詰めていきたいと思います。

(広聴広報課長)
他に質問ございますか。
ないようであれば発表事項以外で皆様からの質問をお受けいたします。
質問ある方は挙手願います。
(福島民友)
原発の処理水の海洋放出についてですけども、昨日、明日から海洋放出が始まるということで方針発表ありましたけども。風評対策については福島市の飲食店でも実際風評が起きる可能性っていうのは、あるのかなと思うんですけど、例えば、沿岸部で仕入れられたお魚が福島市内でも消費されているということで、そういった面で福島市としても何かそういう対策ですね、わかりやすく情報発信したりとかそういうことも、できうるのかなというのを考えているのですけども、その辺りについて市長としてはどのようにお考えですか。
(市長)
まずは、過剰に反応すること自体がちょっと行き過ぎの場合もありますので、我々とすれば、その風評の状況を、しっかりと注視をしたいと思っております。
早速、今朝もいろんな関係のところには状況をお聞きしました。大震災後10年目ぐらいまでは、例えばテレビで、原発周辺でイノシシが出たとか、あるいは原発そのものでちょっとしたトラブルがあったとか、そういう報道がなされると、すぐに温泉の予約が取り消されたり、そういったような状況があったのです。私としては、昨日の決定を受けて、それならば24日以降もうやめようかとか、そういう動きがないかなと思って今日調べてみたのですけども、商工業者、あるいは農林水産物関係、特段の動きはないということで、今のところは、皆さん冷静に受けとめてくれているのかなと思っています。ですからやっぱりそういった状況をウォッチしながら、それに応じた対応をしていきたいと考えております。
(福島民友)
あともう1点、物価高騰についてなんですけども、ガソリンの補助が段階的に縮小になってますけども、10月以降、また継続するようにという方針が出ましたけども、地方経済にとってやっぱり車が必需品ということもあって、打撃が大きい中ではあると思うんですけども、今後その国の、そういった物価高騰対策といったところを求めていきたいのかというのをお伺いできれば。
(市長)
やはりこれからの経済において、いつまでもその物価高騰だからといって、その痛みを和らげるんだということでは、なかなかこの経済の成長というかそういう過程に入らないという面はあろうかと思います。できるだけその正常化に戻していくのだという動きは、私は大切だと思っているのですが、ただ、いかんせん今のところそれを上回るペースで物価高騰が進んでいるのではないのかな、という感じがするのです。特に円の為替レートに関して言えば、もう145円から146円の方に今なってまいりまして、かなりのペースで円安になってきていて、それがただでさえ高い原油価格と相まって、さらにガソリン価格への補助の縮減と相まってガソリン代が高くなっているのだろうと思います。
その点では、もうちょっとペースを和らげるような対策を政府としてやらないと、何かこう、物価為替の動きに対して、政府としての対策が無策と言っちゃ失礼なのですけど、ちょっと余りにもやっていないのではないか、という印象を持たれるのはやむを得ないのかなと思っています。
その一方で、今後我々も、脱ガソリン、脱石油、そういった取り組みをさらに進めていく必要があるわけでありまして、車は、なかなかそうはいかないかもしれませんが、できる限り公共交通機関を使うようにするとか、本市であれば、街なかは今シェアサイクルがまた随分と伸びているのです。できるだけパークアンドライドという形で、郊外の方も駅まで車で行くにしてもそのあとは公共交通機関で、街なかではシェアサイクルとか、こういったガソリンとかに頼らない生活様式を進めていきたいと思いますし、それから私も今は、自治振興協議会という形で、地域の人たちといろんな話し合いをしているのですが、そこで、脱炭素住宅ということで、省エネ性能をより強化した住宅への取り組みなども訴えておりまして、これは単に痛みを和らげる対策も必要ですが、一方で、抜本的にこのエネルギー高コスト時代に対応した変革をしていかなくてはいけないというのもこれ事実だと思っています。

(広聴広報課長)
その他ございますか。
よろしいですか。
質問がないようですので以上をもちまして定例記者会見を終了します。
本日はありがとうございました。

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政策調整部 広聴広報課  

福島市五老内町3番1号

電話番号:024-525-3710

ファクス:024-536-9828

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